夏から約100点アップでトップ校へ!

ステップ個別学院 様(新潟県)

新潟県長岡市にあるステップ個別学院ではeトレの豊富なデータベースで弱点補強から予習までを徹底的にこなし、個別対応を実現しています。

先生というより“コーチ”の立ち位置
「やるのは自分だよ」

指導方針と指導形態を教えてください。

指導方針は「生徒に合わせて」ということをメインにしています。基本は生徒と保護者の方の要望を聞いて指導し、学習の様子に応じて対応しています。

学習コースは「自立学習個別指導コース(以下「自立学習コース」)」と「徹底サポート個別指導コース(以下「個別指導コース」)」の2つです。自立学習コースはeトレを使って自分でどんどん学習を進めて、その後に確認テストをします。個別指導コースは勉強が苦手な生徒向けのコースで、先生が横に付いてeトレプリントを使いながら指導します。一人で勉強できない生徒には個別指導コースの方で勉強のやり方を教えて、自分で学習を進められるようになってきたら自立学習コースへ誘導します。

先生というより「コーチ」という感じですね。自分で頑張るから本当の力がつくと考えているので、勉強方法や学習する単元・ペースを提案してあげて、分からないところは手助けするけれども、やるのは自分だよ、としています。一番大切にしているのは、分からないところを見境なしに教えるのではなく、生徒が自分の力でしっかり考え自力で勉強を進めやすい環境づくりをすることです。生徒の学習状況によって、一人ひとり自力で学習できる範囲は違いますが、基本的にできることは自分でどんどんやらせ、どうしても分からないところを指導しています。

▲河田和芳 塾長

学習する時間を自由に選んで通塾

自立学習コースについて具体的に教えてください。

週何回で何曜日に来るかのみ決まっており、平日は17時から21時20分、土曜日は14時から18時20分の時間帯で、自由に時間を選んで通塾できます。週2回、1回あたり2時間くらいの受講が多く、科目の選択は自由です。週1で1科目1単元こなすのを目安にしていますが、頑張れる生徒は週1回で2科目受講しています。「1回の授業で1単元こなす」を最低限の目標にしていて、ペースが遅れたときは無料で補習を行っています。

生徒に、自分は何をしなければならないか、その日ごとに「今日の学習計画・実績表」を書かせています。授業前に今日の学習予定や、宿題をやってきたかなど必要事項を書き、講師に見せて確認をもらってから学習を開始します。授業の終わりに生徒が学習終了時の記入事項を書いて講師に見せて確認をもらいます。確認が終わったら、毎回持ち帰って保護者の方に見てもらいます。

【今日の学習計画・実績表】塾に来た日は必ず自分の学習予定を記入するので、自主的に学習に取り組む力が養われます。保護者の方にも見てもらうので、塾と家庭での情報共有としても役立ちます。

ラーニング・ステップで学習を進め、チェックで確認テスト
合格するまで徹底して指導

自立学習コースの実際の学習の進め方を教えてください。

eトレのプリントリストの機能を使って、ラーニング(解説)とステップ(練習)・リトライ(やり直し)を1単元分まとめて印刷して渡し、自分でどんどん学習を進めさせます。プリントを解き終わったらきちんとできているか確認し、大丈夫であればチェック(確認テスト)プリントを渡してテストをしています。80点以上で合格にしており、合格できない場合、もしくは合格していても極端に苦手なところがある場合は、もう1回同じ単元のプリントを渡します。

1回目のテストで不合格の場合、リチェック(再確認テスト)で再テストします。それも不合格だった場合は、入門編を進めていた際はチェックに戻ります。標準編の場合はテスト対策プリントで再テストをします。とにかく、80点を取って合格しない限り先には進めないので、分かっていない部分は個別に教えて確実に解けるようになるまで指導をします。また、生徒の学習状況は「単元学習表」にすべて記録を残していきます。

学習はテスト範囲を学校の進度よりも必ず先行して学習し、予習として実施しています。後追いではどうしても進度が追い付かなくなり、テストに間に合わないこともあります。また塾で予習することで、学校の授業を安心して受けられ、もっと理解を深めることができます。分からないところはすぐ質問するように伝えており、個別に解説しています。

【単元学習表】生徒ごとに、テストに合格した日などの学習状況を記録し、一人ひとりの進度に合わせた指導へ活かします。

得意な生徒ほど入門編を大事にする!

特に英語と数学では、かなりのプリントをこなしているようですね。

英語は教科書のセクションごとに新出単語と、文法など本文に関する内容をワンセットで学習します。リトライはそのセクションの内容を理解していて、チェックテストに絶対合格できる生徒以外が自己判断でやるようにしています。

数学はどの生徒にも入門編と標準編の両方のプリントを渡していますが、苦手な生徒は入門編だけを学習し、時間があれば標準編にも取り組ませています。意外なことに、勉強が得意な生徒から「入門編をやりたい」という声があります。先に入門編をやっておくと、ある程度内容を理解してから標準編を解けるので、スムーズに学習を進められるからです。標準編はボリュームがあるので、分かる部分は全問解かなくていいけど、進めているうちに苦手なところが見つかったら似たような問題やリトライでしっかり解けるようになるまでやり直すようにすることを伝えています。

▲教室風景

ラーニングを身につけることが重要
入試対策は「オーダーメイド」のカリキュラム

英語が苦手な生徒はラーニングを読んだつもりになり、聞くと全然分かっていないことがあります。ですから、単元ごとにラーニングの「読んで覚えたか確認」として、苦手な生徒向けにテストを作っています。いきなり問題を解かせるのではなく、その単元で学ぶ文法の仕組みなどを、穴埋め問題としてまず問いかけています。こうすることで、その単元でどういったことを学んでいるのかを理解してから、問題を解くようにしています。こういったものがeトレにあると更にいいなと思います。

入試対策は生徒によって英単語から始める、文法から始めるなど、必要な学習が違うので、オーダーメイドでカリキュラムを組んでいます。勉強が苦手な生徒はすべての単元を、勉強が得意な生徒は模試の結果を見て苦手そうな単元を、事前にチェックプリントでテストします。そこで80点以上だったらそのチェックプリントを直して合格、80点未満だった場合はまとめ分野を使用して学習します。生徒のテスト結果を目安に判断して、どの単元を学習するか決めています。

eトレで数学に取り組んで、定期テストで約50点上がった生徒や5科目で合計100点上がった生徒、学年で30位くらいから1位になった生徒もいます。

入試にも効果がありました。地域でトップの高校(長岡高校)に入りたいけれども、模試の点数が全然届かなかった生徒が、夏期講習から塾に来て約100点伸び、無事合格しました。進学校にチャレンジする生徒は、ここ10数年は全員合格しています。eトレでしっかりと学習に取り組む生徒は、どんどんできるようになります。

【ラーニング確認テスト】 ステッププリントへ進む前に、ラーニングで学習した内容を理解できているか、穴埋め形式で確認します。

今後の展望、意気込みを教えてください。

生徒の指導で今一番考えているのは、自分からどんどん学習を進められる力を付けさせたいということです。新しい単元を始めるときに講師がすべて説明してあげなくては学習が進められないということではなく、生徒が自ら問題を読んで、考え、解いて、どうしても解けない時に講師が手助けしてあげて、自分でどんどん進められる力をつけてあげたいと思っています。その力はその生徒がこの塾を卒業して高校生、大学生、あるいは社会人になっても、自分の財産としてずっと役立つと思います。

▲教室入口

■ステップ個別学院(新潟県長岡市)


2019年5月取材 (月刊eトレ 2019年8月号掲載)