個別指導+eトレの個別トレーニングで学習スタイルを確立!

正学館 市川校 様(千葉県)

千葉県で複数校舎を展開している正学館では、個別指導とeトレを活用した自立学習トレーニングを組み合わせた「STメソッド」で、生徒の学力定着に大きな成果を挙げています。

指導方針や教室運営におけるコンセプトを教えてください。

正学館では、「学習リテラシー」を教育理念に掲げています。「学習リテラシー」とは、学ぶ喜び、生きる喜びをベースにした「学んだことを世の中で役立てる力」と考えています。学びのプロセスを通して、人として成長し、社会に恩返しできる人となることが「学習リテラシー」を身に付けることの意義です。「社会に恩返しできる人」になるには、まず自分が「自立して生きていく力」を身に付けることが必要です。「自立して生きていく力」は「生きる力」と言えます。生徒には「生きる力」を持って自立した人生を歩み、それぞれの人生を成功させてほしいと考えています。

「学びを通して、目標達成プロセスを体得する=人として成長する生徒に育てる」これが、正学館の教育哲学です。

▲演習風景

指導形態を教えてください。

1コマを90分として、生徒の希望に合わせて小・中学生は1対2か1対3、高校生は1対2の個別指導を行っています。曜日は自由に選ぶことができ、時期や時間帯によってコマの空き具合は変わりますが、基本的には希望する時間帯に指導を受けられるようにしています。

講師の人数は校舎によって異なりますが、10~25人くらいで、学生講師もいます。卒業生が「今までお世話になったから、自分もこの校舎で働きたい」と言ってくれるパターンが増えてきています。

eトレを導入したきっかけを教えてください。

復習も含めて、生徒の学習を塾が責任を持ってサポートしたいと考えています。生徒自身も復習をしなければいけないことは分かっていると思うのですが、一人ではなかなか難しいことも多いです。そこで、私たちの目が行き届くところで学習トレーニングをしてもらうことで、学習量が増やせ、かつ効果的な勉強ができるのではないかと考えました。そのようなことが実現できるツールを探していたときにeトレを知り、導入しました。

▲教室風景

eトレの運用方法について教えてください。

eトレは「確認テスト学習システム(ST)」として案内しており、個別指導とはっきり分けています。メインで受講しているのは中学2・3年生で、夏の講習から「学習量が増えて効果も高い」という理由で受講する生徒が多く、3年生の夏以降ではSTの受講率は8~9割にもなります。そのような姿を見て育つ1・2年生にも、3年生になったら「当然やるもの」という意識が自然と生まれており、講師からもSTの受講を勧めています。STは1コマ90分で、受講回数に関係なく学年によって一律で月額料金をいただいています。

個別指導では先生と一緒に理解を深め、STでトレーニングをしっかり行うことで、「できるようになる」ことを達成したいと考えています。時期によって使い方を変えますが、主に復習のために活用しており、どの単元を学習するかは基本的に講師が決めています。生徒から「この単元がやりたい」などの希望があれば、その希望に沿って学習を進めることもあります。

テスト前はeトレをどのように活用していますか。

当校には複数の学校から生徒が通っており、学校によって学習進度やテストの時期も異なります。eトレは自由に単元が選べるので、学校や学年に合わせて学習する単元を選択します。テストが直近に迫っている生徒であれば、テスト範囲に合わせて単元を選んで学習します。このあたりの地域では部活動も盛んなので生徒は忙しくしていますが、eトレを使うことで一人ひとりの状況に合わせた学習が可能となっています。

▲個別指導ブースで集中して学習できます

eトレの機能について、活用しているものがあれば教えてください。

おおよその学力ごとに学習計画のテンプレートを作成しており、それを生徒の学習状況に合わせて講師がカスタマイズして使用しています。学習計画はあまり解説を必要としない単元を中心に、覚えているところを繰り返し演習します。そのため、生徒自身で採点・点数入力をしていますが、チェックプリントだけは講師が採点を行います。

eトレの効果について、事例があれば教えてください。

中学3年生はeトレを含めた夏期講習のカリキュラムを組みます。普段塾では学習していない理科・社会をeトレで繰り返し学習することで、テストや模試で答えられることが増えます。中には偏差値が5~10くらい上がる生徒もおり、効果を実感できています。

このようにeトレ学習の結果がしっかり出ているので、自信を持って講習の案内をすることができます。夏の間にどのくらい復習ができたかによって、入試直前まで学力が伸びるか、途中で伸び悩むか分かれます。入試前に過去問を解いて分からないところが多いと復習するのが大変ですが、夏期講習にeトレで復習ができていれば、入試前には過去問に集中して取り組むことができます。

▲公立入試情報を掲示

eトレの良いところを教えてください。

圧倒的な演習量を確保でき、生徒が一人でもしっかり学習に取り組めるところです。単元が細かく区切られているので、自由に組み合わせて学習することができ、時期に合わせて活用できます。

また、「チャレンジ」「テスト対策」など、一つの単元にプリントが豊富にそろっているので、一人ひとりのレベルや目的に合わせて学習に取り組ませることができます。「テスト対策プリントだから、テストにもこういった問題が出そうだね」と生徒に声掛けすることで、それまでステップなどで解いてきた内容を「改めて気を引き締めてやってみよう」と意識して取り組むようになります。公立高校を受験する生徒には「入試にはチャレンジ問題も出題されるかもしれない」と言って渡すと、より気合を入れて挑戦しています。

▲eトレは生徒が操作します

生徒や保護者の方からのeトレの評判を教えてください。

ステップの得点は生徒自身で入力しています。席から離れてパソコンを操作する姿を下級生が見ています。「何をしているのだろう」と興味を持ち、STメソッドの存在やプリント演習の流れを知ることになります。その噂が保護者の方の間でも広がり、こちらから案内をする前に問い合わせをいただくことがあります。

今後も通常の個別指導に加え、eトレの個別トレーニングで生徒をフォローすることで、保護者の方の期待に応えていきたいと思います。生徒一人ひとりの学習目標に合わせたオーダーメイドカリキュラムで、目に見える学力アップを目指していきたいです。

▲教室外観

■正学館(千葉県)


2018年11月取材 (eトレTimes 2019年新春号掲載)