入門編プリントで理数科目への苦手意識を克服

上甲ゼミ 様(神奈川県)

神奈川県横浜市にある上甲ゼミでは、少人数制集団授業に加えた演習トレーニングとしてeトレを長年運用し続けています。生徒との意見交換を重視し、同じ目線に立って学習内容を決めるのが上甲ゼミのスタイル。eトレ演習を通じて、生徒たちの学力アップだけでなく「できる!」という自信につなげることにも成功しています。今回は、実際のeトレの運用方法についてお話を伺いました。

学習が苦手な生徒も安心して通え、居場所になれる教室づくりを目指して

教室運営におけるコンセプトを教えてください。

成績アップはもちろんですが、まずは塾が生徒たちの居場所の1つになれるよう努めています。塾に通う生徒の中には、勉強に苦手意識がある生徒もいます。そんな生徒たちが安心して通えて、楽しく学習しながら、実力を付けるサポートをしています。例えば、クリスマスには生徒と一緒にサンタ帽を被りながら授業を実施したり、卒業時には今まで撮った写真を集めて卒業アルバムを作成したりと、生徒たちと楽しくコミュニケーションを取ることを大切にしています。そして、通ってくれている生徒が志望校に合格できるよう導くことを大切に指導しています。

▲上甲隆一 先生

eトレで味わえる達成感が学習意欲の後押しに

eトレの運用法を教えてください。

上甲ゼミでは少人数制の集団授業がメインですが、授業に加え、演習トレーニングとしてeトレを実施しています。導入し始めてもう18年近くになりますね。eトレ演習はフリータイム制で、何時間でも勉強できるようにしています。こちらから一方的に問題をセレクトしてやらせるのではなく、学力を伸ばしたい教科など、常に生徒と意見交換しながらその日の学習内容を決めていきます。

多くの生徒たちは、1つの単元を30~40分くらいで解いていきますね。eトレはプリントを解くごとに達成感を得ることができ、ゲーム感覚で進められるので、みんな夢中になって勉強しています。1日に2、3単元学習していく 生徒も多く、学習意欲を引き出すのにeトレはぴったりだと感じています。

eトレ演習中、生徒には自力で答えを導き出させていますが、どうしても分からないときには、先生が声掛けやアドバイスをします。

生徒の希望にリアルタイムで100%応えられるeトレ
苦手な理数科目も、入門編なら取り組めると生徒から好評

eトレの良いところを教えてください。

生徒の希望に合わせたプリントを、豊富なデータの中から簡単に選べ、即座に印刷できるのがeトレの強みですよね。テスト前になると、生徒がこぞってeトレプリントを欲しがりますが、単元の内容も細分化されていることで、欲しいものをリアルタイムかつスピーディーに探せています。生徒一人ひとりの要望にほぼ100%応えられているので、重宝していますよ。

また、私は理数の担当なのですが、特に理科と数学の入門プリントが気に入っています。以前、難しいからやりたくないと理数科目の学習を嫌がっている生徒がいました。そこでeトレの入門編を渡してみると、簡単で分かりやすいと、自分から取り組むようになりました。それからは、積極的に入門編プリントを活用しているので、難しいからという理由で学習を嫌がる生徒はほとんどいませんね。むしろ苦手な理数科目が好きになったという生徒が増えていますよ。

生徒からは、要点を解説したラーニングプリントが評判です。生徒各々が自分なりの工夫をしながら、ラーニングプリントを使って学習を進めています。重要事項にマーカーを引いたり、専用バインダーにまとめて保存したりと、欲しい情報が1つにまとまっているため、生徒の活用の幅も広いようです。

eトレ演習とプチイベントを組み合わせ、「楽しく学習」を実践

eトレを運用する上で工夫していることはありますか。

最初にお伝えした通り、生徒には楽しく学習してほしいと考えているため、日常的なイベントとして、スタンプカードやガチャガチャなどをeトレプリントと組み合わせ、生徒のやる気を後押ししています。具体的には、eトレプリント解答後に1個ずつスタンプを押していき、20個たまるとガチャガチャが回せる仕組みです。ガチャガチャの中には、景品と一緒にオリジナル占いを入れています。これは生徒との何気ないコミュニケーションのきっかけにもなっており、生徒も面白がってくれているようです。またスタンプカード10枚で、ペンやノートなどの勉強グッズと交換します。生徒が楽しく学習するための一助になっていたらうれしいです。

▲ガチャガチャの占いは先生オリジナル

テスト前はeトレでもっと勉強したい!という生徒の発案で「6時間特訓」を開始
月1回の学習報告書で保護者からの信頼を獲得

生徒や保護者からの評判について教えてください。

上甲ゼミでは「6時間特訓」という演習トレーニングを、テスト前など定期的にeトレで実施しています。希望する生徒が集まり、それぞれの試験範囲に合わせた演習をします。直近の2月に行われた学年末テスト前の「6時間特訓」では、満員の20人の生徒が参加するなど、人気のコースです。元々は、テスト前にもっとeトレ学習をしたいという生徒の発案で始まりました。「6時間特訓」を完走した生徒からは、一生懸命やり切って、やればできるという自信になったという声もあり、学力だけでなく生徒の精神面のサポートにもつながっているようです。そのおかげもあってか、先日行われた県模試では、前回から偏差値が13アップした生徒もいます。日々の授業とeトレ演習を組み合わせて、学習量を確保することで、良い相乗効果を生み出せています。

そして保護者には、毎月1回、生徒の学習レポートを「学習報告書」にまとめてお送りしています。「学習報告書」では、授業内の様子やeトレ演習を何時間取り組んだかを記録し、保護者にお伝えします。教室での子どもの様子が分かって安心だと、うれしい声をいただけています。また、保護者からは、eトレ演習をはじめてから勉強をするようになり、学習習慣がついたと好評ですよ。

楽しく通えるアットホームな塾に 日々の授業から誠心誠意

最後に、今後の意気込みをお願いします。

通信教育などの学習方法も増えている中で、対面で教える塾が良いという声に応え続けたいです。そのために、まず目の前にある日々の授業から誠心誠意取り組んでいきます。そして生徒が楽しく通えるアットホームな教室で、実力を伸ばしてあげられるよう、引き続きサポートしていきたいです。

▲昨年のクリスマスの演習風景

■上甲ゼミ(神奈川県横浜市)


2021年2月取材 (月刊eトレ 2021年4月号掲載)