【いよいよ始まる新入生募集】
生徒募集を成功させるために、今やっておきたいこととは

いよいよ、今年の春の新入生募集の時期がやってきます。現場の先生方にとってこの時期は、新年度に向けたカリキュラムの検討や募集の準備のほか、受験への追い込みなどもあり、本当に忙しく大変なときだと思います。
しかし、塾が新入生を獲得するためには、何と言ってもこのシーズンがいちばん大切です。

では、その大切な生徒募集に、皆さんはどのような手をお考えでしょうか。一般に募集の方法と言えば、新聞の折込チラシやダイレクトメール、電話勧誘や校舎の看板、最近であればTwitterやFacebookなどのSNSもあります。これらの中で最も募集に役立つものはどれでしょう。

結論から先に述べれば、募集に関して最も影響を及ぼすものはこのどれでもありません。何よりも重要な要素は、地元での評判なのです。地元で評判の良い塾だからこそ新聞の折込チラシも多くの人に読まれ、小さな看板を見て電話をかけてくれる保護者がいるのです。

こう考えると、生徒募集はチラシや看板、SNSで宣伝を出す前に始まっていることが分かります。地元での評判を高めるために、この時期に最大限の努力をすべきではないでしょうか。

生徒募集に向けてこの時期にやっておきたいこと

まずは外よりも内に目を向けて

募集と言うと、塾に通っていない外部の生徒や保護者への働きかけることが普通です。しかし、地元での評判を上げるのは、今塾に通ってきている生徒であり、その保護者です。評判を上げてくれる人を大切にすることなく、外の人に声を掛けたとしても、生徒が集まるはずありません。募集を成功させるためには、まず内にいる生徒や保護者を大切にすることが第一歩です。授業以外でも、塾の良さをアピールする行動を起こしていきましょう。

では具体的に何をしたらよいでしょうか。塾の先生が一生懸命良い授業をするのは、もちろん当たり前です。それだけで自己満足していては、簡単には入塾につながるような評判は立ちません。授業以外のさまざまな機会に生徒や保護者と関わるチャンスを見つける、もしくはつくり出して行動を起こさなくてはならないです。

具体的な指導方針やカリキュラムをアピール

「親身な指導」「充実したカリキュラム」、塾のチラシではよく目にするフレーズですが、これだけでその塾が本当に親身な指導で、充実したカリキュラムを実施していると考える人がいるのでしょうか。単に『親身』だとか『充実した』という言葉では、本当に伝えたいこと、つまり具体的に塾で何をやっているかということは伝わりません。むしろ、チラシでそれを伝えきることが難しいと考えるのが正しいところでしょう。

そこでまず、今通っている生徒とその保護者に向けて、これからの1年間、どのようなカリキュラムで指導し、どのような生徒対応をしていくのかをしっかりアピールしましょう。特に保護者に関して言えば、実際に塾での指導の様子を見る機会は多くないわけですから、意識して伝える手段を講じる必要があります。

例えば『定期テスト対策特訓5日間コース』の実施や、中学入学に関して『中学準備講座』の実施する際などは、具体的なカリキュラム内容を保護者に提示することが大切です。また、面談や保護者会についての年間計画を提示します。そういった内容を保護者にしっかりと伝えていくことで、「あの塾ではテスト対策に力を入れている」「熱心に面談や保護者会を実施して情報提供をしてくれる」と塾外の保護者の間で話題となり、良い評判として広まるのです。

同様に気を付けたいのは、「子どもは塾に一応通っているが、何をやっているのか分からない」といった、塾のことをまったく知らない保護者へのフォローです。先生がいくら熱心に素晴らしい授業を行っていたとしても、それを保護者が知らなければ口コミとして良い評判にはなりようがありません。

塾の評判 = 先生の評判

塾の良い評判を上げるということは、すなわち先生の良い評判を上げるということに他なりません。学校で塾の話題になったとき、自分の通う塾の先生が嫌いであれば、その時点で「あの塾は良くないよ、授業もよく分からないし」といった方向へ話は流れるでしょう。逆に生徒がその先生を気に入って認めていれば、「良い塾だよ、ためになるよ」といった話になります。

これは保護者にとってもまったく同様のことが言えるわけで、保護者がその先生を気に入っていれば、「とても良い先生がいて、良い塾ですよ」と評判を広めてくれるのです。

保護者とのコミュニケーションの機会を積極的につくる

では具体的にどのような方法で先生自身をアピールしたらよいのでしょうか。
オーソドックスな手段としては、電話・教室便り・SNS・面談・保護者会の5つが挙げられます。どれも目新しいものではありませんが、特にこの募集時期に関しては、すべてが非常に重要です。この5つの機会を上手に利用して保護者とのパイプをしっかりつくり上げた塾が、大きくリードすると言っても過言ではないでしょう。

募集を控えたこの時期、とにかく自身と塾を保護者にアピールすることは本当に大切な仕事です。この期間に何人の保護者の方に電話できるでしょうか。あるいは保護者会に何人参加してもらえるでしょうか。そして教室便りを何回発行することができるでしょうか。これらの地道な行動が、すべて入塾へとつながっています。

どんな立派な広告チラシを作ろうとも、地域に良い評判が立っていなければ、そのチラシは結局読まれることなく、ごみ箱行きとなってしまいます。
塾にとって1年で最も重要な、生徒募集の時期がやってきます。この時期こそもう一度、生徒や保護者への働きかけの方法をしっかりと考え、的確な行動で地域の評判を掴んでいってほしいと思います。

確固としたコンセプトを持って生徒募集に臨む

基礎学力の向上、思考力の発達を目指し教育改革が進む一方、学校での指導ではなく、塾にそれを期待して入塾を決めるという生徒・保護者も少なくないでしょう。「子どもたちの学力を向上させたい」「今の学校の授業時間数では不十分」という考えは確実に存在しています。としたときに、塾は塾の立場として、「子どもたちのために学力向上を目指す」「学校や家庭で不足している学習時間(量)をしっかり確保する」ということを明言し、新学期に向けての生徒募集を行うことが大切です。

新学期前こそ、自塾を見直す最大のチャンス

これからの塾の方向性について考えてみましょう。「学力向上」は塾にとって当たり前の仕事であり、いまさら取り立てて言うまでもないでしょう。どのような塾であっても、そこに携わる先生たちは、生徒の学力向上を目的に、日々熱心に指導にあたっているはずです。では、新学期に向けて、今までと同じように熱心に授業をしていくだけでよいのでしょうか。

経済産業省の調査によると、全国の学習塾の数は47,570教室(2017年)ということでした。2013年の統計では50,594教室、つまりは4年で約3,000教室減っているのです。さらに、ただ数が減ったという話ではなく、4割近くと高い水準で新しく新設された塾との入れ替わりが起きています。塾業界というのは、安定した事業ではなく、競争と淘汰の激しく厳しい業界であることが分かります。

この厳しい業界で生き残り、伸びていくためには、ただ漫然と「学力を向上させる」というだけでは駄目なのです。生徒の学力を向上させるために、「どのような環境で」「どのようなスタッフが」「どういう考え方で」指導するかということを真剣に考えて取り組んでいく塾だけが、生き残れるのではないでしょうか。

世間が求めていることが「トータル的な学力向上」であることを踏まえ、新学期に向けてもう一度自塾のコンセプトを見直してみてはいかがでしょうか。取り入れるべきものはどんどん取り入れ、改めるべきは速やかに改め、常に新鮮で魅力ある塾に生まれ変わっていくことが大切です。これまでの指導スタイルをただ続けていくだけでよいのか、新学期を控えたこの時期だからこそ、コンセプトの見直しには最高の機会だと考えます。

学力を高める方策は、目に見えるコンセプトで

塾の宣伝でよく見られるキーワード「親身な指導」「熱心な先生」「いつでも無料補習」、この時代に変わらずこの言葉だけで塾をアピールしていくことは、先述の通り、良策ではありません。子どもたちを取り巻く環境は常に変わり続け、家庭で勉強をしなくなっています。そういった中、ただ熱心に授業を行い、宿題を与えるだけで成績が上がるでしょうか。「分からないところはいつでも補習してあげる」と言えば、勉強の必要な生徒が、残って補習を受けにくるでしょうか。結局、宿題をきちんとこなすのも、自ら補習を受けるのも、前向きで優秀な生徒に偏ってしまうのではないでしょうか。

では、一人でも多くの子どもたちの学力を上げるには何をすればよいのか、それを考えるべきではないでしょうか。今、自分の教室でできること、逆に不足していること、これからできること、そういったことをしっかり分析して明確な方針を打ち立て、具体的な作戦を練ることが急務でしょう。そういったことをはっきりと明言し実行できる塾こそが、たくさんの生徒を集め、伸びていく塾になっていくと考えます。

キーワードは「演習授業」「分析」「個への対応」

学力向上に向けてのコンセプトについて、具体的に考えてみましょう。一斉指導であれ個別指導であれ、基本的に先生は生徒に教科指導を行います。では、学力を伸ばす生徒というのは、先生の説明をよく聞いているということなのでしょうか。そうではないでしょう。もちろん、先生の説明をしっかり聞くことは当然として、それ以外のところで宿題や問題集を解くといったことをしっかり行っている生徒です。

では逆に、伸びない生徒というのはどうでしょう。授業を聞いてない生徒はもちろんのこと、「授業は聞いているんだけど」で留まっている生徒です。そのような生徒に対して、「熱心な授業」や「無料の補習」以外に何ができるのかという点が重要です。

一つの軸としては、「個への対応」です。今、塾に求められているのは画一的な指導ではなく、生徒個人のための、生徒個人への指導です。当たり前のように思われる考えですが、塾は一般的にクラス単位の一斉指導であったり、生徒3人対アルバイト講師1人の個別指導であったりと、本当に生徒と1対1で何から何まで指導できるというケースは稀です。そういった1対1の指導を展開する教室は数少なくともありますが、その分料金設定が上がってしまうなど、生徒・保護者の立場からしたらハードルは高くなってしまいます。とすれば、限られた条件の中で、いかに「個に対応しているか」を見せることが大切なのです。

そこでお勧めしたいのが、入塾時及び定期的な個人分析です。定期的に診断テストなどを実施し、しっかりとした個人分析をして勉強のアドバイスを行うことで、生徒も無駄のない効果的な学習が可能となります。そういった診断結果は、生徒本人だけでなく、保護者にも資料として定期的に伝えていくことが大切なのは言うまでもありません。『個への対応』をアピールするには、しっかり伝えなければ意味がないのです。

もう一つの軸は「演習授業」という指導です。演習授業と言っても、単に宿題を出すということではありません。授業には休まずに来るが、宿題を出してもやってこない。そういった生徒への対応方法の一つとして、「演習」を授業の一環して正式カリキュラムに組み込む指導方法です。宿題をやってこない生徒を叱るより、家でやれない分を塾の授業として行う方がはるかに効率良く学習できます。さらに、授業自体は共通のカリキュラムで行っていても、月例テストなどの結果をもとに個別のカリキュラムを作成し、それを演習の時間にやらせることで、しっかりとした個人対応が可能です。おまけに、演習の授業料もいただけるので、生徒だけでなく先生にもとても良い話なのです。実際、eトレを使った演習授業が全国7,000教室に広がっているということが、この演習授業という大きな流れを表しているともいえるでしょう。

eトレでの演習授業のポイントは、プリントはテストではなく、あくまでトレーニングだということ。間違えてもいいから、どんどんたくさん問題を解かせることが大切です。そうして問題に慣れさせ、自分で問題を解いていく習慣を付けさせることが重要です。授業の一環として、楽しく明るい雰囲気の中、励ましながらたくさん問題を解かせていくことこそ、勉強を楽しくし、学力を向上させる具体的な方法になるのではないでしょうか。

先生の指導に付加して、授業として演習を行う。もちろん、演習授業には目的に応じたさまざまなコースを用意しておきましょう。それを、自塾の「成績を上げるシステム」として入塾パンフレットなどに掲載してしっかりアピールすることが大切です。

塾としての+αを

もう一つ考えておきたいのは、その塾の個性です。授業や演習以外に、何かしらプラスアルファの特長をアピールすることが重要です。それは必ずしも授業内容に関したことである必要はありません。例えば、「塾へ通い出してから、子どもが大きな声であいさつするようになった」「漢字だけはたくさん書けるようになった」といったことであっても、十分にプラスアルファな要素でしょう。英検や漢検といった検定指導に力を入れ、その実績をPRすることも大きなアピールになります。

いずれにせよ、塾としての魅力をより強くアピールするには、授業だけにとらわれず、何かしらのプラスアルファの魅力を出せるよう、新年度に向けて計画を立てて実行していきたいものです。

他人の目で最終的なチェックを

新学期に向けた新たなコンセプトや付加価値をつくり出すことができれば、最終チェックとして、もう一度教室や先生を見直してみましょう。毎日の授業の忙しさに追われ、教室の内装や備品が汚れていたり、掲示物が古くなったりしていないでしょうか。また、先生の服装や身だしなみが乱れていないでしょうか。

授業内容や指導方針などは、外からは案外分からないものです。とすれば、外からの眺め、いわゆる『見た目』というのも非常に大切なのです。もう一度、他人の目で教室や先生がどのように見えるかをしっかりチェックして、新年度の生徒募集に臨んでください。

【今月のeトレ学習】
≪中学生向け≫「まとめ」シリーズで学年末テストを攻略せよ!

2月に入り、学年末テストもいよいよ目前です。学年末テストは1年間学習した内容から出題されるため、多くの時間も学習量も必要とされます。さらにその点数は内申にも大きく影響するため、しっかり点数を取る準備をしなければなりません。
そこで今回は、中学生の学年末テスト対策に有効な、1年のまとめができるeトレおすすめ活用法をご紹介します。

「まとめ」シリーズで1年間の学習を総ざらい

学年末テストには、学年全体のまとめが含まれるため試験範囲が非常に広く、限られた時間ですべてを学習するのは大変です。eトレの「まとめ」シリーズは、各学年の履修内容が章ごとにまとめられており、広い範囲の学習を短時間で行うのに適しています。直前にチェックプリントだけの学習をしても、短時間で効率的な復習になります。
さらに中学データには「テスト対策」プリントを用意しています(国語を除く)。テスト本番を意識した演習や、最後の追い込みに最適です。

5科目おすすめ学習法

英語

教科書準拠版と並行し、レッスンのまとめ単元で学年末テストに備えましょう。
また学年末テストでは1年間の文法も問われますので、英文法シリーズにも取り組んで内容をおさらいしておきましょう。

数学

学校では図形・確率の学習が続いていますので、「計算と方程式」「比例・反比例」「一次・二次関数」などの復習も早めに行いましょう。

理科・社会

理科は地学分野の学習が続きます。学年末テストには物理・化学・生物の問題も出題されるので、重要事項の確認はできるときに少しずつしておきましょう。
社会も同様に記憶の定着を図るため、早めの復習を心掛けましょう。

国語

教科書準拠版の「漢字・語句」シリーズでひと通りの復習を行いましょう。
また、「古文」シリーズを使って教科書で扱われている内容は確認しておきましょう。