広島県と岡山県で7教室を運営し、32年の歴史を誇っています
パワーゼミ 様(広島県・岡山県)
eトレを併用した多彩なコース設定で、時代のニーズに応えています!
苦労の中でもチャレンジし続けた設立当初
パワーゼミを始めたきっかけを教えてください。
以前は教育とは関係のない企業に勤めていたのですが、友人がやっていた学習塾で空いている時間に教えていると、それが楽しくなってしまったので、1984年11月にパワーゼミ西本塾を立ち上げました。当時は学習塾があまり多くなかったので、生徒もすぐに集まり、順調なスタートでしたね。教室が満席になって入塾を待ってもらったこともあります。
はじめは小学生と中学生を指導していました。当時の福山市には予備校というものがなかったので、中学を卒業した生徒が高校生になっても教えてほしいという声があり、高校部も始めるようになりました。大学受験についてはしっかりとしたノウハウがあるわけでもなかったので、かなり大変でした。
また、高校受験模試もなかったので、自分たちで作り始めました。パソコンもない時代ですから、問題を作ったり採点して集計したりするのが大変でしたね。教材会社の展示会などで他塾に声をかけて協力してもらいました。そうした中で「福山私塾連盟」が誕生し、仲間も増えてきました。皆さん若い方ばかりだったので、怖いもの知らずというか、いろいろなことにチャレンジしていましたね。
▲春日校外観
多彩なコース設定で生徒が通いやすい環境づくり
特徴に「多彩なコース設定」がありますが、どのようなコースがあるのですか。
中学生は一斉指導が基本ですが、1:1、1:2の個別指導コースも設置しています。eトレは「パワートレーニング」というオプションコースとして設定しています。個別指導の場合はパワートレーニングが必ずセットになっていて、50分個別+70分パワートレーニングが基本コースです。
幼児向けの「キッズゼミ」でもeトレを活用しています。小学1年生のひらがなや計算のプリントが重宝しますね。小学生の指導ではテキストも使いますが、eトレがメインです。国語や算数はもちろん、理科・社会もしっかり使って4教科指導をしています。
高校1・2年生は「オンデマンド講座」という指導方法を取っています。教科は英語と数学で生徒それぞれが学習していて分からないところがあれば、その都度先生に質問するスタイルです。学校の課題をやる生徒もいれば、eトレで学習する生徒もいます。高3生は英語と数学がライブ授業です。もちろん高校生の個別コースもあります。
eトレのみの受講生もいます。勉強が得意な生徒が多いですね。教えてもらわなくても自分でどんどん勉強が進められる、でも塾には通いたいというタイプの生徒です。
eトレのみのコースを設定すると、本科生がそちらに移ってしまいませんか。
私が学習塾を運営している上で学力が上がる学習法の順位づけをすると、最上位は自習で、次に自立型学習。そして一斉指導、個別指導だと思っています。安い金額でも生徒たちが自らどんどん勉強でき、学力が上がれば、それが口コミとなって集客につながります。eトレを使えば教える手間や人件費も減るので、結果的には良かったと言えると思います。
▲西本雅明 総塾長
いろいろな学年を一度に指導できる教材としてeトレが最適
eトレを導入したきっかけを教えてください。
昔は一斉指導の学習塾しかありませんでしたが、それでは各コマで学年を同じにしないと指導ができません。いろいろな学年の生徒たちが一緒に学習できるような指導方法がないかと思っていたところで出会ったのがeトレです。eトレなら学年関係なく指導をすることが可能です。受験が近い生徒が真剣に勉強している姿を後輩たちが見て育っていきますし、先輩が後輩の勉強をみるというとても良いサイクルが自然に生まれてきます。
個別指導でも、eトレを活用しているそうですね。
そもそもeトレがあったから個別指導をしようと思ったのです。時間単価の高い個別指導では多くのコマを取ることが難しいため、個別指導ではeトレ演習は必ずセットで受講するようになっています。もちろん、個別指導だけではなく一斉指導でもテスト対策週間や英検対策においてeトレはかなり活躍しています。幼児から大学受験まですべての学年でeトレは携わっていますよ。
▲指導風景(一斉指導)
公教育とのコラボレーションも
公立高校に公設の学習塾も開設していますが、どのような指導をしていますか。
広島県の神石郡神石高原町の油木高校で「はやぶさ塾」、庄原市東城町の東城高校で「有栖ゼミ」という公設の学習塾を運営しています。どちらの地区も高校は1校しかなく予備校もないため、進学するための勉強が不足してしまいます。そこで地域の教育委員会などの要請を受け、パワーゼミの講師を派遣して学習塾を運営することになりました。
こうした公教育とのコラボレーションにおいては、学校の先生は黒板を使った授業をしているので、同じような講義をするよりも先生の授業のサポートをすることが大事だと思います。ですから、基本的にはeトレを使った演習指導を中心に行います。40~50人が受講していますので、親機と子機の2台を使って、英語と数学の講師が指導しています。この取り組みは今年で2年目になりますが、とてもうまく機能していると思います。eトレだからこそできるコラボレーションですね。
現在、福山市から子育て支援の予算を使って貧困家庭のお子さんたちを塾に通わせたい、というお話が来ているところですが、学年ごとレベルごとにクラスを設置する通常のクラス授業では、教室の数や先生の配置を考えると不可能です。しかしeトレをうまく使えば安い予算で効果を上げることが可能ではないかと考えています。
▲はやぶさ塾の授業風景
eトレはイベントで大活躍
パワーゼミでは手放せない教材
eトレの良いと思う点は何ですか。
イベントをやるときに欠かせない便利なツールですね。テスト対策にも使えるし、講習のときにもいろいろな企画ができます。今年の中学生の夏期講習では「まるごと理科チャレンジ」というイベントを全学年で実施しました。はじめはeトレプリントのチェックだけを解いてもらい、できなかった単元だけをラーニング・ステップで再確認するというやり方です。集団指導であっても、eトレを使えば個別に効率よく学習ができるのでとても助かっています。
それに、eトレで指導をしていると生徒一人ひとりとコミュニケーションが取れるという点も良いですね。1枚のプリントが終わるごとにほめてあげたり、励ましてあげるのは生徒にとって勉強を続ける原動力になると思います。
32年も学習塾をやっていると、いろいろな教材を使ってきてだんだん飽きてくるんです。「来年は別のテキストを使おうかな」とか思うのですが、なぜかeトレだけは飽きないんですね。私にとってeトレは“くせ”みたいなもので、これがないとやっていけないと思うくらい浸透しているんです。これだけ飽きずに使ってきて手放せなくなっているということは、本当に良い教材なんだなと思うようになりました。
これからの学習塾運営や公教育とのコラボレーションなど、eトレの将来性や可能性をもっと考えて、さらに活用していくつもりです。
▲高校生の「オンデマンド講座」
2016年7月取材 (eトレTimes 2016年秋号掲載)