2022.10.24

教室アピール

人間力を育てる『しつけ』教育を塾の付加価値に ~非受験の小学生における塾の価値を創造しよう~

全国的に私立中学受験を検討する親が年々多くなってきていますが、小学生で個人塾に通う生徒の多くは私立受験とは無関係です。また親に関して言えば、子どもが中学受験をする場合としない場合とでは、その意識が大きく異なります。今回は、中学受験を考えない親に対してどのように塾をアピールするかについて考えていきましょう。

 

中学受験を考えない親にとっては、小学校でのテストの点数が多少低かろうと、それが塾に通わせる引き金にはなりにくいのが現実です。学校でのテストの点数にさほど関心が高くない親に向け、塾に通うメリットをどのように示せばよいのでしょうか。

『しつけ』教育で人間力を育てる

ここでひとつ提案したいのが、『しつけ』を塾の強みにする方法です。皆さんも感じられているかもしれませんが、最近どうも基本的なしつけができていない子どもが増えているような気がします。人に会ったときの挨拶や声を掛けられたときの返事、あるいは勉強をしているときの椅子に座る姿勢など、気になる点も多いのではないでしょうか。

それは家庭で親がきちんと教えていないからだ、と言えばその通りです。しかし、だからこそ塾の出番があるのではないでしょうか。もともと勉強の指導においても、自宅で親が見てやれないから塾に通わせている、という側面があるわけです。同じように、アピールもできるはずです。

 

基本的なしつけは、できるだけ小さいうちからが望ましいのは言うまでもありません。例えば中学生に対して、挨拶や返事の練習を突然させようと思っても、なかなかできるものではありません。しかし、小学生対象であれば、指導の一環として挨拶や返事の練習をさせて、その後から漢字や計算の練習を始めても問題はないはずです。

それどころか、実際の学習指導についても大きなメリットをもたらします。塾に来たときや授業の始めにきちんと挨拶をさせることは、先生に対する礼儀を覚えることになり、授業もしやすくなるはずです。また授業中の姿勢をよくさせることは、当然先生の話を聞く態度につながり、また集中力を高めることにもなります。別な言い方をすれば、生徒に基本的な教養を教え込むことは、教室の秩序をつくり学習成果を上げることにもつながるのです。

もちろん、ほとんどの先生方は生徒たちに基本的なしつけをされていることでしょう。しかし、そういった「しつけができる塾」というイメージを、塾の付加価値として入塾案内や便りを活用して積極的にアピールされている教室は意外に少ないのです。

 

付加価値としての『しつけ』教育

中学入試など高度な学習指導を望まない親に対しては、『勉強だけ教える塾』というよりも『しつけも勉強も教える塾』の方が、はるかに魅力的に映るのではないでしょうか。定期テストのある中学生と違い、小学生の場合は学習指導の成果もなかなか見えにくいものです。そういった意味では、いくら上手に勉強を教えていても、それはなかなか親に伝わりにくいですし、また塾の評判にもなりにくいでしょう。

しかし「あの塾へ通うようになってから、きちんと人に挨拶するようになった」とか「椅子に座る姿勢がよくなった」と言われるのであれば、それは塾の大きなアピールポイントとなるはずです。塾はある意味、親がやれないことを代わりに行うサービス業とも言えます。

非受験の生徒やその親にとっては、テストの点がすべてではありません。親に代わって基本的なしつけを教え、また勉強の習慣づけを指導する。特に小規模な個人塾の場合、そういったしつけの面でも親身に指導することは、その教室の大きな付加価値になるはずです。

 

評判は積極的に立てるもの

ここでさらに付け加えるのなら、『評判はつくり上げるもの』ということです。もちろん本来、『評判』というものは自然にでき上がってくるものかもしれません。しかし、塾が教育サービスを売る商売と考えるのならば、評判を待つだけではなく、積極的につくり上げていく努力も必要です。

例えば、塾の案内チラシやホームページに指導方針として『しつけ』をアピールしたり、教室便りに生徒が元気よく挨拶している写真や良い姿勢で授業を受けている写真を掲載したりするのもいいでしょう。少し極端かもしれませんが、指導項目として「算数」・「国語」・「しつけ・教養」などとアピールするのもおもしろいかもしれません。「うちの塾では勉強もしつけも教えます」と声高々に叫ぶことで、教室の付加価値としてみてはいかがでしょうか。