映像授業の内容はeトレで定着させる!忙しい高校生だからこそ、個別カリキュラムで演習時間をしっかり管理

ユニバーハイスクール 様(神奈川県)

神奈川県川崎市にあるユニバーハイスクールは、2018年に開校した大学受験専門予備校。映像授業だけでは不足しがちな演習量を、eトレを組み合わせることでしっかり確保し、学力向上をサポートしています。今回は、高校生ならではの教室運営、またその中でのeトレ活用方法を伺いました。

塾は、家庭・学校以外の「第三の居場所」
わざわざ来たい塾を目指して

教室の指導方針や指導形態を教えてください。

ユニバーハイスクールは、家でも学校でもない「第三の居場所」になることを目指し、高校生対象に映像授業+eトレ演習での自立学習指導を行っています。生徒にとっての勉強部屋がもう一つあるというイメージで、「通い放題、5教科学び放題」にしています。いつ来ても学べる環境を整えることに加え、受験の先を考えたキャリア教育など勉強以外の部分まで、高校生に特化したサポートを行っています。

もともと中学を卒業した生徒からの要望がきっかけで、ユニバースクールの高校部門として、映像授業のみで指導を行っていました。しかし、それだけでは学力が上がらず、初年度に多くの退塾者を出してしまいました。そこで、映像授業の内容をより定着させる必要があると思い、eトレを始めました。ユニバースクールで小中学生向けにeトレを導入し、学習効果を実感していたので、高校生でも演習量を増やすならこれだと。そして、指導スタイルが確立できたことで、高校生指導への自信が持てたため、高校生専門のユニバーハイスクールとして新規開校しました。

▲湯浅浩章 代表

eトレで映像授業の定着度を確認
やりっぱなしを防いで、学力向上

では、具体的な運用の様子を教えていただけますか。

あらかじめ生徒と相談して作成している計画表をもとに、自立学習を進めさせます。多くの生徒は週に2~3回は必ず通塾していますね。映像授業を1単元受講したら、同じ学習範囲のeトレチェックプリントで確認テストを行い、得点を記録します。その上で、不合格であればやり直しの類題であるリチェックプリントにも取り組みます。間違えた問題があっても類題でしっかり解き直しができるのが、eトレの良いところですよね。一つひとつの内容を取りこぼすことなく定着させることができています。そして、さらに演習をさせたい場合は、ステップやリトライなど同じ単元の練習問題に取り組ませます。単元の中にたくさんプリントがあるので便利ですよね

また、プリントの丸付けなどの対応はチューターに任せています。その上で丸付けの際には、褒めたり励ましたり、学習内容について一歩踏み込んだりといった何かしらのコミュニケーションを取るようお願いしています。

チューターの声

映像授業や教科書などをただ見ているだけでは、学んだことがしっかり自分で理解できているか分かりません。そんなときeトレなら、学んだ範囲の定着度を確認できます。私たちチューターにとっても、何をさせるべきか悩まず、生徒にやってもらいたい演習を提示できるので便利です!

年間の学習計画は事前に作成!
最小限の手間で、スムーズな個別対応を実現

生徒と相談して計画を立てているという話も出ましたが、どのように学習管理をしているのでしょうか。

2週間に1回生徒と個別面談を行い、相談しながら学習の計画を立てます。今やるべきことは何なのか、また教科や進め方などの細かいところまで一緒に考え、いつでも相談できる環境を整えています。

個別に綿密な計画を組み立てていくのは、手間がかかるのではないでしょうか。

正直はじめは苦労しましたが、今ではeトレの内容をばっちり把握しているので、最小限の手間で実現できていますよ。まずは、年度初めに計画表のもとになる年間学習内容を、学年共通で1つずつ作成します。映像授業と、それに対応するeトレの単元を照らし合わせたリストです。そこから、生徒それぞれの理解度や目標に合わせながら調整し、2週間単位の細かな学習計画におとしていきます。共通の年間リストをあらかじめ作っておけば、途中で入塾した生徒にもすぐ対応できるので、むしろ大変重宝しています。

テスト対策は大事なイベント
eトレで徹底的に演習量を増やす

講習や定期テスト前、入試対策として、eトレをどのように使っていますか。

学校の長期休暇は、今まで取りこぼしていた分を巻き返すチャンスなので、通塾日数を増やして苦手な単元や進度が遅れている教科をeトレで補強します。今年の夏休み期間中は、高3生の日本史強化を目標に、毎回みんなで同じ単元を覚えてeトレで定着度をチェックするというプチイベントで生徒たちが切磋琢磨し、大いに盛り上がりました。

また、定期テスト前にもeトレをフル活用しています。対策期間は通常の学習スケジュールではなく定期テストに特化し、生徒ごとの目標に合わせて演習量を増やします。結果として、学校の平均点以上を取る生徒が増え、中には入塾時より数学が40点アップしたという生徒も。成績への効果はもちろん、生徒が頑張った分だけプリント量として成果が見えるので、生徒も嬉しいですよね。

そして高3の秋からは、映像授業ではなく課題演習を集中的に行う入試対策へとシフトします。過去問や参考書で演習したらまずeトレで定着度をチェック。そこで見つけた弱点を、さらにeトレで補強していきます。できるまで何度でも繰り返し演習することで、学力は着実に上がります。

一緒に頑張る仲間の存在がモチベーションを高く保てる秘訣

高校生だからこその、運用における工夫はありますか。

ユニバーハイスクールでは、2週間に1回「キャリア教育授業」というグループミーティングの時間をつくり、何のために勉強するのか、大学受験とはどういうものなのかを一緒に考えて話し合う時間を設けています。生徒同士のコミュニケーションを通して、個別で自立学習を進めていくだけでは保ちづらいモチベーションを高めていくと同時に、大人からの一方的な説明ではなく、自分で調べたり、友だちの意見を聞いたりした方が理解できることも多いと考えているからです。

特に高1・高2生は受験まで時間の余裕があることで、どうしても入試への意識が希薄になりがちです。ですから、同学年の生徒を一つの教室に集め、そのグループの中で各々の個別学習を進めさせるようにしています。集団授業ではないですが、休み時間や行き帰りのちょっとした時間を一緒に過ごすだけでも、生徒のモチベーションを高める良いきっかけになります。

最後に今後の展望、意気込みなどをお願いします。

多校舎展開といった横への拡がりは考えていません。それよりもこの地域に根ざし、「あの塾だったら大丈夫」と言われる塾に成長させたいと思っています。そのために、今、目の前にいる生徒一人ひとりを大切に、最適な学習と、学びの場を提供し続けていきたいです。

■ ユニバーハイスクール(神奈川県)


2022年10月取材 (月刊eトレvol.83 掲載)