東大現役合格生を輩出するなど、指導をしっかりと結果に結び付けています

総合進学塾ロックウェル 新大駅前教室 様(新潟県)

新潟市内の2教室でeトレをご利用いただいている総合学習塾ロックウェル。「eトレは何枚やったかじゃない。何kgやったかだ!」と自信を持って言い切られています。

eトレを導入したきっかけを教えてください。

駅の近くへ教室を移転するにあたり、通塾のニーズが高校生にもあるのではないかと考え、高校生向けの教材を探しているときにeトレを知りました。なんといっても、高校科目をほぼ網羅する形で問題がそろっているのがとても魅力的でした。また、教材準備は小中高すべて私が担っているのですが、準備した教材が難しすぎたり、逆にもっと演習が必要だったりする場合があります。そんなときでも、とっさに対応できるプリントが1枚単位で印刷できるのは大変便利だと思い、小中高すべてでeトレを利用していくことにしました。

▲長谷川玲 教室長

教室の雰囲気や指導形態を教えてください。

教室は常に落ち着いた雰囲気を保つように心がけています。いつ来ても平静な空間で学習することで、生徒に安心感を与え、集中してもらいたいという狙いです。ですから、講習時も授業の形態は変えず、イベントなどはあまり行っていません。

指導は大教室での学年混合授業で、小学生から高校生まで1コマ80分です。演習を基本とし、講師陣が机の間をまわり、分からないところは随時指導をするというスタイルです。通常時は最大で20人生徒が入り、4人に1人の割合で講師が指導します。難問を解いていたり、詳しい説明が必要であったり、小論文対策などを行う生徒がいる場合は1:4の指導は大変ですが、3:12ならば2人の講師が生徒10人を見て、もう1人の講師が該当の生徒2人を見るといったことができるので、安定した運用ができています。講習時は普段と比べ受講コマ数と教科が多くなりますが、自習室も使って最大26人にし、午前2回転、午後2~3回転としています。

高2までの生徒には、まず数学の受講を基本にしています。当初は複数科目を受講する生徒が多かったのですが、いきなりコマ数を増やすと通塾が大変になり、息切れする生徒も出てきました。そこで、まずは数学から始め、徐々にコマ数を増やすことができるようにしたところ、継続率が安定しました。

具体的には、まず学校進度と、その学習をeトレで演習するかということを毎回生徒に確認します(生徒によっては、学校教材と決まっている生徒、eトレと決まっている生徒もいますが、それでも確認をとります。)。それをもとに、どのレベルの問題をどのくらいの分量で演習させるか、私の方で判断します。

高校生の指導では、学校との兼ね合いで苦労される塾は多いのではないでしょうか。こちらの都合で学習させたいテキストを指定すると、「学校の問題をやりたい」という要望が出てきます。しかし実際には、先ほどの確認を数か月続けていくと、「eトレでやります」という生徒がほとんどになります(笑)。ですから、頭からこちらで指定するのをやめ、ペースに合わせて受講数と学習内容を選べるようにした結果、好評となり、中学から高校に上がってもそのまま継続して通塾する生徒が増えました。

▲毎回生徒に、学習進度と教材の希望を提出させています

eトレ演習はどのように行っていますか。

先述の通り、学校進度と希望の確認を行ったら、プリントを印刷して渡します。解き終わったら、講師が採点を行います。できたところは赤丸を付け、できなかったところがあれば戻ってやり直しをさせます。やり直しでできたら今度は青丸を付けます。こうすることで、そのとき採点を担当した講師でなくても、どこが理解できてどこが苦手なのかが一目で分かります。時間内に終わらなかったらプリントは、学校進度に合った箇所であれば生徒に課題として渡し、予習用のプリントであれば回収の上、次の時間に続きをするように指示します。高校生の場合はたくさんの教材を持ち運ぶのは大変なので、とにかく塾にさえ来れば勉強ができるということを心がけています。

また、生徒に確認した学習進度と個々の学習状況を考慮し、教科書の目次に記録したものとeトレから作成した進度チェックリストを組み合わせて生徒の進捗管理を行っています。これは私たち講師が状況把握や指針決めをする際にも使いますし、生徒にも見せることで、目標の見える化を図るのにも役立っています。

▲指導風景

eトレはどのような教材だとお考えですか。

eトレは難しい問題に立ち向かうときほど効果を発揮すると思っています。例えば中学生の数学「図形の証明」や理科「電流」など、つまずきやすい単元の場合、eトレのやさしめの問題をとにかく大量に解かせます。答えが合っていてもプロセスが理解できたと講師が認めるまでは、何度でも徹底的に繰り返し演習させています。その後さらにテキストで問題を解いて固めることで、きちんとした理解と定着が図れています。

それから、冒頭でもお伝えした通り、全教科の問題がほぼ均一のレイアウトでそろっているのがとても良いです。また、高校の問題プリントも、解く過程や答えのスペースがある、書き込み式であることもメリットだと思います。特に高校の理数科目の学校教材は、解く過程や答えをノートに書く形式が多いですが、小中学生時代に書き込み式で学習してきた生徒にはギャップが大きいようです。その点でも取り組ませやすい教材だと思っています。問題を解く過程を見たい場合は、別の専用用紙に書かせています。

▲生徒一人ひとりの学習管理表

eトレ学習の効果について、事例を教えてください。

2015年に卒業した生徒はeトレ中心の学習で東大文科三類に見事現役合格しました。彼はとにかくものすごい量の問題を解きました。今でも覚えていますが、テスト前には日本史・世界史の基礎レベルを選んで、講師の丸付けが間に合わないほどの速度でとにかく反復演習していました。数学も基礎からほぼ全問解いたのではないでしょうか。

他にも直近2016年に、二次試験は生物1科目受験だった生徒が難関大対策問題をひたすら解きました。試験が終わった後に話を聞くと、「自信はないけど、全部見たことがある問題だった」と言うので、「受かったな」と確信しました。結果、見事合格しました。

さらに写真の『eトレ少女隊』(笑)は、小4あるいは小5からeトレ学習に取り組み、素晴らしい成績を維持しています。この生徒たちは授業中、高い集中力を発揮し、とりわけたくさんプリントを解きました。現在高校1、2年生となった彼女たちは、英語の偏差値が87越えであったり、3教科でも77や79越えあったりと、かなり高い学力を身に付けています。

また、現在高2の生徒の場合、2年生に進級してすぐにeトレの「英単語シリーズ」と「英熟語シリーズ」を1枚残らず全部やりました。受験はまだ先ですが、これからどこまで学力が伸びるのか非常に楽しみです。

伸びている生徒に共通して言えることは、「ここはやった」「できているからもういい」といったことを言わずに、片っ端から問題を解いていくということですね。学力が高い生徒ほど、特に基礎徹底を怠りません。eトレは「何枚やったかではなく、何kgやったか」だって思っていますよ(笑)。

▲「eトレ少女隊」の二人

eトレ運用の今後の抱負を教えてください。

当塾は地方都市の住宅街にありますが、このような立地の塾の使命は、あらゆる学力層の生徒を一歩ずつ引き上げていくことにあるでしょう。それでも全国レベルの生徒がしっかり育つということが実証できたと思います。

今後も、生徒がコツコツと頑張れる環境を維持することが大事であると感じます。昨今の高校入試では記述や要約、表現といった問題が増えていますし、学校ではアクティブラーニングを取り入れるところも出てきています。逆に塾の使命はより「高い基礎力を身に付けさせること」にあると再認識しています。そのためにも、今後もeトレを有効活用していきたいと思います。

▲教室外観

東大文科三類合格のeトレ卒業生に聞く!

eトレ演習の感想を教えてください。

当時は、とにかく手が痛くなるまでプリントを解いていました。正直、「こんなにプリントを解く必要があるのだろうか」と感じたこともありました。けれども量をこなすことで、入試前には「やるべきことはやり切った」と言えるくらい自信が付きました。ですから、今ではとても良かったと思っています。

eトレ演習はどのように進めていきましたか。

学校での記述対策以外は、ほぼeトレで勉強しました。「まあまあできる」を「完全にできる」にするというイメージでした。具体的には学校のテストを90点から100点にしていく感じです。問題パターンを意識しながら、基礎ラーニングから始めて徹底的に全部解きました。最終的には「解法手順を身体に沁み込ませる」といった感覚で反復しました。

■総合学習塾ロックウェル(新潟県新潟市)


2016年3月取材 (eトレTimes 2016年初夏号掲載)