eトレでの反復学習で苦手科目を克服し、地元のトップ校に首席合格!

渡辺私塾 荒町教室 様(栃木県)

栃木県真岡市で、長年地元に密着した一斉指導を続けている渡辺私塾荒町教室。個別対応の必要性を感じ、eトレを活用した個別指導クラスを12年前に開設して、個々の学力に応じた柔軟な指導を行っています。新型コロナウイルス感染症による休校期間中の対応と、この夏の講習実施方法を中心にお話を伺いました。

一斉指導で消化不良のある生徒に向き合おうと、eトレでの個別指導を開始

eトレ導入のきっかけを教えてください。

当塾は1980年の開塾以来、小中学生を対象とした一斉指導を行っています。一斉指導は全員に同一内容を指導するため、どうしても授業についていけない生徒が出てきてしまいます。そういった生徒には個別に指導する必要性を感じたこと、また当時、個別対応というニーズが地域で高まっていたこともあり、個別指導を新たに始めることにしました。

個別指導というと、1人の生徒に先生が付きっきりで指導するというイメージがありますが、1から10まですべて教えてしまうと生徒の自立心が育たず、学力も伸びないのではという心配がありました。そこで、基本は自分で勉強を進めつつ、質問したいときにすぐ近くに先生がいるような学習環境を提供できないかと考えていたときに、eトレを紹介されました。パソコンから無限にプリントを出せるということは、やりたいだけ勉強ができるじゃないか!と非常に魅力的に感じました。考えていた環境にもピッタリな学習ツールだと思い、導入を決めました。

eトレをWACLS【WA(渡辺私塾)・C(Computer)・L(Learning)・S(System)】(ワクルス)という名称で実施しており、もう12年目になります。

▲渡辺佳寛塾長(右)、渡辺佳子先生(左)

曜日・時間・教科を自由に選択できるeトレクラス
個別対応が可能となり、退塾者も減少

WACLSクラスについて詳しく教えてください。

小中学生が学年混在で、月曜から金曜の19時半~20時半と20時45分~21時45分の2つの時間帯で実施しています。曜日・時間だけではなく、科目も自由に選択することができ、欠席の場合は振替も可能なので、自由度が高いです。その分、自分でどのように勉強を進めていくか考えなければいけないので、生徒の自立心も自然と育まれます。

全体を管理する監督者がいる中、生徒3~4人に対しチューターが1人巡回しながら、指導や質問対応を行っています。WACLS単独での受講者だけでなく、英数は一斉指導を受けながら「理社国の学習もしたい」という意識の高い生徒の受講も多いです。また、WACLSクラスを開講してから、一斉指導についていけない生徒に合わせた対応ができるようになり、退塾者も減りましたね。

また卒業生の高校生も受け入れています。高校生の場合は、場所と材料を提供する『自習』という形で学習しています。中学生時代にWACLSで学習してきた生徒たちなので、eトレでの学習方法をしっかり理解できており、自習もスムーズです。解説映像も付いたので、今後は教室内で視聴できる環境も整えていこうと考えています。

▲WACLSクラスは別館で実施しています

学年混在にすることで、集中して学習できる環境に

WACLSクラスの様子はいかがですか。

普段一斉指導しか見ていない私(渡辺塾長)からすると、不思議な雰囲気ですね。小中学生が仲良くしつつも、授業となると集中して学習しています。低学年の生徒は先輩の背中を見て、自分も頑張ろうとプリントに取り組んでいますし、上級生は、下級生にアドバイスをしながら、お手本になろうと真面目にやっています。双方に良い効果があり、コミュニケーション力も上がっているようです。

また、卒業生であり地元の宇都宮大学などに通う大学生にチューターをお願いしています。生徒たちとの距離も良い意味で近く、進学や勉強法といった相談にも乗ってもらっています。講師たちも塾の指導の方針や考えをしっかり理解してくれているので、とても信頼できます。これからも、良い兄貴・姉貴分であり続けてほしいですね。

コロナに負けない塾運営 eトレとZoomで、個別対応をオンラインで実現

新型コロナウイルス感染症による休校期間中は、どのように対応しましたか。

緊急事態宣言後はYouTubeに講義動画をアップするなどの対応を行いました。しかしながら、一方通行のため生徒からの生の反応がなく、本当に理解できているのか、学力低下だけでなく勉強に対する意識の低下も進んでいるのでは、といった不安がありました。

そこで、Zoomを使ったオンラインでの授業を開始しました。双方向のオンライン授業として実施したので、授業中に生徒を指名して質問もします。家庭にいながらも、いつ指名されるか分からないという緊張感が生まれ、保護者の方からはお子さんが側にいる安心感と、実際にどのような授業を行っているのか見ることができるので大変好評でした。

WACLSクラスでも、生徒ごとにプリントを事前に送付した上で、Zoomを使ったオンライン演習指導を行いました。通常指導と同様に、生徒3~4人に対して講師1人が対応する環境を整えたので、スムーズに行えました。また、コロナ禍で地元に戻っていた、東北大学医学部に通う卒業生にも指導をお願いできたことも大きかったです。今後も、遠方の優秀な卒業生に指導をお願いできるのではないか、またオンラインを活用することで通えない生徒への対応ができるのではないか、というビジョンが見えました。

どちらのクラスも、ほとんどのご家庭でオンライン授業できる環境を整えていただけたので、無事実施することができました。

短期間の夏休みを効率的に過ごすオンライン講習

今年の夏期講習はどのように実施する予定ですか。

現時点で、栃木県の高校入試は日程・内容ともに、変更は発表されていません。短い夏休みを有効に活用すべく、休校期間中に得たノウハウを活かし、オンラインでの一斉指導を実施します。昼間の時間帯を利用して全学年の復習をし、夜は通常の授業を行います。中3生は、理社国は1クラスですが、英数はレベル別の2クラス編成で、連続10日間みっちり指導します。中1・2生は部活動等の都合もあり、短期4日間で講習を行います。

WACLSクラスについても、一斉指導クラスとは別日程で夏期講習を行いますが、オンラインではなく、通常の対面形式で実施予定です。

eトレで苦手科目の演習を続けて、トップ高校に首席合格!
個々のニーズに合わせた学習ができるのが最大の魅力

eトレの良いところを教えてください。

生徒のレベルに合わせた学習ができるところですね。勉強が苦手な生徒であれば、ステップやリトライプリントを繰り返し学習できますし、意欲が高く学力もある生徒であれば、チャレンジやテスト対策プリントで力試しもできます。みんながつまずくような単元でも、入門シリーズなど基礎的な学習をしやすいプリントが用意されているので、eトレはオールラウンドな教材だと思います。これなら、チューターの指示に従って勉強していけば、必ず成績は伸びますね。

またピンポイントで苦手科目の強化をしたいときにも役立っています。社会だけがどうしても苦手だった生徒は、中3の夏休みに繰り返し「歴史」「地理」のプリントを解き、9月からは「公民」と記述対策に徹底して取り組んだところ、見事地元のトップ高校に首席で合格できました。全科目まんべんなくではなく、個々のニーズに合わせられるので本当に使い勝手が良いですね。

学校に合わせた「小学英語」の指導にeトレプリントは最適

この春から教科化した小学英語の指導はいかがですか。

教科化することから、学年が上がる前から問い合わせは非常に多かったです。小5・小6英語は、教科書準拠のテキストを使うなど、学校に合わせた指導に切り替えつつ、4技能(聞く、話す、読む、書く)のうち「読む」「書く」を中心に指導しています。小5英語では、eトレの教科書準拠版を使って授業を行っています。ターゲット文に英単語の読み方や意味もしっかり記されています。英語の文のつくりと、和文のつくりの違いもひと目で分かるので、とても指導に使いやすいです。小6英語でもさっそく活用してみようと思います。

▲教室外観(本館)

eトレの良さをあらためて周知することで、成績向上と収益アップの両立を目指す

最後に、今後の意気込みをお願いします。

eトレは、生徒がしっかり取り組んでくれさえすれば、本当に効果の出るシステムだと思っています。生徒が本気で取り組みたい、保護者が取り組ませたいと思わせるために、eトレをもっとうまく活用して、良さをもっと浸透させていく取り組みを考えていきます。また、生徒の成績向上を実現しつつ収益を上げるために、1人のチューターに対する最適な生徒人数を模索していきたいと思っています。

■渡辺私塾 荒町教室(栃木県真岡市)


2020年6月取材 (月刊eトレ 2020年8月号掲載)