2024.05.01

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~夏期講習成功への助走~夏に向けてさらなるパワーアップを目指しましょう!(2)

夏の大きなイベントである『夏期講習』を成功させるためには、なんといっても1学期中にその塾の評判をしっかり高めておくことが重要です。そんな今回は、前回に引き続き「夏期講習成功への助走」をテーマに、この時期に生徒・保護者から信頼を得るために必要な事柄について、具体例と共にご紹介していきます。

~夏期講習成功への助走~夏に向けてさらなるパワーアップを目指しましょう!(1)>>前半の記事はこちら

 

では、具体的にどんなことをすれば効果的か。いくつかご提案してみたいと思います。

①電話やメールでご挨拶

特に4月からの新入生の保護者の場合、なんといっても最初が肝心です。『塾の授業についていけるだろうか?』『友達や先生とはうまくやれるだろうか?』と保護者の心配は尽きません。

そんな時に、塾の先生からタイムリーな電話やメール連絡が入れば、そこで保護者からの信頼が高まるのは間違いありません。簡単な挨拶程度でも構わないので、できるだけ早いうちに、保護者に電話やメール連絡を入れましょう。塾での生徒の様子や小テストの結果など、どんな内容でも構いません。気軽にコンタクトをとることが大切です。

 

②教室だよりやホームページの活用

塾での授業の様子や教室の雰囲気、先生の名前や担当教科などは入塾時の面談だけではなかなか保護者には伝わりきらないものです。様々な塾の情報を確実に保護者に伝える簡単な手段は、やはり教室便りが一番です。

教室の授業風景や生徒たちの様子なども、文章だけでなく写真も載せて分かりやすく伝えましょう。もちろん先生自身のこともしっかりとアピールしてください。伝える内容は何も先生の学歴や年齢といったこととは限りません。その先生の教育に対する思いや、生徒への愛情、趣味や休みの日にはこんなことをして過ごしている、といった内容でもかまいません。生徒や保護者が先生に親しみを感じたり、何か共感できたりすることがあればよいのです。

また、最近では個人塾の先生でホームページを開設される方も増えてきました。ホームページに教室の様子などをアップすることでも、塾をアピールする大きな効果が期待できます。お知らせする内容としては、生徒たちが頑張って勉強している様子やテストでの良い結果など、生徒の優秀性が伝えられるよう工夫することが重要です。

 

③送迎は玄関前に飛び出して

生徒と先生は基本的に毎週顔を合わせることになりますが、保護者とは普段顔を合わせる機会は少ないものです。とすれば、保護者とのコミュニケーションを図るために、その少ない機会を最大限活かす必要があります。

保護者が塾に来る機会として、車などでの生徒の送迎があります。時に雨の日などは、生徒を車で送り迎えする保護者が増えます。そういった授業前後の時間帯に先生が玄関先で生徒を出迎えたり見送ったりすれば、そこで保護者とも挨拶を交わしたり、一言二言は言葉を交わすこともできると思います。ほんの短い時間であっても、顔を合わせて話をすることで、保護者と先生との距離は確実に近づきます。

授業前後の時間帯というのは、当日の指導内容の確認やプリントの用意など、授業の準備に追われる時間帯でもあります。しかし、あえてその時間帯を保護者とのコミュニケーションの場と定義付けて先生が玄関先に立つことで、また新しい保護者とのつながりができるはずです。毎回は難しいとしても、できるだけ時間を作って教室の玄関先に立ち、生徒の送迎をしてみてはいかがでしょうか。

 

基本は生徒と保護者に塾を良く知ってもらうこと

塾の評判を上げる一番の方法は、もちろん在籍している生徒全員の成績を上げることです。しかし、入塾したての生徒にすぐに結果を求めることは難しいものです。とすれば、まずは生徒にも保護者にも塾のことや先生のことを良く知ってもらい、塾のファンになってもらうことが大切です。その塾や先生を好きになることで塾での勉強にも自然と熱が入り、成績アップにもつながります。

塾の評判を上げるためにも、生徒の学力を伸ばすためにも、この時期はまず塾や先生のことをしっかりとアピールしていただきたいと思います。

  

夏までに定期テストの実績を作りましょう

生徒や保護者との信頼関係が築けたならば次は、指導効果に関する実績を出し、それをアピールすることです。「あの塾へ通ったら定期テストでこんなに点数が上がった」そんな評判の塾ならだれでも夏期講習へ通いたくなるはずです。生徒が塾に通う目的は、「勉強を教わる」だけではなく、「成績を上げる」ことだと思います。

だからこそ、1学期の定期テストに対して積極的な対策指導を行い、なんとしても結果を出すことが重要です。では、具体的にはどのような方法があるでしょうか。

 

ポイント1 ターゲットを絞った効果的な作戦を立てましょう

定期テストで結果を出すといっても、主要5科目すべての成績を一気に上げるのはとても難しいと思います。まずは、生徒個々にどの科目で結果を出すのかという狙いをつけさせることが肝心です。今回成績を伸ばしたい科目を1科目か2科目に絞って、集中的に勉強させることで結果が出やすくなります。定期テストに向けて、「どの科目を何点上げる」など目標を生徒に書かせてみても面白いでしょう。

 

ポイント2 テスト対策授業は2~3週間前からはじめましょう

テスト直前に別枠を設けてテスト対策特訓授業を行う塾も多いと思います。しかしそれがテスト直前の数日間では、なかなか効果が出にくいものです。端的に言えば、テスト対策の勉強というものは、『テスト範囲の類題を事前にどれだけ学習したか』ということではないでしょうか。テスト直前の数日でテスト範囲の問題を多少解いたからといって、解く枚数には限度があり、所詮は付け焼刃でしかありません。

学習効果は、解いた問題の枚数に比例するといっても過言ではないのです。とすれば、テストの2~3週間前から通常授業とは別にテスト対策授業の時間を設け、テスト範囲に合わせた類題を徹底的に解かせることがもっとも成果の出やすい方法と言えるでしょう。

 

ポイント3 テスト結果はしっかりとアピールしましょう

定期テストが終わったら、すばやくテストの結果を調査し、生徒や保護者にアピールすることが必要です。そして、ここで大切なことは良かった内容に関して、集中的にアピールするということです。もちろんテスト結果については良かった生徒ばかりではありません。中には、散々な結果に肩を落とす生徒もいると思います。テストの結果は良かった生徒も悪かった生徒もいて当たり前です。だからこそ、良かった生徒をしっかりアピールすることで、成績の上がった生徒を認め励ますだけでなく、悪かった生徒への次の目標を与えることにもなるのです。

 

教室内での掲示や教室便りなどに大きく「○○さん理科20点アップ」「○○くん数学15点アップ」と案内することで生徒を励まし、塾の優秀性をしっかりアピールしている塾もたくさんあります。

そのようなアピールが確実に塾の評判を押し上げ、夏期講習の生徒募集に反映されるのです。