学力診断「eジャッジ」と「eトレ」演習のコラボ指導で最大限の学習成果を引き出す

スクールさくら 様(兵庫県)

兵庫県神戸市にあるスクールさくらは、eトレとeジャッジを活用しながら、1回の授業内で一斉指導に多くの演習を組み合わせ、内容の濃い指導を行っています。定期的なテストを実施し、競わせることにより、生徒のモチベーションを上げることにも成功しています。

中学生は一斉指導
1回の授業時間内にアウトプットの時間もしっかり設ける

指導形態を教えてください。

小学生は60分の一斉指導で、算数はeトレを使って指導しています。中学生は150分の一斉指導で英語・数学の2教科を必須、他教科は選択制としています。指導にはeトレだけでなくeジャッジも活用しています。私が教える数学は、1クラスあたり10人程度とすることで、1回の授業の中でインプットに加え、その内容のアウトプットまでスムーズに行えています。

▲徳田純志 塾長

eトレのラーニングを活用して解説
授業の大半を演習に充てることで、演習量をしっかり確保

中学生の授業の流れを教えてください。

1コマで、eトレの3単元ほどの内容を進めていきます。初めに、eジャッジで作成した前回授業の確認テストをします。次に、eトレのラーニング(解説プリント)を使って、3単元分をまとめて15分程度で簡潔に説明します。その後は演習として、3単元分のステップ(練習問題)・チェック(まとめテスト)・テスト対策プリントをひたすら解かせます。授業のうち、90分から120分はeトレプリントでの演習になりますね。そして最後に、その日の学習内容についての理解度確認を、eジャッジのテストで行います。

学習内容の流れを意識させるために、1回の授業で複数単元をまたいで指導

なぜ3単元をまとめて指導するのですか。

学習の流れを途切れないようにするためです。「この単元があるから、次ができるようになるんだよ。だから、ここでつまずくと、次も分からなくなるよ」と生徒にはよく言っています。単元の要点を説明するときにはラーニングを使っています。

また、数学はそれぞれ解きやすい方法があるので、生徒には自分に合った解き方を見つけてほしいと思っています。そのため、基本的に私は問題を解かず説明だけをしています。

プリント演習をしている間は、個別に指導もしていますか。

はい、質問があれば個別に説明もします。また、「ここはみんなが聞いてくるな」と思われる箇所については、「ここは質問が多いから、ホワイトボードに書いて説明するよ」とピンポイントで一斉に説明することもあります。普段ホワイトボードに書きながら説明することをほとんどしないので、「よほど大切なことなんだ」と生徒は思って、真面目に聞いてくれます。そこで「自分は分かる」と思えばeトレ演習を再開しますし、そのまま説明を聞き続ける生徒もいます。結構自由なスタイルですね。

eジャッジでの理解度確認でeトレ演習をより効果的なものに
さらに数か月ごとのテストで、生徒の危機感・競争心を高める

eジャッジもかなり活用していますね。

理解度を確認するため、授業の最初と最後にeジャッジでテストをしています。eジャッジは1単元に問題が3種類あるので、その日の確認テストと翌週の確認テストは、問題を変えて実施しています。

こなさなければいけないことが多いのでハードだと思われるでしょうが、これがスクールさくらのやり方です。だらだらやるのではなく、みんなで競い合いながら、本当に集中して学習を進められています。150分終えると「疲れた~」という声が上がるほどです。eジャッジを活用することで、よりeトレを効果的に使えています。

さらに、1~2か月ごとにその期間で学習した内容の確認テストを行っています。これは順位も出して保護者にも連絡します。この順位によって、次の期間の座席も決めているので、生徒も「自分の立ち位置がテストで決まる」と危機感を持って取り組んでいますね。

▲自習スペースは個別ブース

自習スペースでもeトレ学習できる環境を提供
たくさん学習したい生徒は、プリントの持ち帰りもOK

授業以外でも、eトレを活用していますか。

一斉指導のスペースとは別に、自習用のスペースを設けているので、そこでeトレを使えるようにしています。何も決めないと人数が多過ぎてしまうので、自習スペースを使える曜日で予定を組んでおき、学習したいところを自分で進めていきます。先生も常駐していますので、分からないところがあれば説明を受けられます。

たくさん学習したいという生徒は、自習に来るだけでなく、プリントを持ち帰って学習しています。生徒たちとLINEでやりとりをしており、プリントを取りに来る前に「ここを勉強したいから、印刷しておいてください」と事前に連絡してきます。プリントを持って帰る生徒は多いですね。

泣く子も黙ると評判の厳しい季節講習
学校の先生も信頼する指導力で学力を伸ばす

今年の夏期講習はどのような指導を実施する予定ですか。

新型コロナウイルスの影響があるので、まだどうなるかは分かりませんが、できれば夏期講習を実施したいと考えており、予定も組んでいます。あくまで、夏休みがあればの話なので、いろいろなパターンを想定していなくてはいけないと思っています。

スクールさくらの季節講習と言えば、「泣く子も黙る」と定評のある厳しさがウリです。あまり成績が良くなかった生徒の話ですが、学校での保護者面談で「志望校合格は、相当厳しいですよ」と先生には言われたそうです。保護者の方が「スクールさくらの夏期講習に通うので、判断を待ってほしい」と伝えたところと、「あそこで学習をやりきれば絶対伸びるから、大丈夫ですね」と太鼓判を押されたそうです。

分かりやすいプリント構成が、生徒の自立的な学習につながる
弱点をすぐにトレーニングできる仕組みがeトレ・eジャッジの魅力

指導全般でeトレ・eジャッジを使っていますが、ずばり良いところは何でしょうか。

自分の学習ペースをつかみやすいところですね。ラーニングで要点を確認して、ステップ・リトライで練習する。すべての科目をこの流れで学習していくことで、どのように学習を進めていったらいいのか、こちらで指示しなくても生徒が自然に覚えていきます。演習を自立的に進めていく上では、とても有効だと思います。

また、学習の理解度に応じて、さまざまなプリントが用意されているのも気に入っているポイントです。いくつかのステップに分かれていることで学習しやすく、苦手な箇所があってもリトライ(ステップの類題問題)でやり直せるなど、繰り返し学習できるので定着させやすいです。ラーニングがしっかりしているので、家庭に持ち帰り自宅学習ができるようになってきた生徒も増えてきています。

eジャッジも、オリジナルのテストを作成できるだけでなく、eトレと連携しているので、テスト結果に合わせた演習をすぐに実施できるのはありがたいですね。保護者の方からは、学習方法をプリント学習に統一していることで、子どものやっていることを視覚化でき、学習の進捗状況が分かりやすくなってうれしいとのお声をいただいています。

▲教室外観

やる気さえあれば、必ず伸びる
「教える=育てる」に真剣に取り組むスクールさくら

厳しい指導ということですが、そうすると成績上位の生徒が多いのでしょうか。

いえ、そんなことはありません。幅広いレベルの生徒が通っていますが、みんなそろって学習する、というスタイルでやっています。できる生徒ではなく、「ついてくる生徒」が残りますね。成績下位でもやる気のある子はいます。成績上位だからと言って、気持ちが弱かったり、周りを引きずったりしてしまうような生徒だと、厳しくて残っていけません。とにかく、やる気の問題ですね。がんばる生徒を応援するのがスクールさくらです。

■スクールさくら(兵庫県神戸市)


2020年4月取材 (月刊eトレ 2020年6月号掲載)