福井県で30年以上の実績を誇っています

今西数英教室 様(福井県)

小学生のメインコースでは、基礎学力定着から中学受験対策までeトレをフル活用しています。

eトレを導入したきっかけを教えてください。

以前は小学生への一斉指導コースを設けていました。そこでしっかり教え込んでいたのですが、指導内容を定着させるための補助教材を探すようになり、そのためのツールとしてeトレを導入しました。導入後は個々の学力・目標に応じた完全個別演習メニューとして「KIDS DREAM」コースを開設しました。eトレは、各教科さまざまなレベルの問題があり、基礎学力の定着を目的とする生徒から、中学受験を目指す生徒まで、幅広いニーズに応えることができるので、非常に良いものだと思います。

「KIDS DREAM」のコース内容、料金、受講状況などについて教えてください。

小学生は「KIDS DREAM」をメインコースとして、小学3~6年生の生徒が学年混在で教室に集まり、とにかくたくさんのプリントを解きます。授業には必ず講師が入り、プリントで分からなかったところはきちんと教えます。学習時間は週に60分・90分・120分~と選べるようにし、クラブ活動や習い事との両立もできるように運用しています。

とにかくスタート時における保護者の方との意思疎通が大事なので、コースのお申し込み時にじっくりと面談をします。苦手を克服したいのか、得意なものを伸ばしたいのか、保護者の方の要望も取り入れながらカルテを作成し、それに沿って演習を進めます。

現在約120人が受講しており、料金は月額5,400円から設定しています。小学生には「KIDS DREAM」のほかに「中学受験対策コース」も設けており、併用すると2,000円引きという特典があります。中学受験をする生徒たちは「KIDS DREAM」の受講率も高く、8割ぐらいは併用しています。例えば「KIDS DREAM」で弱点科目を補強して、「中学受験対策コース」で実践問題に臨むといった具合です。eトレには中学受験対策の問題もありますし、とにかく基礎の定着を図れるのが良いですね。

▲公立進学校に隣接して開校された新館

「KIDS DREAM」での具体的な授業の流れを教えてください。

先述の通り、教室に2台eトレを設置して、2人の講師が入ります。コマにもよりますが生徒は1コマあたり約20人です。授業の前に、その日最初にやるプリントを講師が印刷して生徒個々の管理用ファイルにはさんで準備しておきます。そして前回の授業で宿題が出ている場合は、その採点から始めます。あとはeトレの流れに沿って、プリントを解く→講師のところへ持っていく→採点・声かけ・指導→ポイントGET→次のプリント印刷、と進めます。

採点はすべて講師が行います。担当する講師は基本的には決まっており、その講師のところに解き終わったプリントを持っていきますが、2人いるので臨機応変に連携しながら演習を進めていきます。eトレパソコンも2台が生徒のデータを同期しているので、どちらのパソコンを利用しても問題ありません。

ポイントについては、自分のシール帳を教室前方の黒板にマグネットで貼らせ、そのわきにシールを置いておきます。プリントが終わるごとに生徒がシールを貼っていき、ポイントを貯めると景品がもらえる仕組みになっています。生徒はこぞってプリントを解いていき、1日に30枚ぐらい平気で進める生徒もいます。また、宿題で出したプリントを4回連続で提出したら別色のシールがもらえます。別色にしておくことで、宿題の取り組み状況も把握できるようにしています。解き終わったプリントは自分専用のファイルに綴じて、次のプリントに取り組みます。

▲今西淳二 代表

専用のファイルがかなり目を惹きますね。

そうですね。やはり生徒が持つものですから入念にデザインしました。2穴リング式で、ファイリングしやすいように、先に紙に穴をあけてからプリンターにセットしています。ちょっとしたことですが、生徒には演習に集中して1枚でも多くプリントを解いてほしいと考えての工夫です。また、この専用ファイルを学校で生徒が開くと、クラスの友だちも興味を持ってくれるようで、問い合わせにつながったこともあります。

▲目を惹くデザインの専用ファイル

20人もの生徒に対して、採点から声かけ、指導まで個別にできるコツはありますか。

当教室のスタイルでは、eトレ専任講師が生徒をどれだけ管理してクオリティーの高い指導ができるかが非常に重要です。加えて、eトレがあることにより、きちんと個別に対応できていると思っています。指導に関しては、前回の宿題の確認から入って、生徒がどの問題をどのように間違えるのか、それに対してどのように教えてあげれば理解するのかということを把握しています。極端なことを言えば、講師がeトレプリントのどこに何が書いてあるかを覚えています。ですから、長くても1、2分の中で指導は収められており、最短距離で効果を上げることができます。多少は採点待ちの列ができますが、誰一人騒いだり、やる気をなくしたりする生徒はいません。

また、勉強以外でも月間でマナーやしつけに関する目標設定をして、教室の黒板に貼りだしています。例えば4、5月は新入生が多い時期だったこともあり、「あいさつをしっかりしましょう」でした。こういった取り組みも大事なことだと考えています。

そして採点が終わると、点数に応じて次のプリントが自動で選ばれワンボタンで印刷できますので、次の出題は簡単です。それから、その際の声かけは欠かせない大事な要素だと思っています。できた、できないだけでなく、「しっかり君のことを見ているよ」と伝えることで生徒がやる気をもって演習に取り組めると感じます。

▲指導風景

eトレの学習成果や、保護者の方の反応はいかがですか。

とにかく基礎学力が付きます。3年生の入塾時に計算も苦手なような生徒でも、通い続けることで6年生になる頃には勉強が本当に得意になっていきますし、中学生になってからも成績が上がっていきます。

また1枚のプリントが10分程度で飽きずにできるので、スモールステップでコツコツと積み上げられることもポイントです。生徒たちはかなり集中して問題に取り組みますので、その分達成感も味わえ、「勉強が楽しい、やりがいがある」→「塾が楽しい」といった声につながっています。このサイクルで、中学生に上がってもそのまま通塾する生徒が増えています。保護者の方からも、「身構えることなく、気軽に勉強するという習慣付けができる」と評判をいただいています。

さらに、学習の結果がすべて残っているので、それらをしっかり分析し、3か月に一度「学習報告書」というカタチでご家庭にフィードバックしています。それぞれの教科を担当している講師が、一人ひとりの学習進捗と教室での様子、今後の課題やコメントなどを細かに記します。もちろん業務的にはかなり時間がかかりますが、見える化を図る重要なプロセスですので、徹底して行っています。

▲学習の結果を分析した「学習報告書」

「KIDS DREAM」受講生の募集はどのようにしていますか。

年度末に新聞折り込み広告を出します。また、募集広告ではありませんが、イメージCMも放映しています。ですが、「KIDS DREAM」の問い合わせのほとんどが口コミです。通塾している生徒の学力を上げることももちろんだと思いますが、加えてしっかり家庭に生徒の学習状況をフィードバックする取り組みを長年続けてきたことが口コミにつながっていると思います。

さらに、2年前から地域の公立進学校に中等部が併設され、一貫教育校となったことを機に、隣接する新館を開校して中学受験コースを設置しました。基礎学力がなければ、当然適性検査型の問題を解くことも難しいですから、受験コースと併用してeトレをやる生徒が多いです。そしてやはり中学受験を目指す生徒は優秀な生徒が多いので、「あの子が『KIDS DREAM』で勉強をやっている」といった話が広がり、そこからまた受講生が増えました。

現在、おかげさまでほとんどのコマが定員に達しています。新年度には、まず内部生(新2年生~新6年生)に曜日変更などの希望を聞いて、コマを組みます。そうすると、保護者の方のネットワークで「定員に空きが出た」という話が伝わり、「新規性の募集は何日からだからすぐ電話した方がいいよ」と話が回るそうです。結果として、4月の段階で定員の9割以上は埋まります。それ以降ももちろん極力生徒を受け入れたいのですが、クオリティーの高いeトレ専任の講師が確保できないと判断した場合は、申し訳ないですがお断りするようにしています。もっと広く生徒を受け入れられるように、引き続きしっかりと人材育成し、講師のクオリティーを高めていきたいと思います。

▲プリント演習に真剣に取り組む生徒たち

■今西数英教室(福井県福井市)


2016年7月取材 (eトレTimes 2016年秋号掲載)