eトレの解説映像を活用した高校生の自立型学習コースを開始
進学指導塾のMANABITS 様(大阪府)
進学指導塾のMANABITSでは、少人数制の一斉指導に加えて授業内容の定着を目的としたeトレでの演習時間を設けることで、成績アップに成功しています。また、高校生への自立型学習コースをeトレプリントで運用することで、ニーズがさまざまな高校生への対応を可能にしています。実際の運用について、お話を伺いました。
アウトプットの重要性を考え授業スタイルを変更
eトレの解説プリントで質問対応の負担も軽減
eトレ導入のきっかけを教えてください。
子どもたちの成績を伸ばすためには、授業だけではなく、その後の演習(アウトプット)が重要だと考えています。元々は、一斉指導内で少しだけ演習を行っていましたが、きちんと時間を取ってやらせたいと考え、演習の時間を新たに設けました。
また、質問対応する講師の力量に関係なく、一律で演習させられるような教材を探しました。eトレなら、細かく単元が分かれていて、それぞれにラーニング(解説プリント)が収録されています。講師は、ラーニングに沿って質問対応することができるので、ピッタリだと思いました。プリントで出ること、さらに1枚が10分程度で解ける量ということで、生徒が気負わず勉強できるのも、気に入ったポイントです。
▲佐藤伸亮 塾長
共通の学習内容プラス生徒の自主性を重んじた個別の演習内容
個別対応が評判で他塾から移る生徒も増加
具体的に演習はどのように進めていきますか。
学年・科目別で時間割を組んでおり、質問対応する講師は私を含め、多いときは3~4人います。人数比で言えば講師1:生徒3~4と、個別指導に近いですね。一斉で指導した内容のプリントを事前に準備しておき、まずはそれに取り組ませます。そのプリントが終わった生徒には、生徒が学習したい単元、もしくはこちらからもう少しやらせたい単元のプリントを、個別に渡します。ステップは自己採点、チェックは講師が採点をしています。eトレなら反復して学習ができるので、しっかり勉強しているという意識が生徒に生まれているようです。
授業に演習をプラスする形にしたことで、一斉指導だけでは面倒見切れなかった部分も個別対応しながら補完できるようになりました。一斉指導と変わらない料金で個別対応してもらえるということで、他の個別指導塾から移ってくる生徒は多いですね。eトレを導入し、指導スタイルを変えたことで、一度やめた生徒が戻ってくるケースも増えています。
それに加えて、eトレ演習コースを土曜に設置しています。最低2時間から最長6時間、同じ料金で好きなだけ勉強できるようにしています。もっと演習がしたいという生徒や、中1・2生で理社を学習したい生徒、入試に向けた学習を一足早く始めたいという生徒が集まって勉強していますね。
高校生には自立型学習コースを提供
NEWリリースの解説映像を活用しながら自習する生徒が急増中
高校生にも指導しているとお聞きしました。
卒業生からの要望を受け、高校生へは『自立型学習』の形で指導しています。毎週学校の進捗を確認し、1週間分の課題をeトレから出します。1週間後に、課題で出していた単元のチェックテストを行い、定着を確認します。次の定期テストまではここまで進みそうだと推測しながら、こちらで学習ペースをコントロールしている形ですね。eトレの高校ユニットは英数だけでなく、理社の全科目や古文・漢文にも対応しているので、定期テスト前には大活躍していますよ。
高校生は自習室を自由に使えるようにしています。講師の手が空いている時間帯には質問を受け付けているので、8割以上の生徒は、自宅ではなく教室に来て課題をこなしています。解説映像が加わったので、課題で分からないところは各自スマホで映像を見ていますね。質問があるときは、まずはラーニングや解説映像を見るよう伝えているので、おかげさまで課題に関する質問回数はぐんと減りましたよ。
▲自習室のWi-Fiに自由に接続可能
テスト前の土日はひたすらeトレ演習
定期テスト対策ではどのようにeトレを活用していますか。
eトレ演習に特化したテスト対策コースを有料で実施しており、半期ごとに費用をいただいて運用しています。定期テスト直前の土日の朝9時から夕方6時くらいまで、ひたすら問題を解かせています。あえて科目を指定しないので、苦手な科目を徹底的に演習する生徒がいれば、得意科目をさらに伸ばそうと学習している生徒もいます。各教室に先生を配置して、見回りながら質問に対応します。eトレのプリントを解きまくったおかげで、学校の定期テストで30点ほどだった生徒が60点くらい取れるようになるなど、結果もばっちり表れています。
また普段、英語の授業では、eトレの「英単語 高校入試重要600」や「英熟語 高校入試重要300」シリーズから小テストを行っていますが、定期テスト前には教科書準拠シリーズの英単語に切り替えています。教科書に合わせた英単語の練習ができるので、定期テスト前に行うことで点数にしっかり結び付いています。
休校期間中は1週間ごとの課題を提示
Zoomでいつでも質問できる環境を整備
新型コロナウイルス感染症による休校期間中は、どのように対応しましたか。
春期講習期間後から、GW明けまでは休講としました。とはいえ、学習面での対応は必要でしたので、各教科のテキストやeトレプリントと、映像授業のアカウントを生徒に配布し、1週間ごとの課題を提示しました。不明点があれば映像授業で確認するよう伝えてはいましたが、それでもどうしても分からない部分は出てきます。そういった事態に備え、Zoomを常時接続しておき、オンラインで質問できる環境も整えました。
休講明けに課題の内容がきちんと定着しているか確認し、課題を終えていなかったり、定着していなかったりする生徒には、宿題や補習などで対応しました。
2学期以降の指導で例年と異なる部分はありますか。
春期講習である程度の予習を行っていたので、例年と比べてもカリキュラム上での遅れはありません。休校期間中の課題として出していた内容も、春期講習の復習が大半でしたので、勉強が苦手という生徒以外はしっかり取り組めたと認識しています。学校での授業のスピードが例年よりも速いので、理解に時間のかかる生徒や、家庭学習の時間が短いと思われる生徒は、今後遅れを取ってしまう可能性があります。そういった生徒は個別に補習をしていこうと考えています。
中3生に関しては、今年度の入試では削られる内容もありますが、いずれ習わなければならない内容です。知っていて損はしないので、例年通りすべての単元の学習を終えてから、入試対策を始めるつもりです。
すべての入試に通ずる国語力を養う
ありきたりではない指導内容が定評
塾長は専門科目が国語ということですが、特別な指導など行っていますか。
授業では文章題を一題解かせてから、文章の読み方を解説します。その後、その文章の要約やテーマに沿ったちょっとした小論文など、とにかく書く練習をさせています。入試がどんどん変わり、どの科目の問題も国語力が必要となっています。日々練習を重ねて国語力を磨いていかないと、問題文も読み解けず、アウトプットできるようにはなりません。ですので、評論文などをまとめるトレーニングを毎週続けています。
また、eトレのラーニングを読み込むことも、生徒の国語力アップの一助になっていると感じています。国語力を鍛えることで、ますますeトレでの自立的な演習ができるようになるという、良い循環を期待しています。
卒業生の高校生が安心して学習できる、新たな教室づくりを構想に
最後に、今後の意気込みをお願いします。
どんどん進学実績を伸ばしていくのはもちろんですが、それ以上に高校生活3年間を充実して過ごせる学校に進学してもらいたいと思っています。第1志望の高校に合格できるよう、小中と一貫した指導をしながら、今後も生徒たちを育てていきたいです。
また、いずれは高校生向けの別教室もつくりたいと考えています。うちに通ってくれている生徒たちは、快適に勉強でき、ちょっと相談したいときにすぐにできるような場所を求めています。大手予備校のような形ではなく、そういった生徒たちがより安心して勉強できるような環境を提供してあげたいですね。
▲教室外観
2020年7月取材 (月刊eトレ 2020年9月号掲載)