集団授業にeトレ演習をうまく組み合わせ、生徒の成績アップを実現!

早稲田スクール 様(熊本県)

熊本県熊本市を中心に35校舎を展開している早稲田スクール。リリース当初よりeトレを導入しており、生徒の演習量確保と基礎学力定着に活用しています。

eトレを導入したきっかけを教えてください。

授業の中では、演習時間が十分に確保できないということがあり、その演習不足を補うための教材を探していたところ、eトレと出会いました。従来の黒板にチョークというスタイルに対し、パソコンでプリントを出すeトレは画期的だと思いました。今では当たり前のようにパソコンやタブレットを使って学習をしますが、当時は「こんなことができるんだ」と未来を感じるシステムでした。今まで以上に学習量を確保でき、生徒や保護者の方からの反応も良かったため、導入を決めました。

私自身、初めはパソコンに慣れていませんでしたが、サポート体制が手厚いこともあり、着々と操作方法などを覚えていきました。今では、他の校舎の先生にさまざまな活用方法のアドバイスができています。

指導方針や指導形態を教えてください。

「きちんと」「温かい」指導をモットーに、小中学生対象の集団授業、小中高校生対象の個別指導、高校生対象の映像授業を展開しています。そのうち、集団授業と個別指導でeトレを導入しています。集団授業では生徒が授業のない日や授業の前後にeトレを受講しています。生徒の希望に合わせて好きな時間に学習でき、教科も選べることが最大の武器です。校舎により異なりますが、15~30人が一斉に演習を行える、完全ブース型のeトレ専用教室を設置しています。

▲竹下臣治 小中学部統括

eトレの運用方法について教えてください。

eトレは月ごとに申し込んでもらいますが、ひと月3回を1セットにし、最終週を振替用の予備週としています。中学3年生と中学受験コースの小学6年生は、「数トレ」として週1回eトレで数学・算数を学習しています。「数トレ」の費用は授業料に含まれています。他教科を学習したい場合やそれ以外の学年の生徒は、オプションとして月3回3,000円で受講しています。eトレ演習が必要だと思われる生徒には、私たちから声掛けをして体験してもらうこともあります。体験をした生徒たちのほとんどが学習効果を感じて、受講につながっています。

また、学習効果を高めるため、科目を都度変えることは推奨していません。変更する際は、先生に相談してもらうようにしています。学習の進捗については、学年・科目ごとに「eトレ 学習計画カード」を作成して、管理しています。普段はラーニング→ステップ→チェックの流れで進めており、ラーニング・ステップは自己採点、チェックだけはチューターが採点をします。

「数トレ」としての学習方法を教えてください。

熊本県の公立高校入試問題が難しいのは全国的にも有名ですが、特に数学が難しいと言われています。とはいえ、全設問の半数近くは基本問題です。その基本問題で点数の取りこぼしをしないよう、日々練習を積み重ねるために「数トレ」を始めました。そのため、「数トレ」での学習は難度の高い演習問題ではなく、基本的な問題を中学1年生の内容から順番に取り組んでいきます。もちろん、難関私立高を目指す生徒などは初めからチャレンジ問題を学習することもあります。

▲eトレ演習風景1

数学以外によく使われている教科や分野はありますか。

要望が多いのは理科と社会です。熊本県の高校入試では、上位校になると理科・社会でほぼ満点が取れないと合格できないとまで言われています。そのため、上位校を目指す生徒は問題を2、3巡するくらい解き続けています。

学習内容は、通常の授業とeトレ演習とでリンクさせていません。例えば、中学3年生は集団授業では3年生の内容を学習しますが、eトレでは1年生の内容から復習します。9月に第1回、11月に第2回の県下一斉共通テストが行われるので、第1回の試験範囲である中学1・2年生の内容を夏休みの間に総復習しています。

さらに近年の理科・社会の入試の特徴として、一問一答形式の問題だけではなく、「○○字以内で説明しなさい」といった記述式の問題が増えています。そのため、eトレで基礎的な用語をしっかり使えるようにトレーニングして、過去問で応用力をつけられる段階的な学習をしています。

理科・社会の受講率を上げるために、どのような工夫をしていますか。

6月までは部活動が忙しいため、数トレだけで精一杯な生徒が多く、プラスで理科・社会を受講しているのは、3割程度という校舎がほとんどだと思います。そのため、中学2年生に『12月から受験生』というキャッチコピーで、早めに声掛けを行うようにしています。9月くらいから「そろそろeトレで演習しよう」という話を集団授業内に盛り込んでいきます。そうすると、12月からやってみようかと動き始める生徒が少しずつ出てきますので、そこを核に徐々に増やしていく流れをつくっています。

最終的には、中学3年生は中体連を終えた9月以降、その9割以上の生徒が理科・社会で2、3コース追加受講します。

▲eトレ演習風景2

定期テスト前にはどのようにeトレを活用していますか。

「テスト対策集中パック」として、チェックプリントに絞ったeトレ演習を実施しています。以前は、各校舎で独自に学習計画を作成して、テスト対策を行っていました。そういった校舎では受講コマ数が増え、成績も上がったので、全校舎で実施することになりました。大まかな学習計画を集中パックとして作成・配布し、各中学校の試験範囲に応じてアレンジして使用しています。

集中パックのネーミングも、生徒の興味を引くように工夫しています。「竹下先生からの挑戦状」や「国語の極め」といったタイトルを付け、生徒たちに「受講したい」と思わせるようにしています。

eトレの効果について、事例があれば教えてください。

夏期講習受講生に対し、eトレ(夏トレ)募集用として、eトレ受講前後での成績の伸び具合を数値化したポスターを作成しました。月の受講回数が多い生徒の伸びが顕著でした。成績アップの見える化により口コミが広がり、「eトレを受講させたい」という保護者の方も増え続けています。

▲夏トレ受講生募集用ポスター

生徒からのeトレの評判を教えてください。

生徒たちは生き生きしながらeトレに取り組んでいます。インプットが中心の集団授業とアウトプットが中心のeトレのバランスが良いのだと思います。また、eトレは自分でプリントをどんどん解いて、得点を入力する作業などのアクションが入ってくるので、受け入れやすいものがあるのかもしれません。プリントがどんどん増えていくことがやる気アップにつながる生徒や、ゲーム感覚でチェックプリントの合格ラインをクリアして達成感を得ている生徒もいるようです。

さらに、私たちやチューターからの「よくできたね」「次はこの単元を頑張ろう」などの声掛けを中心としたコミュニケーションもやる気アップの効果を上げています。

▲学習計画カード

最後に今後の展望・意気込みをお願いします。

さらにeトレを活用して、生徒たちがより意欲的に学習する流れをつくりたいです。eトレで演習したことで成績向上につながったと、私たちはもちろん、受講した生徒たちが、自信を持って言えるようにしていきたいです。まだまだeトレについてよく知らない、理解できていない生徒や保護者の方もいらっしゃいます。まずは私たち社員の中でもっとeトレの良さ、活用法を見出せる人が増えるように取り組み、アピールしていきたいと思います。

▲教室外観

■早稲田スクール(熊本県)


2018年7月取材 (eトレTimes 2018年秋号掲載)