2024.09.20
教室アピール
教室のイメージアップは『見せる』ことから
電力やガソリン、生鮮食品など、昨今では何もかもが値上がりをしています。かと言って授業料は簡単に値上げできず、学習塾の経営もなかなか大変です。とすれば、学習塾の経営を安定させるためには、まずたくさんの生徒に入塾してもらうことが重要ですよね。生徒が来た分だけ塾の収益が上がり、経営状況も良くなります。では、一人でも多くの生徒を獲得するためには、何が大切でしょうか。
生徒を集めるために必要なのは、もちろんその塾の先生の指導力であったり、料金であったりするわけですが、案外気が付かないこととして、その塾の『見せ方』ということがあります。今月は、生徒や保護者にアピールできる、教室の『見せ方』について考えてみましょう。
外から見たときにどのように見えているかを考える
外を通りかかった生徒や保護者の方に、塾の存在を気付かせ、さらに「なにか感じ良さそう」と思わせるためにはどうしたらよいでしょうか。大切なポイントは『外からどの程度教室が見えるか』ということです。
大手塾の新しい教室を見て気付くことが一つあります。それは建物のデザイン自体はそれぞれ違っていても、外から中の様子がよく見える、ということです。生徒や保護者の立場からすれば、いくら評判が良かったとしても、やはり実際の授業や先生、生徒の様子を見ないうちはいろいろと心配になるものです。ですから、大手塾の教室は、生徒や保護者の意識を考慮して、中の様子が外から見えやすいよう工夫されています。
評判の良い塾でも、中の様子がまったく見えなければ、生徒にしてもその保護者にしても「あそこはどんな塾なんだろう」と不安に感じるものです。しかし、前を通りかかったときに教室の様子が少しでも分かれば、その不安はずいぶんと小さくなります。
さらには、外から見られることで、現場で教える先生方も良い緊張感を保つことができます。他にも利点はいろいろとありますが、いずれにせよ教室を外から見えやすくするということは、とても重要なことなのです。
さあ、ご自分の教室をもう一度外から見直してみてください。教室内の様子は少しでも外から見えますか。授業をしている先生の背中や、玄関付近で先生の様子が見えるだけでもかまいません。
教室の『見える化』を図るさまざまな工夫
もちろん、教室を建て直すわけにはいきませんから、見せ方にも限界はあるかと思います。しかし、外からの視界を遮っている掲示物を移動したり、机のレイアウトを変えたりするだけで、案外簡単に教室を『見せる』ことができます。
また、物理的に教室の様子が外からまったく見えない場合などは、小さなビデオカメラを教室に設置し、玄関近くのモニターに映して教室内を見せるという方法もあります。小さなビデオカメラも安く手に入れることができる時代です。パソコンやカメラを使って、授業の様子を外に見せることも、そう難しいことではありません。
その他、教室の様子を写真に撮って玄関先に掲示するだけでもよいのです。このような『見せる』工夫はとても大切です。まずはじめの一歩として、通りかかった生徒や保護者の方に不要な不安を与えず、「感じの良さそうな塾だな」と思わせることができるよう、今できることから始めてみましょう。