教室が掲げるスローガンにeトレのシステムがマッチ!
ソフィアアカデミー 様(静岡県)
静岡県焼津市にあるソフィアアカデミーでは、「計画性」や「時間管理」など、将来を見据えたスキルを鍛えられる指導スタイルで、小中高生の進学指導を展開しています。楽しく自学自習力を養うためにeトレを幅広く活用しています。
教室運営におけるコンセプト、指導形態を教えてください。
当塾では「教えない」「面倒見が悪い」「親身でない」というスローガンを掲げています。自立した大人になるためには、過度に面倒を見ることがマイナスに転換してしまう可能性があるからです。とはいえ、そのための「サポート」や「寄り添い」、「見守ること」は必要不可欠です。厳しいスローガンを掲げていますが、「いつでも生徒のそばにいること」を理念とし、日々指導を行っています。
自学自習を基本学習スタイルとしており、教室内を見回っている講師による個人指導と少人数によるアクティブラーニング(集団授業)を行っています。曜日や時間を固定せず、自由に通うことができる形式を採っており、料金もコマ数ではなく、1か月の学習時間に応じた設定にしています。小学生は16時~18時半で無制限、中学生は16時~22時の間で3つのコース(16~18時間、26~30時間、無制限)から選択できます。
eトレ導入のきっかけを教えてください。
個別に一人ひとりの学力や進度に合わせた対応をする上で、何か良いシステムはないかと考えていたときにeトレを知りました。教材ではやり残しがないか管理することも大変でしたが、eトレであればプリント学習なのでやり残しが出ません。画面で学習した単元がひと目で分かり、すぐにプリントが出力できる点もとても魅力的でしたので、導入を決めました。
▲長谷川泰史 塾長
学習の流れについて教えてください。
『「今日やる」リスト』に、生徒自身でその日に学習する内容を決めて記入します。そのリストに従って学習し、終わり次第帰宅するというシステムです。リストは時間の管理にも役立てており、何分学習したか把握することで、月の残り学習時間を累積管理できます。
学習内容は一人ひとりに必修科目を設定し、生徒との話し合いや学力から判断して学習計画を作成します。計画には終了目標日を設け、塾に来たときには必ず1単元以上学習しています。必修科目以外についても学校進度に応じて学習計画を作成し、自由に取り組ませています。
学習計画を作成したら、チェック以外のプリントをすべて印刷して生徒に渡します。あとどのくらいで終わるかをプリントの量で判断できるのはいいですね。
生徒の自由度が高い分、責任も大きいです。行きたくないと思えば来なくなってしまいますし、スケジュール管理ができないと学習時間をすべて消化できずにいます。勉強が苦手な生徒は時間の管理がうまくできていないので、自由にすることでさらにリスクを負わせることになります。いきなりできるようになることを期待するのではなく、講師たちも声かけなどのサポートをして、徐々に自立していく手助けをする必要があります。
▲お洒落なオリジナルファイルと『「今日やる」リスト』
教室にポイントカードなどの掲示物が目立ちますね。
生徒は、学習時間や解いたプリントの枚数に応じてポイントがもらえます。ポイントを貯めると図書カードやお菓子などと交換できるようにしています。
またポイント以外にもシールを貯める企画もしています。チェックやチャレンジプリントで合格するとシールがもらえます。シールは日本の白地図に貼っていき、47都道府県すべて埋めると50ポイントもらえるようにしています。それを何周も繰り返してポイントを貯めている生徒が大勢います。
学習計画にやり残しがある場合はもちろん、計画を早く終えてしまってもポイントの減点対象としています。学習計画は生徒との話し合いをもとに組んでいるので、早く終えたということは計画を甘く見積もった結果です。スケジュール管理ができることは将来役に立ちますので、しっかり計画を立てて学習してほしいと思っています。もちろん、救済措置として交渉には応じています(笑)。
▲白地図にシールを貼っていきます
さらに、生徒のモチベーションをアップさせる工夫はありますか。
eトレの判定画面をお笑い芸人や、私自身の顔を加工アプリで撮影した画像に変更して使用しています。それだけでも楽しんでもらえ、教室の雰囲気も変わります。
さらにコピー用紙にカラー紙を交ぜておき、カラー紙が出たらお菓子がもらえるようにしています。カラー紙を出すためにプリントにたくさん取り組む効果も生まれています。ちょっとした工夫をしていくことで、やらされているのではなく楽しみながら学習できています。ポイントを貯めることで競争意識も芽生え、学習量の可視化により自信にもつながっています。自然と学習に取り組める環境が徐々に整っているように感じています。
また保護者の方を対象に、「塾長 長谷川の教育よろず相談所」として勉強はもちろん、塾とは一見関係のないような相談にも対応しています。直接的なアドバイスはできなくとも、私の経験をお話しさせていただくことで、サポートになればと思っています。
eトレでどのように学習していますか。
学習のルールとして、ラーニングでは「大事なところに線は引いてあるか」「例題は解いてあるか」「練習問題はできているか」といった確認は最低限行っています。ステップは解答を渡し、自己採点してもらいます。チェックだけは答えを渡さないので、しっかりステップに取り組んでいないと解けません。採点は講師が行い、1回目の採点では解説をしません。ラーニングを見て、自力で解き直しをさせています。2回目では解説を渡して再度取り組ませ、それでも分からないところは3回目で解説をします。
調べる手間や理解する手間を惜しんでしまうと、いくらプリントに取り組んでも知識の定着はできないと思っているので、徹底しています。
▲塾長のアイデアが光る教室
最後に今後の展望、意気込みを教えてください。
マンツーマン指導と複数指導を組み合わせた新しい指導スタイルを検討しています。自分でどんどん学習を進めることができるeトレ学習でも、進め方や解き直しのポイントをじっくり教える機会が必要だと思います。間違えてモチベーションが下がってしまっている生徒にどこまでやり直させるか、どのように気持ち良く復習させるかということはとても重要であり、勉強が楽しいと思える雰囲気・環境作りを工夫しなくてはいけないと考えています。
eトレについても、もっと面白い使用方法がないかと日々模索しています。ICT教材の話題が増えてきているなか、eトレが今後どのように進化していくのかということにも興味を持っています。
▲教室外観
2018年2月取材 (月刊eトレ 2018年4月号掲載)