自ら学習するシステムづくりにeトレを活用!
すまいる学習塾 様(香川県)
すまいる学習塾は香川県高松市と観音寺で2教室を展開し、生徒が自ら学び行動するという姿勢を、学習を通じて育んでいます。教室で掲げている教育方針にeトレがマッチし、開塾以来導入しています。
教室運営における指導方針と指導形態を教えてください。
「自立させる」ということを大きいテーマとしています。先生がずっと隣にいたからできるようになるのではなく、自ら学び、分からないところがあれば自分から聞くという、行動も含めて自立をしてほしいという思いで指導をしています。
自立型の個別指導という形で指導をしており、小学1年生から高校生までを対象としています。小学校低学年は先生1人に対して生徒1~2人の個別指導、小学校高学年と中学生は学年混合での集団個別指導を行っており、私を含めた先生2人に対して生徒6人から、多いときは30人ほどで演習をしています。eトレプリントを解き終えたら、先生のところで答え合わせをするという流れで演習を行い、中学生はeトレ以外にも映像授業を実施しています。1コマの授業時間は小学生が45分、中学生は90分か135分です。中学生は1コマの中で、eトレと映像授業を合わせて約2単元の学習をしています。早く進める生徒は、90分で4教科分学習します。
eトレ導入のきっかけについて教えてください。
以前からeトレを知っており、当塾の指導方針とeトレの自学自習というコンセプトが合致していると感じ、開塾と同時に導入しました。生徒が得点を入れて次のプリントを出力するので、自ら動くことで次の課題が出るという感覚で学習できるという点も、自立にすごく合っていると思います。
▲植岡頌悟 塾長
eトレ運用方法について教えてください。
一例としては、映像授業を見た後で該当単元のプリントに取り組ませています。解き終えたら先生のところに持ってきて採点しますが、自分で考えられるなら、そのまま解き直しをして、類題に進みます。生徒によってはラーニングを見直すように指導することもありますし、その場で個別に指導を行う場合もあります。
学習内容は学校の授業進度に合わせることが多いですが、予習をする生徒もいます。春休み中の新中学1年生など予習が難しい場合には、個別指導に加えて、解説用のオリジナル映像を見て予習を進めさせることもあります。指導する場面が多すぎると、人数によっては指導の流れが止まってしまうため、あらかじめ解説映像を準備しています。
当塾では、勉強が得意でも、必ず入門シリーズから学習させています。入門シリーズで学習の流れ・感覚を身につけ、内容を十分把握した上で、標準シリーズに取り組みます。宿題でも入門シリーズのプリントを渡しているので、ほとんどの生徒は教室と家で2回、入門シリーズに取り組むことになります。
eトレを導入して良かった点を教えてください。
当然それぞれレベルが違い、前の学年に戻って学習する生徒もいれば、教科書に合わせてどんどん進む生徒もいます。そうした中、一人ひとりに柔軟に対応していく上でeトレはとても使い勝手が良いです。スモールステップで学習を進めることができるので、取り組みやすく、活気が出ています。
また、当塾では発達障害を持つ生徒の教育にも力を入れています。曖昧なことが苦手な場合が多いので、例えば「合格したら次に進む」など、はっきりとした数値で学習を進めるシステム的な部分も、教室の方針と合っていると感じています。
▲演習風景
eトレの効果について教えてください。
プリントを解く速さや正答率が上がってくると、学校の成績が上がり、教室のコンセプトでもある「自ら学び行動する」習慣もついてきます。勉強が苦手で、自信を持って取り組めない生徒でも、点数を入力して「合格!」と言ってもらえるなど、ちょっとしたことでやる気を持って演習に取り組めています。
また、小学校低学年や暗記が苦手な生徒でも、得点を入力してプリントを出すことを繰り返して覚えます。自分でプリントを出すという感覚が、進んで学習するという姿勢につながっており、すごく役に立っていると思います。
生徒のやる気を引き出す方法を教えてください。
今日はなかなかやる気が上がってきていないと感じるときには、いつもよりハードルの高い解答時間・正答率を決め、メリハリをつけて演習させています。また、学習計画機能を活用しています。通常授業では、ほとんどの生徒が特定教科のみを学習しますが、講習期間では複数教科をミックスした計画を作成し、ほかの教科にも取り組め、飽きが来ないように工夫しています。
さらに、プリントをすべてファイリングして、一冊分たまったら「がんばりプリント」と表紙をつけています。特に小学生は「こんなにやった」と家で見せ、ほめてもらうことでモチベーションアップができており、保護者の方にも非常に喜ばれています。
▲プリントが一冊分たまると表紙がつきます
生徒を集める秘訣を教えてください。
体験授業では必ずeトレに取り組ませています。体験を受けられるお子さんは勉強に対するやる気を無くしていたり、学校の授業についていけなくなっていたりする場合が多いです。体験では、自分が学習したことで次に何かが発生する、という感覚をもってもらいたいので、「こんなにできているよ」と言ってあげられる単元の学習させます。保護者の方は、「文章題が苦手なので文章題をさせてください」などと言いますが、そこで文章題を解かせても当然できません。以前の学習内容をどれだけ覚えているかのチェックも兼ねて、できる単元、例えば計算問題を解いて、「できた」ことを感じてもらいます。勉強の楽しみを感じてもらってから、難しいことに取り組むようにしています。そのため、体験したお子さんの継続率は高いです。
最後に、今後の抱負をお願いします。
学習だけではなく、ほかのコンテンツも含め、複合的にさまざまなことを学べる、総合学習塾としてやっていきたいと考えています。今までにもいろいろな教材を導入してきましたが、最初から続けているのはeトレだけです。やはりコンセプトに合っているということが一番の理由です。
これまで「成績を必ず上げます」と宣伝したことはありませんが、しっかり勉強をしていれば必然と上がっていきます。とはいえ、楽しくないと何事も続きません。生徒たちが楽しく長く通えて成長できる塾をこれからも追求したいです。
▲教室外観
2018年3月取材 (月刊eトレ 2018年6月号掲載)