生徒の学力定着をeトレで支援!
特定非営利活動法人 学遊 様(大阪府)
大阪府豊中市にある学遊は子どもたちの学びと遊びに関するさまざまな支援を行っています。eトレを使って生徒一人ひとりのレベルに合わせた指導をしています。
教室設立のきっかけを教えてください。
2007年から、子どもの学びと遊びを支援しようと始めました。次第に規模が大きくなり、2014年にNPO法人を設立しました。現在は小学1年生から高校3年生までの約200人の生徒たちを20人あまりのスタッフで支援しています。遊びに関しては、基本的には釣りやキャンプなど自然の中で行っており、遊びの企画として理科の実験をすることもあります。
▲一村和幸 代表
eトレはどのように活用していますか。
小学生は週2時間ここに来て、1時間は授業、1時間はeトレ演習をすることになっています。授業でやった内容の理解度を確認するためにeトレ演習をする、という流れを繰り返しています。
また、小学生にも中学生のように1学期の場合、5月と7月に区切りを設け、定期テストを2回実施しています。その定期テストにはeジャッジの算数を活用しています。eジャッジでテストを行うと、取り組んだ成果が明確に出ますし、どのあたりが弱点かが分かるので、生徒のフォローがしやすいです。このような点がeジャッジの良いところだと思います。この定期テストはそれまでの学習のまとめとして実施するので、生徒たちの目標にもなっています。
8月は、2つのコースに分けて授業を行います。先の内容に進みたい場合は特別授業を、基礎内容の強化をしたい場合はeトレ特訓に参加します。さらに、新小学問題集やeトレをやっている生徒には進級制度があり、習熟度によって自分の学年より上の内容に取り組んでいます。
▲eトレ演習の様子
中学生にはeトレをどのように活用していますか。
勉強に取り組むのが苦手な生徒にeトレを活用しています。まず学習の取りかかりにeトレのラーニングや映像・新中学問題集を使います。そして自分のペースでeトレプリントやテキストなどの学習に取り組み、それらを終えて、基礎的なことが分かっているかの確認をする際は、eトレのプリントを使います。
また、英語の単語や文法を覚えるには、教科書準拠版があるeトレが一番役に立つと思います。英語の指導はテキストよりもeトレを主体としています。
▲eトレプリントに取り組む生徒
高校生はいかがですか。
高校生の指導には講師として大学生に参加してもらい、阪大生1人に対し4人くらいの生徒たちが話し合いながら行う少人数グループ学習と、1対1で行う個別指導があります。また、京都にオンライン指導の拠点を作って、京大生が、豊中教室や高槻教室の生徒に対して、集団指導や個別指導をしています。そのほか、塾講師をやっていた経験豊富な先生が授業をすることもあります。勉強ができる生徒から苦手な生徒まで、本人に合った指導をしています。
eトレはテキストや映像を使った指導の後、内容が定着しているかを確認するために活用しています。eトレを使うことによって、「分かったつもり」になっていた部分もはっきりするので、学習内容の定着に役立ちます。先日eトレを中心に取り組んでいた生徒が、物理のテストで学年で4番の成績を取って大喜びしていました。今後、高校生でのeトレの活用をさらに発展させていこうと思います。
▲採点コーナーに用意された解答プリント
オンライン指導の指導方法を教えてください。
コミュニケーションツールのアプリを活用して生徒と先生がリアルタイムでやりとりをしながら、オンライン指導を行っています。双方向のオンライン指導で、教室に通えない生徒にも指導しやすくなっています。
また、eトレnetも教材の一つとして利用しています。オンライン指導で、eトレnetの画面を映しながら指導を行えば、先生と各家庭をつなぐことができるので、指導がしやすくなるのではないかと思います。
▲タブレットを使ってリアルタイムで指導を行います
夏期講習はどのように行っていますか。
夏期講習中は教室を朝8時から開放しており、普段取っている授業数と同じコマ数内ならば、違う時間帯でも授業を取ることができます。そこで活用しているのがeトレで、その日に学習した内容をeトレの「チェック」のプリントで確認するようにしています。一定の授業料を払っているとeトレを無料で使えるので、たくさんのプリントに取り組む生徒もいます。勉強に取り組むのが苦手な生徒は、「チェック」のプリントを一日の終わりにやることで、その日の授業で習ったことをしっかり定着できるようにしています。
このほかにも、小学生は、eトレプリントをたくさんすると、スタンプカードにスタンプを集めくじ引きの景品がもらえるようにしています。楽しみながら目標を持たせています。
今後の展望・意気込みなどをお願いします。
現在は200人くらいの生徒たちを支援していますが、今後は全国に向かって支援を広げていきたいと思っています。各地域のいろいろな塾とも連携しながら、全国の子どもたちの学びと遊びの支援をしていきたいです。
▲生徒ごとにファイリングされたプリント
2017年7月取材 (月刊eトレ 2017年9月号掲載)