テスト前のeトレ有料体験会で外部受講生の取り込みに成功!
学び舎 道しるべ 様(東京都)
多摩伸学スクールではeトレ演習コースを本科の有料オプションとして運営し盛況を博してきました。この春、さらなる飛躍を目指し、同塾で行っていたeトレコースを独立させ、eトレメインの新たな塾「学び舎 道しるべ」を開校しました。
小学生低学年から高校受験まで一貫指導
小学校低学年からの学習が中学、高校受験までつながる
新しい塾のコンセプトを教えてください。
開塾にあたり小学生、それも低学年から学習内容の定着を図る塾を目指そうと考えました。というのも長年、中学生を指導していて感じていたのが「小学生での学習が不十分である」ということです。中学での学習以前の問題を抱えている子が多いと思っていました。eトレはこのコンセプトにマッチしたのです。
eトレをどのようにお使いですか。
1クラス6、7人(小・中合同)ほどの演習授業で使っています。チューター(パソコン操作)は私をはじめ講師が行います。クラスの人数が増えればチューターを増やし、できる範囲で指導も行っています。土曜には個別指導も行っていますが、このときの教材としてもeトレを使用しています。受講生は学校の授業についていけない生徒から、地域のトップ校を受験する生徒までさまざまです。eトレだからこそ学年、教科、理解度、進度を問わず生徒を集められますね。
eトレに対する保護者の方や、生徒の反応を教えてください。
生徒たちは皆、楽しんで学習していますよ。中学生の受講生のほとんどが定期テストの度に点数を伸ばしており、効果を肌で感じているようです。小学生はより顕著で、例えば、現在小3の塾生が数人いますが、彼らは小4の内容を先取りで学習していますし、英検3級に合格した生徒もいました。こういった成果に保護者の方もたいへん満足されています。
▲田代道雄 校長
eトレ夏期講習で外部生の取り込みを狙う
昨年は外部から20人以上の生徒が受講
eトレを使った夏期講習について教えてください。
昨年は7月に2週間、8月に3週間開講しました。期間中は好きな日程・時間に、好きなだけ受講することが可能です。科目も自由で、幼稚園の年長さんから中学3年生までが対象です。受講にあたっては事前に個別面談を行い、個々のニーズに応じた受講計画を作ります。このとき、本人や保護者の方の意向を尊重するのですが、「夏休みのうちに英文法を総復習しておこう」とか、「弱点分野を克服しておきたい」といった要望が出ますよね。そうするとほとんどの場合、普段よりも多くのコマ数が必要になるので、結果的に夏期講習時はいつもの2倍、3倍のコマ数を受講することになります。
また、これまでの成績記録や本人の目的(私立中学受験、推薦入試、高校受験など)に応じて、こちらからの提案もします。そうやって作った受講計画は、最終的に生徒本人にきちんと説明し、納得させて受講させることが大切です。
▲教室外観
夏期は受講生徒数も増えますか。
普段から受講している生徒のほか、外部からの受講生が20~30人は増加します。これは保護者同士、あるいは部活の友達同士といった横のつながりが力を発揮し、増員につながっています。
夏期講習の生徒の反応はどうでしたか。
中3生はもちろん、部活で忙しい中1、2生でも空いている時間に受講できる自由度の高さが好評でした。吹奏楽部の中3生は引退が秋になるので、ことさら忙しい夏を過ごすのですが、少しでも空いた時間を使って頑張っていました。
一般的に中2の夏は生徒や保護者の方が塾を見直す時期です。「1年間通塾したがイマイチ芽が出ない」「思ったほどの効果が得られない」などの理由から、別の塾に目が向きます。一昨年、学力不足でいろいろな塾を転々としていた生徒が入塾しました。中2で通分もままならない生徒でしたが、個別指導やeトレを組み合わせて根気よく対応し、その夏はひたすら小学生内容の定着に力を注ぎました。その後、中1・2の復習を辛抱強く行い、3年の夏には推薦入試に向けて定期テスト対策に全力を注ぎました。やがて一斉授業(多摩伸学スクール)にもついていけるようになり、見事、第一志望校の推薦入試に合格できました。これは本当にうれしかったですね。
▲夏のチラシより抜粋
テスト前は土曜日もフル活用してeトレ特訓
割引料金で外部受講生を呼び込む
eトレを使った定期テスト対策について教えてください。
定期テスト前は部活が無く、いつもより早く帰宅して余った時間をテスト勉強にあてるのが本来ですが、子どもたちはダラダラ過ごしてしまいがちです。そこで、テスト前に『有料体験会』と銘打って、1コマ500円の特別コースを開設し、eトレをどんどん受講させます。さらに、テスト期間中は学校が午前中に終わるので、午後を使って追い込みをかけます。
また、テスト前は部活やクラスの友達など外部から訪れる生徒もおり、新規開拓のチャンスです。普段からeトレを受講している生徒もテスト前であることと、特別割引料金であることからいつもより多く受講します。土曜の午後もすべてeトレコースにしますが、皆どんどん受講しますね。テスト前に20コマも取る意欲的な生徒もいますよ。
テストの後も重要です。例えば、中間テストの結果がよくないようであれば、保護者の方や本人により多くの演習時間が必要であることを説明、認識させます。期末テスト後だと夏期・冬期・春期講習で何をすべきか認識させることも重要です。
激戦区を勝ち抜くために
地域とのつながりを大切にし、他塾とは一線を画す
生徒を集めるための宣伝はどのようにしていますか。
チラシやポスティングを行っています。普段から地域との関係を築いておくとチラシは特別の意味を持ちます。
私はこの近くに住んでおり、地域のテニスサークルや剣道サークル、またさまざまな自治会のイベントに参加させてもらっています。そのような集まりに保護者の方などもいらしており、私が塾の講師と知るや、進学相談を持ち掛けられたりします。テニスサークルに参加したはずが、気付けば進学相談会のようになっていることも(笑)。
そんな風に、地域の方たちとのコミュニケーションを密にしておくと、お子さんやお孫さんに通塾の必要が生じたとき、私の顔を思い浮かべてくれるのです。チラシやポスティングにしても、見ず知らずの塾の広告ではなく「ここが田代先生の塾ね」と思い出してくれるのです。他の地域から進出してきた塾には無い、地元に根差した塾だと思っています。
今後の展望をお聞かせください。
eトレ教室は平日の昼間が空いています。その時間帯に生徒のおじいちゃんやおばあちゃんが通える俳句教室や、書道の得意な卒業生を読んで書道教室の開講なんていうのも面白いですよね。子どもはもちろん、保護者の方やお年寄りまで、生涯学習の場を提供し、より地域との関係を密にし、塾の枠を超えたアットホームな塾を目指したいと思います。
▲演習風景
2010年3月取材 (eトレTimes 2010年初夏号掲載)