定期テスト前の勉強会や、自習室での自学自習にeトレが大活躍!

学習サークル 様(奈良県)

「先進的な学習塾」と地域でも評判の学習サークル。『楽しく、繋がり、育てる、学ぶ心』をモットーに、快適な学習空間を提供しており、生徒たちの将来を見据えた指導を心がけています。

指導目標は「社会を変える人を育てる」

齋藤塾長の経歴を教えてください。

私が高校2年のときに、母がこの学習塾(学習サークル)を始めました。私は大学生になってから、講師としてスタート。一時期、司法書士の事務所に勤めたりもしましたが、仕事を終えた後も授業をしていましたので、教師歴はもう28年になりますね。

指導理念をお聞かせください。

以前は一言で言うと「メシを食っていける人を育てる」ということを考えていました。学歴も含めて社会から必要とされ、貢献できるということですね。最近は「社会を変える人を育てる」ことも意識しています。これは私自身の活動ともリンクしてくることなので、授業でもそういう話をよくしています。

受験を一つの通過儀礼としてとらえてもらい、そこから何かを得ることが大事だと思っています。合格したから良くて不合格ならダメということでなく、生徒たちが受験に対してどこまで向き合っていくか、そしてどのように先へ繋げていくかということを重要視しています。

ですから、定期テスト前などはとことんやりますよ。結果を求めて寝る間を惜しんでまでやりますね。その分、抜くときは抜きますけどね(笑)。普段は「やるべきことをきちんとやりなさい」とだけ指導しています。

▲齋藤聡 塾長

eトレは自習室での自学自習や、定期テスト前に大活躍!

指導形態を教えてください。

小学1~3年はeトレを使った演習授業です。小学4~6年は一斉授業を行っています。中学生も基本は一斉授業ですが、一斉授業への橋渡しとして個別指導も行っています。高校生は映像授業メインですが、高校1・2年にはLive授業も実施しています。高校生は自習室の利用が多いですね。

eトレの主な利用方法を教えてください。

小学校低学年の「C☆Kids」というコースはeトレのみでやっています。中学生は自習室での利用がメインです。自習用の教室があり、塾生はいつでも利用することができますので、授業がない日でも自由にプリントを出して勉強しています。

▲入塾パンフレット

自習室の利用について、生徒によってばらつきはありませんか。

部活で忙しい生徒の利用頻度が少ないケースはありますが、ほとんどの生徒はよく利用しています。受験を控えた中3生が毎日のように来て勉強している姿を見ているので、「自分もしっかりやらないといけない」という意識が全体に生まれるのでしょうね。

生徒が自由にプリントを出している場合、学習する教科に偏りはありませんか。

ほとんどの生徒は偏りなくやっていますね。たまに「この生徒は英語が苦手かな」という場合に、「好きな社会ばかりじゃなく、英語もやってね」というアドバイスをすることはありますね。

eトレを導入したのは大分前になりますが、当時は生徒に付きっきりで、「このときはこう使おう、この場合はこうしよう」ということを考えながら指示をしてきました。今では、やり方を覚えた生徒たちが後輩たちに引き継いでいく形になってきています。

▲自習室で積極的に勉強する生徒たち

テスト対策ではどのようにeトレを活用していますか。

eトレが最も活躍するのがテスト対策です。「DTB(大テスト勉強会)」という名称でイベント的に実施しています。テスト前の土日を使って計4日間行います。時間は午前9時からスタートして午後5時までやっています。来られる時間に来て好きな時間に帰れますが、頑張る生徒は最初から最後までずっとプリントに取り組んでいますね。受講は自由なので、もちろん来なくてもいいのですが、部活などでどうしても来られない生徒以外ほぼ全員が参加しています。

eトレで気に入っているところを教えてください。

基本から発展まできめ細やかに問題がそろっていることですね。いろいろな学力に対応できる点が気に入っています。

▲熱気にあふれたDTB(大テスト勉強会)

多様性のある空間づくりを目指して

教室が学習塾とは思えないほどお洒落ですね。

4年前に教室を移設するときに、「アトリエ ヴォイド・セット」で設計していただき、現在の教室ができました。学習サークルは人間の行為を強制する空間であってはなりません。いろんな場所でいろんな場面が展開する、そんな多様性のある空間をつくりたいと思いました。そこにいる人に心地良さや使いやすさを感じてもらい、さらに楽しさや好奇心を生み出すことを目指しています。

▲使いやすさ、心地良さを兼ね備えた教室レイアウト

公教育との関わりやICT教材導入にも積極的に

齋藤塾長は公教育との関わりも深いようですが、どのような活動をしていますか。

御所市PTA協議会の会長をしています。現在、御所市では小中学校の統廃合をしているところなのですが、その現場にも携わっています。先日、教育委員会が統廃合の説明をする機会があって、教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏に来ていただき、市長・教育長と私でトークをしました。シチズシップ、要は市民参加を柱にして、社会参画の意識を持った子どもたちを育てていこうという動きが出ています。

今後の教育問題として、公教育と民間教育がお互いに上手に補完し合うことも重要な課題だと思います。教育長から子どもの学力向上のためにどうしたら良いか、塾の経営者の立場から意見を聞かれたりすることもあります。また、塾で使用するICT教材について、大学や高等学校にいろいろとご相談することもあります。

▲教育サロントークの様子

学習サークルではICT教材にも力を入れていますね。

一斉授業を行う教室にはすべて大型ディスプレイを完備しています。板書授業だけでなく、必要に応じて映像を見せながら授業を進めることができるようになっています。また、YouTubeを使った授業のアーカイブ化も進めています。タブレット端末を使って、問題や単元の解説ビデオを自習室や自宅でいつでも見ることができるようになっています。中3生から入塾した生徒が、中学1・2年時の復習をするには最適の教材となっています。

▲近大付属高校の先生による講演会「やる気と暗記」

■学習サークル(奈良県御所市)


2016年3月取材 (eトレTimes 2016年初夏号掲載)