自学自習の習慣づくりにeトレが活躍!
Literrace(リテラス) 様(静岡県)
静岡県沼津市にあるLiterraceでは、自発的に学習できるよう工夫した学習スペースを用意し、一人ひとりの学力アップに最適な学習カリキュラムを提供しています。指導内容を確実な知識とするために、eトレで演習量を確保しています。
教室設立のきっかけについて教えてください。
以前は集団指導塾に勤めていました。集団では受け身で授業を受けることが多くなるため、なかなか成績が伸びないのではないかといつも考えていました。一人ひとりに対応することもできず、どうしても成績中位層に合わせた授業になってしまいます。上位層や下位層にも個別に丁寧な指導がしたいと思い、新たに教室をスタートすることにしました。
「自立した学習」「落ち着いて勉強できる学習環境を提供」の2つをコンセプトに、カフェのようなリラックスして集中できるスペースをイメージし、生徒が気軽に来て学習できる教室づくりを追求しました。
▲杉山寿樹 塾長
指導形態を教えてください。
小学生・中学生を対象に、映像授業を中心とした10人程度での集団個別指導をしています。中学生の予習では映像を見てからeトレで演習しますが、定期テスト対策はeトレ中心で行います。小学生は1コマ50分ですが、週1回ではなかなか成績は上がりません。そのため、授業後に国語の読解練習や算数の演習トレーニングの時間(約30分)を設けています。
eトレ導入のきっかけを教えてください。
開塾の際、1対1の個別指導なら一番伸ばしてあげられると考えましたが、そのためには多くの人手を必要とします。経費もかかりますし、だからと言って学生アルバイトでは、指導の質が落ちてしまうと悩みました。そこで映像授業を取り入れ、一人ひとりのレベルに合ったカリキュラムを組むことにしました。
とは言え、映像授業だけでは紙ベースの演習が足りないと思っていたときに、知り合いの塾の先生からeトレを紹介していただきました。コンセプトにも合致していたので、開塾と同時に導入しようと思い、夏のキャンペーンに申し込みました。
▲おしゃれなイラストが際立つ教室
eトレの運用形態について教えてください。
eトレ演習は演習スペースで行います。小学生はチューターが丸付けをして、間違いを直させます。中学生はチェックプリントでも自分で丸付けして正答率を書き、その答案を私がチェックします。点数入力すれば正答率を出せ、その場で正答率が悪い単元が分かれば「次回来たときにもう一度やってみよう」とすぐに指示ができます。そうすることで、理解度の「見える化」を図っています。
定期テスト対策はどのように行っていますか。
通常授業で学習しない理科・社会が中心です。試験範囲が発表されたタイミングで、学校ごとに2パターンの学習計画を作成します。1パターンはラーニングからチェックまでの標準的な計画。もう一つはチェックからスタートして、チャレンジ・テスト対策まで含んだ学力上位層、もしくは標準カリキュラムを終えた生徒向けの計画です。学力に合わせて、私がどちらのカリキュラムで進めるか指示をします。
▲演習風景
講習ではどのようにeトレを活用していますか。
講習ではこちらでメニューを作成します。歴史の総復習など、復習が中心です。講習は希望制で、受講回数も受講者によって異なります。生徒や保護者の方と話し合いながら、メニューに優先順位を付けて、カリキュラムを組んでいきます。
講習中は、カリキュラムをただ進めるだけで解きっ放しにならないよう、丸付けしたプリントを見ながら、適宜突っ込んだ質問をします。質問に答えられない、理解が足りないと思えば、再度復習させています。
eトレの学習効果について、事例があれば教えてください。
普段110人中60番台ほどの成績だった生徒が、eトレで一生懸命学習したところ、30番台まで上がりました。特に社会では、50点満点中47点も取ることができました。
また、国語の古文・漢文では抜群の学習効果があります。古文・漢文では現代語訳をしっかり覚えることが大切で、出題されるパターンも大体決まってきます。そのため、繰り返し取り組むことでテストの点数に着実に表れています。eトレには教科書通りの話や内容が収録されているので、テスト前には「まずここをやってみよう」と的確に指示することができます。
▲大机にeトレを配置
生徒や保護者の方からのeトレの評判を教えてください。
映像授業では、持って帰れるものがありません。eトレは学習した実績がプリントの束として残るので、これだけ塾で勉強したと保護者の方からの確実な評価に結び付いています。eトレなら次々に新しいプリントが出てくるので、一枚一枚やっていると実感できることが、生徒たちも嬉しいようです。
また、定期テスト期間に、自習室とeトレを自由解放するときがあります。するとやる気のある生徒たちは毎日来て、授業以外の時間もeトレに取り組んでいます。ある程度慣れてくれば、自分でパソコンを操作してプリントを印刷しています。「自分のレベルに合ったプリントを印刷できる」とモチベーションアップにもつながり、好評ですね。
生徒を集める方法や秘訣を教えてください。
居心地の良さが保護者の方にも伝わり、評判が広がっているようです。集客には口コミが一番だと思っています。じわじわと広がっていくことで、確実に継続して通ってくれる生徒が集まってきます。
また、入塾前の体験授業では、指導形態など必要最低限の情報しかお伝えしていません。入塾後に、プリント演習やテスト対策の指導などについて「こんなこともできるのか」と思わせるよう工夫しています。1週間と体験期間を長く設けていることもあり、体験授業後の入塾率はほぼ100%です。
▲カフェのようなドリンクコーナー
最後に今後の展望、意気込みを教えてください。
静岡の公立高校入試ではまだ活用型の問題は多くありませんが、今後は増えることが予想されます。記述式の問題は以前よりあったため、「公立高校入試対策 活用・思考力」問題を今年の受験生から早速使ってみました。どんな問題が出てもビックリすることのないよう、対策を早めにしていくつもりです。
高校でも続けて通いたいと言ってくれる生徒が多いため、今年の春から高校ユニットも追加し、高校生の指導も開始します。教室規模も徐々に拡大し、 いずれは子機を導入して対応していきたいと考えています。今後も、一人ひとりに合ったカリキュラムを作成することで、居心地が良い空間を提供していきたいと思います。
▲教室外観
2019年3月取材 (月刊eトレ 2019年5月号掲載)