体験会の実施で、有料のオプションコースとして成功!

未来教育舎 様(静岡県)

静岡県藤枝市にある未来教育舎藤枝校では、個人塾の親身さと規模のある塾の緊張感と活気を兼ね備えた地域のコミュニティセンターにしたいと塾長が奮闘しています。一斉授業を基本に選択コースとしてeトレを導入して4年半。授業を担当するのはすべて専任の教師で運営をするこだわりを持っています。

eトレを導入されて4年半ですが、収益面についてお聞かせください。

3教場でeトレコースを開いています。小中に高校生が若干加わり、150人くらいがeトレをやっています。平均すると週に75分2コマとって月謝が7,000~8,000円になります。年間売り上げが1,500万円で1,000万円以上の利益が出ています。eトレ導入によって売り上げ自体は会社全体で1割増ですが、利益では3割伸びています。この金額は、収益に貢献していますね。成果は担当者にも還元しています。

うちは地域の他の学習塾と比較すると授業料が高めなので、当初は無料にすることも考えました。しかし、無料だと担当者の士気が上がらない、生徒もありがたみというか緊張感が欠けてしまう。それだと長続きしないなと考え直し、学校の定期テスト前に無料体験会を実施した後、有料のオプションコースとして設定。無料体験会に来た生徒からの手応えは上々で、電話での申し込み受け付けは成功でした。

▲高林幸治 塾長

成功させるためのポイントをお聞かせください。

①保護者の方の理解を得る
②生徒全員がeトレコースを取る機運をつくる
③学習成果を確認し意欲を高めるための面接(カウンセリング)を実施する

年に数回、保護者の方を交えたカウンセリングが重要です。そこで先ほどのポイントを徹底します。eトレを取っていない生徒の面談もやりますが、成績が伸び悩む場合などは積極的に勧めます。「商売っ気が出過ぎないか」という心配は無用だと思います。社員には「本当に成績を伸ばしてやろうという信念を持とうじゃないか。金の問題以前に、理にかなったサービスを提供して満足してもらうことが先決。成績を伸ばすために必死になれ。それができれば、対価をいただくのに遠慮することはない。」と言っています。eトレばかりではなく、信念と熱意が結晶したような指導力が塾の生徒指導には絶対必要です。

eトレチューターはアルバイトでまかなっていますか。

正社員でも空きがあればチューターをやりますが、幸いなことに、地元の大学生が、特に当塾の卒業生が来てくれています。時給は900円からですが、みんな熱心です。これは財産ですね。彼らに求めるのは、まず明るさ。それから、生徒が良い点を取ったとき、「褒めてやる」というより「一緒に喜んでやる」ことを強調しています。「喜怒哀楽を共有してやれるのが指導者である」と。現場のチューターのできによって生徒の状況は千変万化します。チューターの問題がもっとも影響が大きいので、そこには一番神経を使います。

■未来教育舎(静岡県焼津市)


2005年取材 (eトレTimes 2006年1月号、2005年10月号掲載)