eトレを使って演習量を増やし着実に知識を定着!

Shonan FELIX 様(神奈川県)

神奈川県藤沢市にあるShonan FELIXはシェアオフィスを利用して、学習指導や小学生向けのロボット教室などを開き、多方面から論理的思考力とコミュニケーションスキルを身につける指導をしています。それらの指導にeトレをプラスして、演習量を増やしながら生徒の考える力を育てています。

指導方針を教えてください。

社会に出たとき、論理的思考力とコミュニケーションスキルは必ず役に立つので教科指導を通じてそれらの力を養っています。どの教科も、論理的思考力を身につけるのに役立ちます。

また、学力を身につけるためには、自分から勉強に取り組まなければなりません。ですから、強制的に勉強させることはしません。たとえばテスト前に対策の特別コースなどは設けず、その代わりに席が空いていれば、勉強したい生徒はいつでも歓迎します。

論理的思考力の指導とはどのようなものですか。

私が論理エンジンで著名な先生が主宰するプログラムに参加し、そこで学んだことを生徒に伝えています。論理エンジンはただ解いただけでは身につきません。頭の使い方を学ぶ必要があるからです。論理エンジンは指導者の力量が試されるのです。

指導には他塾の先生が考案された「ふくしま式」という方法を用いています。生徒たちに論理的思考力をつけてもらえる方法を探していたときに、先生の著書と出会いました。その本に大変共感し、授業にも取り入れるようになりました。

▲米本喜彦 代表

指導は国語が中心なのですか。

国語は覚えて解くものではないので、最も論理性のある科目と言えますが、数学なら数式を使って思考力を身につけていきます。社会の歴史の場合でも、昔の出来事から物事を推察するのは論理的な思考です。このように、すべての教科は論理的思考力に通じています。

指導形態を教えてください。

指導をしているのは主に中学受験生で、タブレット学習を進めて、分からないところを私が教えています。ここでは補助的にeトレプリントを使っています。

eトレをメイン教材として使用するのは「eトレコース」です。現在は中学生中心で、小中学生が勉強しています。

▲論理的思考力とは

eトレコースについて教えてください。

木曜日を授業日として、時間帯は16時半から21時までのうち都合が良い90分間になっています。料金は月8,000円+税です。火・土曜日は振替授業日としています。

eトレコース生はまずeトレで勉強を進めますが、5分考えても分からないところは説明しています。eトレを使っているのは、知識を定着させるためです。問題を1、2回解くだけでは定着しないので、教室に来たらeトレで類題に繰り返し取り組ませます。また教室だけではなく、家でもしっかり勉強しないと成績は上がりませんよね。毎日やるように、1日1枚程度の量を「これだけやればできるようになるよ」と宿題として渡しています。ただ、現実は毎日はできず、授業の前日に慌てて取り組んでいるようです(笑)。

加えて、テスト前は自習に来る生徒が増えます。その際eトレも使用できます。

▲シェアオフィス内で教室運営

コミュニケーションスキルについてはいかがですか。

チューターには生徒それぞれの個性を伝えており、eトレに限らず、生徒のモチベーションを上げるために、個性に合わせた声がけをするように指導しています。スキル(技術)ですので再現性が高いのです。

また教室がシェアオフィスにあるため、食事をとるために共用スペースの席を使っていいか聞くなど、生徒が塾外部の社会人の方とやり取りをすることもあります。その際は、周囲に気を使いながら状況に合わせてコミュニケーションを取っているようです。

▲シェアオフィス内部

eトレの良いところを教えてください。

プリントなら目の前で渡すと、そのまますぐ取り組めるので、自然と学習が進みやすいです。また紙の節約のため、両面印刷にしているのですが、最初の頃は片面だけやって持ってくるような生徒がいました。eトレプリントの上部には問題数が書いてあるので、それを見れば裏があることに気付きそうなものです。そのことを話し、紙面にある情報をしっかり見て考えることも伝えました。その結果「裏面の問題に気が付かず表面だけしかやっていなかった」といったミスを防ぐ練習になりました。意外なところで集中力を養ったり、もう一歩踏み込んで考えたりする指導にも役立っています。

他にも、小学6年生に最近帰ってきた帰国子女の生徒がいます。3・4年生で習う漢字が覚えられていませんでしたが、eトレで繰り返し演習をすることでそういった前の学年の学習内容を身につけられました。このように生徒に合わせて学習の範囲や量をコントロールできるのも、eトレの良いところだと思います。

eトレで効果があった例を教えてください。

「織田信長」と漢字で書けなかった生徒がいましたが、リトライプリントなどで繰り返し書いていった結果、書けるようになりました。紙に書いて学習しているので、頭の中で言葉の響きだけを覚えるのではなく、漢字も覚えられます。また数学の問題で、グラフの傾きの大小をイメージできていない中学生の生徒がいましたが、実際に自分で描いて練習することで理解できるようになりました。グラフは特に、プリントだと書き込みやすくていいですね。

▲演習風景

保護者対応について、意識していることはありますか。

1学期に1度くらいのペースで保護者会を実施しています。勉強法やノートの取り方といったことを話すほか、ご家庭での声がけの仕方などについても話をしています。私がコミュニケーションスキルについて学んでいることもあり、「お宅のお子さんはこういったタイプですから、こういう風に言っても心に刺さりません。こんな風に言ってみてください」など、お子さんへの声のかけ方についてアドバイスしています。

ご家庭では、そういったつもりがなくても、テストが近づいているのにダラダラしている姿を見ると、ついやる気を無くしてしまうような言葉をかけてしまうことが多いようです。「やったの?」と強く言われると、お子さんもやっていないのに「やったよ!」とけんか腰に言ってしまうものです。ですので、保護者の方にも、お子さんのやる気を出す声のかけ方を学んでいただいています。

塾でいくらモチベーションを上げる声がけをしても、家庭でやる気を無くさせるような言い方をしてしまっては意味がありません。「しょうがない、やるか!」という感じでもいいので、生徒が腰を上げるような声がけが大切なのです。

▲積極的に授業に参加する生徒たち

最後に今後の展望、意気込みを教えてください。

現在ロボット教室に小学生が80人くらいいます。そちらでeトレの宣伝をして生徒数を増やしていきたいです。 今度、体験授業にいらっしゃる中学3年生のお子さんは理社が苦手だそうです。eトレでどのくらい学力を定着させられるか、成績を上げられるか楽しみにしています。中学理科の入門シリーズは使いやすいということなので、活用してみようと思います。

▲集中して問題に取り組んでいます

■Shonan FELIX(神奈川県藤沢市)


2019年4月取材 (月刊eトレ 2019年6月号掲載)