最適な演習スタイルを実現!
ふたな塾 様(愛媛県)
学習進度や生徒の状況に合わせて臨機応変に対応しています。
eトレ導入のきっかけを教えてください。
直接的なきっかけは、学習指導要領が変わるタイミングで行われた教育開発出版主催の情報セミナーでした。そこでeトレを知り、半年間検討した末、2012年の夏に導入しました。最初の決め手は成績表などの資料が出せることでしたが、使い始めてからはプリントの中身が一番気に入っています。特に中学のプリントが良いですね。実力テストの問題に的中することもあるので、生徒からの評判も良いです。
どのように指導をしていますか。
1:1からの個別授業です。生徒の都合に合わせて生徒の人数と先生の人数を調整します。小学生は塾生の弟妹などが多く、算・国・理・英を指導しています。中学生は国・社以外を指導しています。基本的には先取りで進めます。3年生はこの夏に1~2年の総ざらいをして10月から入試対策です。高校生も国・社以外ですね。要望があれば応えるのがポリシーですので、どんどん対応教科が増えてきています(笑)。まずは授業を行い、単元の区切りがついたらeトレプリントで演習して定着を図るというスタイルです。
方針として、極力生徒たちに考えさせることを念頭に置いています。ある生徒が、何度も同じ間違いを繰り返す様子を見て、考えずに流れていくことが非常にもったいないと思いました。なぜ毎回同じ間違いをするのか。これは学力ではなく、意識の問題だと思っています。ですから、問題演習を通して、ただ解いていくのではなく考えることを身に付けられるようにしています。
▲教室外観
具体的にはどのようにeトレを使っていますか。
小中高それぞれeトレの取り組み方が違います。小学生は漢検対策で漢字の練習を宿題にしています。中学生は演習授業ですね。その場でプリントを渡して解かせ、採点、結果に応じて次のプリントに進む、というeトレのベーシックな使い方です。高校生は主に宿題で取り組んでいます。前述の通り、学校の進度から離れて進む生徒はどんどん先へ進みますので、解説のラーニングプリントが非常に役に立っています。
eトレには単元内に役割の違ういくつかのプリントがあり、通常はラーニング(解説)→ステップ1~3(練習)→リトライ1~3(類題)→チェック(確認テスト)の順に進みますが、当塾では高校生の宿題にいきなりチェックを出します。合格点に達した生徒は次の単元のチェックに進みますが、合格点に達しなかった生徒は類題(リチェック)が宿題になります。その類題もクリアできなければステップ1~3、それもクリアできなければリトライ1~3というように、合格点に達するまで徐々に噛み砕いて出題される仕組みです。リトライ以降はステップとリトライを繰り返します。採点後には答えを渡すので、きちんと見直す習慣があり、考える生徒はそこで合格します。
以前は高校生も中学生と同じ流れで学習をしていたのですが、同じ問題を何回も間違える生徒が何人かいたので、システムを変えました。やはり自分の力で考えてもらいたいんですよね。何も考えずにただプリントをこなして同じように間違えるのではなく、どうすれば間違いを繰り返さないのか。そこに気付かせたいというのが狙いです。当然できる生徒は先へ、理解不足な生徒は理解できるまで繰り返すので、それぞれの生徒にとって効率の良い学習ができています。
このように状況に合わせてシステムの変更ができるのが良いですね。素材はそろっているので、どうすればその生徒に合った最適な演習ができるのか考えて変えていける部分は助かっています。実は中学生の取り組みも少しシステムを変えようか考えているところです。
▲プリントを受け取る生徒
高校生の問題データはいかがですか。
おおむね充実していると思います。英語は英文法を中心に活用しています。数学に関しては、文系の生徒は基礎ラーニングの分野で理解することを目的にし、理系の生徒は演習シリーズで問題量をとにかくこなします。3年生は通常演習と並行し、生徒のレベルを問わず、4月からセンター対策問題で問題慣れをしています。
今後の展望をお聞かせください。
広い意味で勉強する意味の啓蒙にも力を入れていきたいと思います。この地域は、特に競争なくエスカレーターに近い形で高校に進学する生徒が多いです。保護者の方の意識も、家から近い高校にいければと考えている方が多くいらっしゃいます。しかし「将来何になりたいのか?」「その職業になるためにはどこの学校に進学しなければいけないのか?」「その学校に進学するためにはどの程度の学力が必要なのか?」そういった意識付けをしていかなければならないと考えています。
そのためにはまず、『通ってきた生徒にとって必ずプラスになる塾』を目指して、地域で一番の信頼を得たいですね。5年後の2020年には入試制度が大きく変わります。これらの入試制度や進路に関する最新情報の提供やそれに対する取り組み、これも大事なことだと思っています。ゆくゆくはeトレにも教科横断型や総合型の問題が収録されることを期待しています!
▲みんな真剣に取り組んでいます
2015年7月取材 (eトレTimes 2015年秋号掲載)