一人ひとりに合わせた指導にeトレが効果を発揮!

チルドレンズカフェ ハニードロップスきび 様(岡山県)

岡山県岡山市にあるハニードロップスきびは、230人の生徒を抱える大規模な学童保育施設です。学童保育のほかにも、さまざまな学びの場を設けています。その中の「学習塾コース」でeトレを活用し、学習習慣を身につける指導を行っています。

教室運営におけるコンセプトや方針を教えてください。

当教室では、学校と異なり、一律な支援・指導をしないように心がけています。生徒一人ひとりに必要だと思うことを見立てて、遊んだり学習したりできるようにしています。2005年から運営を始めましたが、次第に規模が大きくなり、2015年に学童保育部門をNPO法人として設立しました。

eトレを導入したきっかけを教えてください。

知り合いの塾の先生にeトレを紹介していただいたことがきっかけです。以前から生徒に合わせた個別指導がしたいと考えており、その方針にeトレが合っていると感じ、導入を決めました。開校翌年からeトレを使用しているので、もう10年以上になります。

▲西山功一郎 代表

学習塾コースでの指導形態を教えてください。

平日は16時45分から19時半まで開いており、生徒のほとんどは学童から来ている小学生です。先生2、3人に対して生徒15人ほどでの集団個別指導をしています。eトレをメインの教材として使用していますが、私が作成した教材を使うこともあります。生徒一人ひとりに合わせたプリントで学習できています。夏休みなど長期休みでも、特に指導方法は変わりません。

15分、30分、1~2時間のコースを設定しています。学習習慣をつけるため、15分や30分のコースで週に複数回通っている生徒が多いです。

▲教室外観

eトレの運用形態について教えてください。

主に講習期間と、定期テスト前後に使用しています。

私が各生徒の全体的な学習状況を把握しているので、eトレを操作して必要なプリントを印刷しています。私のほかに先生が2人いますが、その先生方は生徒が分からない箇所の指導を個別にしています。指導後に次の単元のプリントを印刷します。それとは別に、得点を入力しながら解いたプリントを見て、苦手としている単元の復習ができるようプリントを別途準備しています。プリントは個人別のファイルに入れておきます。生徒は、塾に来たらそこから自分でプリントを出して学習し、解き終えたら先生に見てもらって丸つけをし、次に進みます。

低学年の生徒のプリントには番号を割り振り、番号順に取り組ませています。1つのプリントの解答時間は3分に設定しています。復習内容を多く組み入れているので、3分ごとにさまざまな単元の演習を行い、学習内容を忘れないよう工夫しています。

▲プリントに番号を振って取り組みます

eトレの良いところを教えてください。

生徒に合わせて、必要なプリントが出せるのでとても便利です。生徒それぞれがバラバラの内容を学習したい場合でも対応でき、当教室のコンセプトにも合っています。また、同じプリントに何度も取り組み、先生から指導を受けることで、徐々に間違えることが少なくなっていきます。間違いが減ってくると新しいプリントに進みますが、生徒自身がきちんと理解できているか気にしている内容については、授業の最初に確認して、解決するようにしています。

指導していると、点数は取れていてもあまり理解できておらず、中学生になったらつまずいてしまうのではないかと感じることがあります。そのつまずきを今のうちから無くしてあげたいといつも思っています。

eトレの効果について事例があれば教えてください。

eトレに取り組んでいる生徒の成績は上がっていると思います。学校ではすぐ次に進んでしまって学習量が足りない単元でも、eトレプリントに取り組むことで問題を解く回数が増え、理解が不足していたところが補充されます。さらに反復して学習を続けることで、その理解が深まります。

▲タイマーで3分計っています

eトレでよく使う機能や教科はありますか。

学習記録表は、保護者の方に生徒の学習状況を確認していただくのに利用することがあります。今後はもっと活用する機会を増やしていきたいです。

教科では小学算数をよく使っています。また、中学受験を考えている生徒は、理科や社会の学習もeトレでしています。「中学受験対策」シリーズも利用しています。

今後の展望、意気込みなどをお願いします。

2017年4月より、不登校の子どもたちのためにフリースクールを設立しましたが、宣伝や広告を出していないため、なかなか集まっていません。今後はそこでもeトレを活用し、一人ひとりに合わせた学習指導をしていきたいと考えています。

また、現在は生徒のほとんどが小学生ですが、中学生も増やしていきたいです。部活や学校の宿題などで忙しいと思いますが、今いる小学生に継続して通ってもらえるよう働きかけをしていきたいと思います。

▲プリントを入れるファイル

■チルドレンズカフェ ハニードロップスきび(岡山県岡山市)


2018年7月取材 (月刊eトレ 2018年9月号掲載)