2024.06.03

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夏期講習は生徒募集のセカンドチャンス!~夏から2学期にかけての生徒増を目指す~(2)

夏期講習の生徒募集を成功させるポイントとして、外に目を向けて新たなチラシや宣伝文句を考える前に、まずは現在の通塾生の満足度を高め、夏期講習というイベントをしっかり認知させることが、教室の良い口コミを拡げる第一歩となります。それでは、夏期講習の形が決まったら次に何をしなければならないのでしょうか。一緒に確認していきましょう。

夏期講習は生徒募集のセカンドチャンス!~夏から2学期にかけての生徒増を目指す~(1)>>前半の記事はこちら

 

夏期講習成功に向けての、もう一つの重要な要素

さらに夏期講習成功に向けて、もう一つ重要なポイントがあります。さまざまな選べるカリキュラムを用意したら、次に大切なことはそれをきちんと一人ひとりに「提案」することです。具体的には、塾生に対しては夏期講習に向けて早めにカウンセリングを行い、それぞれの希望を聞きながら個別の学習計画を立ててあげましょう。できれば保護者も交えてカウンセリングを行えば、さらに満足度が高まるでしょう。

そうして早めにカウンセリングしていくことで、それがそのまま夏期講習のアピールとなり、外部生や地域の保護者の口コミにつながっていくのです。もちろん、外部からの申し込みがあった生徒にも随時カウンセリングを行い、生徒の希望に沿ったカリキュラムを提案していくことが重要です。

 

実際の講習会ではこんな工夫が効果的

初日が勝負、十分な意識付けで生徒をその気に

大変な準備と労力をかけた夏期講習。受講してくれた生徒に十分満足してもらうためにどんなことが必要でしょう。もちろん、内容の濃い良い授業というのは当たり前ですが、それ以外にもちょっとした工夫で講習の雰囲気や生徒の満足度は変わってきます。

まずは雰囲気づくりから考えてみましょう。講習らしい緊張感のある雰囲気をつくり出すためには、やはり初日の最初の授業が勝負です。一斉指導でも個別指導でも、講習の最初の授業では、生徒に対して勉強への動機づけの話が重要ではないでしょうか。いきなり授業内容に進むのではなく、「さあ、いよいよ勝負の夏だ!君たちのこの夏の目的は~」といった具合に、『いつもの授業とは違う』と思わせるような意識づけが肝心です。

 

プレッシャー&コングラチュレーションで達成感を持たせる工夫を

授業以外で盛り上げる工夫は他にもあります。例えば講習用テキストの使い方です。講習用のテキストは、授業で使う場合もあれば宿題用に使う場合もあるでしょう。そのテキストを完全にやり終える期日を明確に決めて提出させる方法があります。そして提出した生徒の名前を達成者として掲示板に貼り出して大いに褒め上げていくというやり方です。テキスト一つでも名前を貼り出されることで、提出するまではプレッシャーを感じ、頑張って提出できたときにはその達成感もひとしおです。

その他にも、毎回小テストを行って上位者のランキングを発表するなど、小さな工夫で夏期講習はどんどん盛り上がっていきます。

 

講習で新入塾の生徒には本人だけでなく保護者にも声掛けを

講習から新しく来た生徒にまめに声掛けをするのはもちろん重要ですが、その保護者への声掛けも重要です。とにかく講習時期は午前中から授業が続き、体力的にもつらいのは間違いありません。『授業だけでも忙しいのに保護者への対応なんて』と思われるかもしれませんが、何と言っても実際に授業料を払っているのは保護者です。授業の合間にちょっとした電話を入れるだけでも、保護者の塾に対するイメージは大きく違ってくるはずです。

『今度入った塾はちゃんと自分の子どものことを気にかけてくれている』そう思ってもらえれば、それがまた口コミとなって他の保護者にも伝わっていきます。逆にいくら熱心に授業をやっていたとしても、それを伝える機会がなければ『お金をかけて講習には行かせたけど、何をやっているのやら』ということにもなりかねないのです。

電話や教室便りも上手に活用して、ぜひとも新入塾生の保護者にも声掛けをしてみてください。

 

2学期の生徒増に向けての保護者会のすすめ

夏期講習の目的は生徒の学力アップとともに、2学期からの生徒増にあります。講習に新しく参加した生徒をそのまま2学期からの塾生として迎えるためには、やはり保護者の塾に対する理解が重要です。そのためにも、一度は保護者会を開いて高校入試の重要性や入試情報、また塾としてのこれからの入試に向けての対応などを説明しておきましょう。

保護者会では、塾としても2学期以降の入試対策を大いにアピールし、さらには上位校を目指して入試に取り組む意義などについても話してはいかがでしょうか。生徒だけでなく保護者自身の入試に対するモチベーションアップを図ることができます。

もちろんそういった保護者会や面談のときには生徒の兄弟にも意識をして、他学年の案内資料なども用意しておきましょう。要望があればすぐに渡せるよう、しっかりと準備しておいてください。