「正しい学力」を身に付けるための個別指導にeトレの豊富なプリントが活躍!

青木ゼミ 様(奈良県)

奈良県の青木ゼミは、「教えない塾」というコンセプトを掲げ、小・中・高の一貫教育によって大学受験に通じる指導を行っています。

自立型の個別指導
「教えない塾」という画期的な指導スタイル

青木ゼミの歴史について教えてください。

奈良の橿原市に畝傍ゼミナールという塾があって、元々は私もそこに生徒として通っていました。その後、学生時代には講師として教えたりもしていたのですが、そのまま専任講師として本格的に教えるようになりました。しかし、10年前に当時の塾長が引退して塾を閉鎖するにあたり、私に生徒を引き継いでほしいということで、青木ゼミとして新たにスタートすることにしました。

▲教室外観

指導スタイルや指導方針を教えてください。

畝傍ゼミナールは一斉指導の塾でしたので、とにかく一生懸命教えるのが仕事でした。しかしどこかで、「教えるだけで生徒の本当の学力は上がっているのか」という疑問も持っていたのです。

そこで、青木ゼミになってからは自立型の個別指導に切り替えました。簡単に言うと「教えない塾」というコンセプトですね。正しい学力を身に付けるには、自分の頭を使って考え、それによって頭を鍛えていけばいいのであって、一から十まで先生に教えてもらってはいけないのです。自らの力のみで得た理解というのは、なかなか頭から抜けません。ですから、青木ゼミではとにかく頭を使って考えるところから始めます。

▲青木健 代表

どのような先生が指導しているのですか。

塾長である私が理系分野(算数・数学・理科)を担当しています。青木ゼミを始めた当初から一緒にやっている宮下先生が文系分野(英語・社会・国語)の担当です。2人とも指導歴が20年以上になりますので、高校受験はもちろん、大学受験までしっかり面倒を見ることができます。

▲宮下善雄 先生

大学入試まで見据えた小・中・高の一貫指導で
「正しい学力」を身に付けることが目標です

青木ゼミの特徴を教えてください。

小学生、中学生、高校生と一貫指導をしているところです。小学生や中学生の指導であっても、その学年の履修内容だけやって終わりではなく、最終目標である大学入試までを見据えた総合的な指導をしています。

また、正しい方法で頭を鍛えることを一番に考えています。「学力=得点力」という、ただ知識を詰め込んでいくやり方ではなく、判断力・表現力・創造力・情報処理能力なども含め、問題解決に向かって総合的に考える力を養うこと、つまり「学力=考える力」ということを重要視して指導にあたってます。

▲時間割

具体的にはどのような指導なのでしょうか。

例えば、算数・数学の授業では、定義・定理は一通り説明しますが、問題の解き方そのものは教えずに、いきなり問題を解いていってもらいます。解く前の段階で、安易に公式や解法を教えてしまっては、生徒たちの考える力を奪ってしまうことになるからです。自分自身の頭を使って考え抜き、自由な発想でもって、ああでもないこうでもないと試行錯誤しながら問題を解き上げていく。この一見地味な作業を繰り返すことによって得られるのが「正しい学力」だと考えています。

もちろん、本人の能力とかけ離れたような難問を解けと言われても無理な話ですし、逆に簡単すぎる問題では何題解いても意味がありません。青木ゼミではベテラン講師が一人ひとりの能力を見極めた上で、本人の能力よりも少しだけレベルの高い問題を与え、脳に適度な負荷をかけて頭を鍛えていくようにしています。eトレは単元が細かく分かれており、豊富な問題量がありますので、青木ゼミの指導にはうってつけですね。

▲真剣に取り組んでいます

eトレのデータベースを熟知し
一人ひとりにあったプリントを即座に印刷

eトレはどのように使用していますか。

小学生と中学生の理数科目で、私が使っています。eトレには学習計画や問題複数印刷などいろいろな機能があるのは知っているのですが、実はほとんど使っていないですね(笑)。私はeトレのデータベースについて、どこにどういう問題が入っているのか熟知しているので、「ここが分からなかったらこのプリント」というように、その場で臨機応変にプリントを印刷しています。eトレの良いところは、生徒一人ひとりに合ったプリントが簡単に印刷できることです。青木ゼミではリアルタイムで教師がその生徒の状況に応じた問題をセレクトして学習させています。

eトレ導入前は、すべて手作りのプリントを使って指導していたのですが、それには大変手間がかかりました。青木ゼミの指導形態ではとにかくたくさんの問題を必要としますので、データベースの豊富なeトレは大変役に立っています。

▲青木先生の手元には常にeトレ

学校進度に合わせてeトレを使っているのですか。

基本的に学校の授業進度は気にせず指導をしています。できる生徒はどんどん先に進めていきますし、つまずいている部分があれば戻って学習することもあります。学習を進めるペースは生徒一人ひとりすべて違うと言ってもいいですね。例えば小学6年生でも、早い生徒などは中学1年生の2学期内容まで学習を進めています。

ただ、定期テスト前などは対策授業を徹底してやっています。無料で実施しているのですが、その期間中は全員が毎日テスト勉強をしています。

予習形式で理数科目を学習するのは難しくないでしょうか。

そんなことはないですよ。eトレにはラーニング(単元の解説プリント)がありますので、それをしっかり読んでちゃんと理解できれば、その後のステップ(単元の問題プリント)はスイスイ解いていきます。中学の数学には「入門編」がありますよね。青木ゼミでのeトレの進み方は、入門編をやってから標準編のステップへ進むというやり方で学習します。

それから生徒によってはステップからではなく、リトライ(ステップの類題プリント)からやるパターンもありますね。リトライには解き方のヒントが載っていたりするので、リトライ1→ステップ1という順番の方が効果的な場合もあるのです。

▲個別指導では生徒の目を見て真剣に説明

宿題でeトレを使うことはありますか。

授業内でやらなかったリトライやチェックのプリントをよく宿題として出しています。青木ゼミでは宿題を出して、次回の授業に来たときしっかりチェックするところから始めるようにしています。

eトレは小学と中学のご契約ですが、高校はお使いにならないのですか。

高校生は以前と同様、自作のプリントを使い続けています。内容的に定義・定理からその単元の本質へと理論がスムーズに展開していくような問題配列になっているので、こちらの方が指導しやすいためです。ですが、eトレも高校データベースが新課程になってから、問題数も増えてより使いやすくなったようなので、今後検討してみようかと思います。

▲塾通信

生徒募集のチラシなどは出さず、口コミだけで集客しています

生徒募集について何か工夫していることはありますか。

特に何もしていません(笑)。生徒募集のチラシもここしばらくは出していませんね。ホームページがあるので、事前に見ていただいて入塾してくるケースもありますが、大半の生徒は口コミによる入塾が多いです。

青木ゼミでは1年に3回の個別面談をしています。生徒のことはもちろん、保護者の方とも親密な関係を築いておりますので、そこから口コミが広がりやすいのかもしれませんね。

▲生徒の様子を見ながらeトレプリントを選びます

■青木ゼミ(奈良県橿原市)


2015年4月取材 (eトレTimes 2015年初夏号掲載)