地域に根差した指導を行っています

進学塾クエスト 様(群馬県)

2004年の開校当初からeトレをご利用いただいている進学塾クエスト。一人ひとりの生徒に合わせてeトレをフル活用しています。

eトレをどのようにお使いですか。

当塾では学年やそれぞれの生徒に合わせて、さまざまな形でeトレを有効活用しています。プリント演習を行って学力を付けていくことはもちろん大事ですが、ただ解き進めていくのではなく、塾での生徒たちの様子をしっかりと保護者の方に伝えることが必要不可欠であると考えています。「うちの子、塾に行っているけど何をしているか分からない」と保護者の方が生徒の様子を把握できていないことのないようにさまざまな仕掛けを考えています。

ですから、当塾ではeトレ導入から大分歳月は経っていますが、今でも毎月欠かさず学習記録表を出しています。それに加えて、講師が毎授業分の報告書を作成します。業務的には大変ですが、今では受講人数が7~8人であればしっかり面倒を見ながら報告書も授業内で仕上げられるようになっています。それをファイルにとじて「クエスト帳」として保護者の方に毎日見ていただくようにしています。授業中の様子は「授業報告書」、学習の様子は「学習記録表」として開示することで、日々の生徒たちの姿をしっかりと伝えたいという私たちの想いは届いているのではないかと思っています。

▲教室外観

授業の様子を教えてください。

【小学低・中学年】
小学1~4年生は月水金の週3回の中で1日か2日の受講日を選択し、eトレで個別演習を行います。ここでは1回目は赤色、2回目は青色、3回目は緑色というように3色のペンを使って採点し、解けなかった問題は同じプリントで最大3回繰り返し解きます。やり直しのときは生徒のレベルに合わせてヒントを出すようにしています。

ここでちょっとした工夫ですが、同じ問題のやり直しでも、eトレ上では3回点数を入れてあげます。そうすると、40% → 60% → 80%というように正答率が積み上がり、段々とできるようになっていったという感覚を身に付けさせることができます。操作的には現在解答中の設問を戻すだけなので簡単かつ、おすすめです。

【小学高学年~】
小学6年生の算数はテキストを使用した集団授業。国語はeトレを利用した個別指導。英語は中学英語の問題を解き進めます。地域の採択教科書はニューホライズンですが、ニュークラウンの準拠を使って中学1年内容の半分くらいまで進めます。もともと学力の高い層が集まっていますが、それでも最初は解けないので、ラーニングを見ながら進めます。「来年中学生になったら何も見ないで解かないといけないんだよ」と言うと、生徒たちは「えー!」と驚き、目の色を変えて必死にやっています。もちろん中学入学後のスタートダッシュには効果がありますし、モチベーションの維持にももってこいです。同様に、中学1・2年生で力のある生徒には、特別に英文法や国私立のチェックプリント、チャレンジプリントといった骨のある問題をやらせています。「自分だけ難しい問題をやっている」という優越感を抱かせることで、勉強に飽きさせないようにしています。

eトレはこういった生徒一人ひとりに合わせた使い方ができるので、本当に助かっています。当塾では出欠管理にタイムカードを使用していますが、このハイレベル問題の補習時にはカードに専用のスタンプを押します。ここでも保護者の方へ見える化を行っています。

▲授業報告書(小学1~4年生向け)

工夫している指導方法を教えてください。

中1、中2のテスト対策の社会ではまずラーニングを渡して、学校の授業とリンクした部分をペンで囲ませます。また、少し知識としてあやふやなところにもマーカーで線を引かせます。そうすることで、点であった知識を面にしていくことを意識しています。授業のはじめには生徒たちに教室の後ろに立たせ、ラーニングの太字について質問していくウルトラクイズさながらの『5ポイント先取早押し対決』といったイベントも行っています(笑)。

eトレの効果について教えてください。

最近、中学2年生で英語が苦手な生徒を対象に、完全個別演習授業を行いました。eトレで間違えたところを徹底的に教え、解けない問題をとにかく潰していくことを目標に実施しました。その結果、4人中3人が成績アップ。本人たちも「英語で手ごたえが感じられるようになってきた」と言っています。

▲マーカーの引かれたラーニングプリント

今後の課題、展望を教えてください。

特に理社をどう鍛えるかが当面の課題です。そのために中学部に有料の演習コースを作ろうかと考えています。テスト前になるとよく生徒から「この分野のプリントが欲しい」と言われますが、テスト前ではなく、eトレ演習コースで普段からそれができるように検討しています。

とにかく『コンテンツをどう当てはめるか』、常にこの問いを考えています。2004年の開校以来、eトレは当塾にとって根幹をなすシステムとなっています。eトレのない指導は想像できないほど指導体系に組み込まれています。さらにeトレはバージョンアップしていくと思いますので、今後も期待しています!

▲古口徳夫 塾長

■進学塾クエスト(群馬県館林市)


2015年12月取材 (月刊eトレ 2016年4月号掲載)