• eトレをメインにした自立型学習で「教えない」指導の仕組みを確立

    集団個別指導
    Lively学習サポート教室 様
    東京都八王子市で、NPO法人として子どもたちの学習支援をしているLively学習サポート教室。eトレを導入した2019年10月から、それまでの一斉指導をやめ、自立型演習指導を開始しました。eトレの仕組みを活かして徹底的に演習させ、生徒の学習理解度を高めています。

新しい指導方法を模索する中でeトレに出会う
昨秋よりeトレでの『自立型演習指導』へ転換

指導形態を教えてください。

 eトレを導入した昨年10月から、通常授業では12人程度での自立型演習指導を実施しています。
 当時は、以前行っていた一斉指導への限界を感じ、他に良い指導方法はないか模索していました。先生という職業にはありがちですが、「素晴らしい授業をしている」と思っていても、生徒はぼんやりと聞いているだけで、あたかも勉強をした気分になってしまっているんですね。それが一斉指導の難点だと感じていました。

▲溝口拓 理事長・事務局長

個別指導に変えるという考えはありましたか。

 それも視野に入れましたが、学生講師によって生徒への対応が変わるなど、責任者として指導管理をするのが難しいと考えました。答えをそのまま教えて、指導した気になっている講師も多々いると思います。

生徒自身で学習スケジュールを決め、管理させる
月額定額制の分かりやすい料金が保護者に大好評

eトレを活用した自立型演習指導の運用方法を教えてください。

 まず料金ですが、週に何回来ても何時間学習しても変わらない、月額定額制にしています。科目・曜日・時間を自由に選択できます。
 中学生であれば、月末に翌月のスケジュールを提出させます。生徒自身で、学校の授業に対応できるか、定期テストに間に合うかなど考えた上で、教科書を確認するなどして単元まで決めて、スケジュールを作成・管理しています。
 大半の生徒が、週3、4回は通塾しています。月会費は一律なので、保護者からすればお得なわけですから、自然と受講日数は増えますね。

■小学生コース(週何回、何時間いても同一料金)

科目  国語(漢字)・算数・理科・社会・英語(5・6年)
開講日時  平日15:00~21:00
月会費  12,500円

■中学生コース(週何回、何時間いても同一料金)

科目  英語・数学・理科・社会・国語(漢字)
開講日時  平日18:30~21:00
月会費  【中1・2】25,000円 【中3】30,000円

eトレ自立型演習は、自由度も高いが責任も
子どもたちは失敗から自ら考える力を養う

スケジュールを自分で考えることで、問題は生じていませんか。

 特にないですね。と言っても、いつもうまくいっているわけではないです。私から見ると、生徒の作った学習スケジュールは未熟なときがあります。その場合は、「もう一度考えてみたら」と声掛けをしますが、生徒自身が困らないと成長しないので、多くのアドバイスはしません。
 失敗したとしても、失敗は成功の母、ではないですが、次は失敗しないよう自分で考えるようになるからです。その成長を含めての、スケジュール決めだと考えています。受け身で教わる場合、分からないことやできなかったことはすべて人のせいにできます。しかし、eトレの自立型演習では、すべて自分のせいです。自由には責任を伴うことを、子どものうちから感じるのは、とても大切だと思っています。

練習問題でトレーニングし、確認テストで理解度確認
完全に理解するまで先に進めないシステムが、集中力を鍛える

eトレ自立型演習の進め方を教えてください。

 練習問題は解説プリントを見ながら解いていいことにしています。eトレが推奨しているのは、解説プリントを読んで覚えてから練習問題へ進むやり方ですが、学力が低く、解説プリントをうまく読めない生徒には厳しい場合もあります。練習問題はあくまでトレーニングと考えているので、うちでは解説プリントを見ながら解いてもよいとしています。
 練習問題のあとは確認テストが出ますが、これは解説プリントなど何も見ずに解いてもらいます。きちんと理解できていなければ問題を解けませんので、ここでこれまでの理解度確認ができます。
 また、確認テストが大事と考えていますので、これは満点でないと次に進めないようにしています。満点でない場合、同じ単元を最初の練習問題からやり直しさせるのです。生徒たちもやり直しは嫌なので、何が何でも満点を取るぞ、とかなりの集中力を発揮していますね。

▲確認テストを解く席は別に用意されています

解けるようになるまで、徹底してやり直し   
繰り返すたびに、解くスピードも定着度もアップ

満点でないと次に進めないのは、かなりスパルタですね。

 学習指導の場ですから個人的には、理解しきれていない状態で先に進ませたくないと考えています。
 ただ救済措置も用意していて、不正解が2、3問程度なら、ケアレスミスの可能性があるので、解き直すように伝え、正しい答えが出せればOKとしています。また不正解が多いときも、必ず「×が多いけど、解き直してみる?」と聞くようにしています。その場合、生徒自身で考え、「練習問題からやり直します」と言ってくることが多いですね。自分でもその単元を理解していない、ということが分かっているんですね。練習問題からやり直すことでより内容も定着し、解くスピードも速くなっていきます。

解説プリントの活用で、講師の指導の手間を削減
生徒自らの『考える力』を育てる

本当に先生は教えていないですね(笑)。

 入塾したばかりの生徒だと「この問題が分からない」と質問に来ます。「解説プリントのここを読んで」と伝えると、「教えてもらえない…」と感じながら、すごすごと席に戻っていきます(笑)。そのうちに、自分でやるしかないと理解しますね。eトレの解説プリントのすごさはそこです。うまく説明が書いてあるので、よほど勉強が苦手でない限り理解できますから、私の指導は必要ありません。
 またeトレで学習をする意味は、「自分で考える力を付けられる」ことだと感じています。自分で決めるスケジュールや解説の読み込みだけでなく、確認テストが満点ではないときに、次へ進むためには何が足りないのか振り返るなど、こうしたことを普段から考えるようになることで、自立型学習の良さが出てきます。点数を取らせることだけが、学習塾の仕事ではないですからね。

人間は忘れる動物だと自覚し、復習の習慣を身に付けさせることが課題

eトレの使い方はテスト前も変わらないですか。

 生徒自身で次回の範囲を予想し、学校の先生に聞いて情報を集めるなど、工夫してスケジュールを考えています。それなりによく取り組んでいますが、テストで点数が思うように伸びない生徒もいます。解いたときは理解できているのですが、その後の見直しが足りないのです。生徒や保護者へ、「eトレのプリントはきちんと綴じて、定期的に復習するようにしてください」と常々伝えていますが、それがまだまだ徹底されていないと感じます。
 見直さなければ、どんどん忘れてしまいます。人間は忘れる動物だということを自覚し、きちんと定期的に見直しをする習慣を身に付けさせていく、これが次の課題だと思っています。

「大切なのは自分で調べ、考えること」を保護者と共有
eトレで地域の子どもたちの「学ぶ力」を育てる

入塾時にeトレを保護者へ説明すると、「教えてもらえないのか」と言われませんか。

 「教えるのは簡単だが、教わったことを書いたり、『分かった』と言ったりするだけで終わってしまう」ことをきちんと伝えます。「道を誰かに教えてもらった直後はその通りに進めても、すぐ忘れてしまいませんか。自分で調べた方が記憶に残りますよね」と、自分で調べたり考えたりする大切さを理解してもらえるよう、具体的に説明するのがポイントですね。
今後もeトレでの自立型演習指導の良さを伝え、地域の子どもたちの「学ぶ力」を養っていきます。まだ使いこなせていない機能もたくさんありますので、引き続きサポートよろしくお願いしますね(笑)。

■Lively学習サポート教室(東京都八王子市) ホームページ
https://www.npo-lively.org/study/gakusapo.htm

2020年3月取材 (eトレTimes 2020年初夏号掲載)

編集後記

eトレの自立型学習で、生徒の考える力の育成に力を入れるLively学習サポート教室にお話をお聞きしました。子どもたちが夢中になってプリントを解く様子を実際に見て刺激を受け、eトレをますます良いものにしていこうという気持ちが新たになりました。今後ますますのご発展を祈念しております。