【夏期講習は最大のチャンス】 eトレ特訓で、テストの点数が向上&偏差値50から難関学部合格など実績多数!さらに、学ぶ楽しさを知り、自学力アップへ

進学塾 寺子屋本楽寺 様(石川県)

石川県かほく市にある進学塾寺子屋本楽寺は、その名の通りお寺が開いている学習塾です。開塾と同時にeトレを導入し、10年で金沢のトップ校だけでなく灘高校や東大、ボストン大学への合格者を輩出。地域ではもちろん、県外からも生徒が集まる人気塾です。今回は、僧侶として、また教育者として地域に根差して活動を続ける根保塾長に、生徒の「自学力」を伸ばす秘訣について伺いました。

「知りたい」気持ちを大切に、点数アップや入試合格はその手段の一つ

教室の指導方針を教えてください。

当塾では、定期テストの成績アップや受験突破を一番の目的とせず、勉強本来の面白さを知る過程で成績を上げ、合格を勝ち取ることを目指しています。

開塾当初は受験対策を中心に指導していましたが、テスト勉強や直近の成績を上げるための反復練習だけでは、生徒の伸びに限界を感じていました。そこで、知的好奇心を育てることを重視し、受験はあくまでもその手段であると捉えた「自学力(自ら目標を立てて主体的に学ぶ力・分からないことを自分で解決していく力)を育てる」指導に切り替えました。すると、生徒たちの勉強に対する姿勢が変わり、進学実績はおのずと伸びていきました。

▲根保博仁 塾長

季節講習では、eトレを使って自学力アップを実現!
失敗は成功のもと、自分で計画を立てて取り組ませる

季節講習でeトレをご活用いただいていると伺いましたが、夏期講習では具体的にどのように使っていますか。

夏期講習では、eトレで前学年までの復習カリキュラムを作成し、取り組ませています。まず、学年ごとに基本のカリキュラムを作り、生徒毎に必要だと思われるプリントを加えるなどアレンジします。例えば、小学校高学年は4教科で合計100~200枚、中学生は5教科で合計300~500枚程度のプリントを、講習期間内で解かせます。かなりの量になりますが、与えられたカリキュラムをもとに、生徒自身でスケジュールを立てて学習を進めさせます。eトレなら、演習量の確保だけでなく、生徒が計画的に学ぶ意識を付けられるので、大変活躍しています。

さらにeトレは、カリキュラムが簡単に立てられて便利ですよね。中3であれば、1・2年の総まとめとして、つまずきやすいポイントだけに絞った内容にするなど、目的に合わせた対応がしやすく、重宝しています。

自学力を高める教材として、eトレを使うにあたって、コツはありますか。

講習のはじめに、「計画的に学習しよう」とカリキュラムの一覧表を渡します。講習中には「ペースはどれくらいがいいと思う?」「教科に偏りはない?」などと意識的に問いかけることで、生徒が自分で気付いて計画を修正し、目標を達成できるよう導いています。期間中に終わらなかったり、教科に偏りが出たりする生徒もいますが、同じ失敗を繰り返さないためにはどうすればいいか振り返り、次の講習ではどう学習すべきかを生徒自身に考えさせています。

失敗しても、次につながるきっかけになるといいですよね。では、講習の成果はいかがでしたか。

講習後の学力テストで5教科平均30~50点、中には100点伸びる生徒もいます。ただ、当塾では点数が上がることに加え、学ぶ過程で好きなことや得意なことを見つけることにも価値があると考えています。ですので、eトレ演習から一つでも興味を持てることに出会えれば、大成功だと思っています。

通塾する生徒と同じカリキュラムを配信できるeトレLinkで、全国各地の生徒にオンライン指導

eトレLinkもご活用いただいていますが、運用の感想をお聞かせください。

当塾はオンラインでの生徒も募集しているため、石川県内だけでなく三重県や富山県、千葉県、神奈川県など県外の生徒もいます。そういった生徒に向けて、教室で行うeトレ演習と同じ指導ができるeトレLinkは重宝しています。オンラインの生徒がeトレLinkを使って演習する際も、教室と同様にプリントを印刷して取り組むご家庭が多いようです。「紙がすぐに足りなくなる」という声が多く寄せられるほど、教室の熱気もそのままに、学習を進められています。通塾が難しい生徒への指導をするには、eトレLinkはとても便利です!

全国名門校への合格続々、自分の学びたいことを学べる学校を目標校に設定

入試や受験対策は特に行われないとのことでしたが、合格・進学実績を拝見すると名門校がずらりと並んでいますね。

結果として、受験生の過半数の生徒が石川県のトップ校に合格し、灘高校やラ・サール高校など、全国の名門校への合格者も輩出しています。ある生徒は、好きな小説から興味を広げ、東京大学文科Ⅱ類を目指して受験勉強したところ、見事合格しました。そこで学びたいことがあるから、という志望動機は、やはり生徒のやる気を高めると実感しました。

中でも印象に残っているのは、偏差値50で入塾した中3生が、県内3番手の高校に進学した後、さらに努力し、獨協大学外国語学部英語学科に合格したという事例です。授業+eトレ演習で自学力を鍛え、本来、勉強のあるべき姿を実践した成果だと思います。

保護者への情報提供も、生徒の学力を伸ばす重要な要素
指導理念への理解を深めてもらい、生徒をさらにバックアップ

石川県内はもちろん、全国から生徒が集まるということですが、生徒を集める秘訣はありますか。また、保護者対応として特に注力していることはありますか。

まずは教育理念や指導方針を知ってもらうために、本を出版したり、ブログやSNSを活用したりしています。そして、当塾を選択肢の一つに加えてもらい、指導方針を理解し共感してもらった上で、ご入塾いただければと思っています。お子さんの教育について考えるとき、似たような考えを持った人がいるということが分かれば、ホッとするという保護者も多いのではないでしょうか。当塾は、そういう存在を目指しています。

また、保護者会は年3回、入試制度などの教育情報に加えて、保護者の脳内アップデートの機会として行っています。教育の常識や受験の情勢は、日々変わっていきます。生徒が直面する受験などの問題だけでなく、しっかりと当塾のコンセプトや考えをお伝えすることで保護者の協力を仰ぎ、生徒にとって理想的な教育環境を整えています。

最後に今後の展望、意気込みなどをお願いします。

これからも今まで同様、勉強の本来の形である学ぶ楽しさを追求していきたいです。いわゆる勉強の形にこだわらず、映画を使った授業を行ったり、芸術作品を作る過程に触れたり、あるいは本に接する機会を増やしながら生徒の興味を広げ、結果として、優秀な進学先を目指せるような環境を提供していきます。

■ 進学塾 寺子屋本楽寺(石川県)


2022年5月取材 (月刊eトレvol.79掲載)