授業に演習を大胆に取り入れ、eトレとeジャッジをフル活用!

スクールさくら 様(兵庫県)

eトレを導入することで5教科総合指導を実現しています。

先生の経歴を教えてください。

小さい頃から英語の先生になりたかったので、はじめは大手FCの英会話教室をやっていました。転居などでその英会話教室はやめてしまったのですが、別の英会話教室の講師をした後、現在の自宅に落ち着き英会話教室を併設して9年前にスタートしました。当初は英語だけの指導だったのですが、他の教科も教えてほしいという要望があり、数学や国語も指導するようになりました。

▲徳田直美 先生

eトレを導入したきっかけを教えてください。

最終的には入試対策まで対応したいと思い、eトレを導入しました。ちょうどそのタイミングで息子(徳田純志先生)が塾の運営に関わることになったので、数学・理科・社会を担当させています。スクールさくらでは今年から息子が塾長として運営しています。

また、かなり勉強が苦手な生徒が入塾してきて、通常のテキストでは全く指導できなかったことがありました。eトレの入門編に取り組ませたところ、少しずつできるようになってきたので、これは使えると思いました。

▲徳田純志 先生

指導形態を教えてください。

小学生は1年から6年までのKids英会話コースと3年から6年までのJunior英語・算数コースがあります。算数はeトレを使って指導しています。中学生は一斉指導がメインですが、希望により個別指導にも対応します。高校生は基本的に個別指導ですね。

どのようなコマ割りで指導していますか。

英語、数学とも1回の授業を150分くらいに設定しています。中3生は週3回、中1・中2生は週2回ですが、希望で週3回受講する生徒もいます。週3回のうち英語と数学で2回、もう1回は希望する教科をやります。テスト前には、英語や数学が早く終わった生徒は理科・社会に取り組んでいたりします。

▲スクールさくら

eトレを指導の中でどのように活用していますか。

一言でいうと「全部の授業」で使っています。授業の中にeトレプリントを組み合わせる形で使っています。言葉で説明しづらいので、実際の授業を見ていただいた方が分かりやすいと思います。
 ※「授業タイムスケジュール」参照

驚くべきスピードで問題を解かせていますね。

中3生は入試を控えているので、どんどん先へ進むために1回の授業でニュークラウンの1レッスンを消化するように進めています。中1・中2生は1回の授業で1セクションくらいの進度ですね。今回見学していただいた中3生の授業では1人あたりのプリントは70枚くらいになります。通常はeトレプリントをこなす時間は1ファイルあたり10分くらいだということですが、うちではその1/5くらいのスピードで解くようにしています。

英語では「授業タイムスケジュール」の①から④をそれぞれ100点満点の計400点満点で生徒ごとにホワイトボードに得点を記入していきます。8割取れない生徒はさらに課題が出るので全員必死で取り組みますね。短時間でより多くの問題を解き、競わせることで確実な学力定着につながっていると思います。

▲授業タイムスケジュール

ディクテーションやセンス分けというのは英会話教室ならではの指導ですね。

ディクテーション(先生が本文を読み上げ、空欄部分を穴埋めさせる)はリスニングにとても効果がありますし、センス分け(一つの英文をグループに分け、区切りで和訳させる)は構文に強くなるので長文読解にも適しています。今後はこうした指導がさらに重要になってくると思いますよ。特に高校生になるとディクテーションやセンス分けができないと大学入試ではとても不利になりますね。

▲英語の授業風景

数学の授業のやり方を教えてください。

英語同様、はじめにeジャッジを使った前回授業の復習テストをやります。次に新しい単元のラーニングを使って説明をして、ステップ・チェックのプリントを解きます。最後にその日にやった単元をeジャッジでテストするという流れです。eジャッジは一つの単元に3パターンの問題が用意されているので、復習用や確認用に使い分けができてとても重宝しています。

eジャッジを日常的に使っているんですね。

そうですね、ほとんど毎時間使います。単元構成がeトレと似ているので使いやすいです。問題レベルがeトレの定期テスト対策と同じくらいなので、テスト前にも活用しています。

▲eジャッジテストに取り組む生徒

夏期講習の様子を教えてください。

スクールさくらの夏期講習は時間をしっかりかけています。中学生はeトレ中心に夏期講習を行いました。月曜から土曜まで毎日6時間授業、主に午前中は授業で、午後からは演習中心で進めました。内容が理解できている生徒はeトレの問題をどんどん解いて進めていきますが、理解不足の生徒に対しては指導をしてeトレで確認定着させるという形です。

高校生の指導ではeトレをどのように活用していますか。

今年の夏期講習ではeトレをメインで使いました。講習では「英文法基礎演習」の一つの単元が終わるごとに一覧表にシールを貼って進捗状況が分かるようにしました。講習が始まってからは英単語シリーズや英熟語シリーズと並行してセンター対策にしっかり取り組ませました。

講習後は長文演習シリーズに取り組ませています。今は(2016年10月現在)レベル3の実践をやっているところです。長文対策はただ解いて終わりではなく、長文の分析をした上で生徒2人でロールプレイングをしてもらいます。そのロールプレイングを私が見ながら、間違いなどがあれば修正していきます。問題を解くのは30分でできるけど、分析するのは数時間かかると生徒は言っています(笑)。

▲事前に準備されたeトレプリントの山

eトレを使う上で気を付けていることはありますか。

eトレのコンテンツはどれも良いのですが、使う順番が大事だと思いますね。生徒のレベルに合わせてプリントを選び、ちゃんと段階を踏んで分野や単元を進めていくと驚くほど効果が出てきます。

また、eトレは自学自習で学習を進められる教材ですが、すべての生徒が自分ひとりでできるわけではないので、偏差値50以下の生徒にはラーニングの部分をしっかり説明してあげる必要があると思います。英語はラーニングを使わず授業をしてステップに進みますが、数学ではラーニングを使ってしっかり解説した上でステップに進むようにしています。

先生はeトレのデータベースをかなり把握していますね。

英会話をずっと教えていましたので、中学英語レベルならどの問題でも解けますし指導もできます。ただ、数学は専門ではないので、eトレの中学数学をすべて自分で解きました。国語の文章問題もすべて解いて内容を把握しています。高校英語に関しても指導できないと困るのでほとんど解きましたね。基本的に指導する単元は授業の前に目を通してすべて解けるようにしています。学習塾としてスタートしたばかりの頃は4~5時間かけて勉強してから授業に臨んでいました。

eトレを導入したときの生徒の反応はいかがでしたか。

はじめはプリントを嫌がる生徒もいましたね。ただ、どんどんたまっていくプリントの厚さに達成感を持つようになっていったようです。今では全員このやり方に慣れてきています。

▲eトレ演習に真剣に取り組む生徒たち

■スクールさくら(兵庫県神戸市)


2016年10月取材 (eトレTimes 2017年新春号掲載)