• オンライン授業で「分かる」、
    eトレ演習で「できる」 授業スタイルを展開

    一斉指導・集団個別指導
    イルム元町スクール 様
    神奈川県横浜市にあるイルム元町スクールでは、高校入試を見据えた小中学生への学習指導だけではなく、さまざまな分野のプロフェッショナルを講師として招いたイベントやワークショップを企画運営するなど、多岐にわたる学びの場を提供しています。その中で主に小学生の学習に対する姿勢など、非認知的能力を養う学習ツールとしてeトレを活用しています。今回は、コロナ禍から現在に至るオンライン指導、また今後の学習塾の在り方をメインに、お話を伺いました。

無学年で個別対応するためにeトレを導入

eトレ導入のきっかけを教えてください。

 私自身は学生時代から集団授業で指導してきました。開校するにあたって、学年・科目を分けて実施するとなるとコマ数は多くなっていきますし、中学生だけではなく小学生も対象とするとなったら、対応は難しいと考えました。なぜならば、中学生であれば高校受験があるので、塾を中心にスケジュールを組むようになりますが、小学生、特に低学年にとって学習塾は、ピアノやバレエといった習い事の一つであり、必ずしも優先度が高いとは言えません。そこで、さまざまな学年が一緒にいる環境で、どの曜日・時間帯に来ても、その子の学力に合わせた対応ができるeトレは、自分が考える教室にぴったりだと思い導入しました。

▲甲斐昌広 塾長

最大5時間の学童型スタイルで、小学生の学びをサポート

小学生の授業について教えてください。

 eトレを使った授業は、火・水・金曜日に行っています。その日は、eトレに加えて「平面・空間認識や読み取る力などを楽しく鍛えるパズル学習」「読書を通じて国語力を伸ばす学習」などの学習プログラムを行います。
 まず教室に来たら、学校の宿題を終わらせます。それから、16時半からのプログラム開始までは自由時間です。学習プログラムが充実している分、遊ぶ時間もしっかり確保しているのが特徴です。

14:00-16:20 学校の宿題やるぞ

自由時間
16:30-16:50 パズル学習
17:00-17:40 eトレ英数国(高学年)
国語力を伸ばす学習(低学年)
17:50-18:30 eトレ英数国(低学年)
国語力を伸ばす学習(高学年)

▲小学生の時間割(火・水・金)

eトレは学校の授業の理解を深めるだけでなく、
褒めて自信を身に付けさせるのに最適なツール

小学生へeトレはどのように活用していますか。

 春から夏までに入塾した生徒は1学年前のまとめから、夏以降に入塾した生徒はその学年の頭から学習を始めます。今つまずいているところから始めても勉強が進まず、子どもたちも面白くありません。それよりも、少し前の内容から始めて「できるじゃん!」「満点、すごいね!」と褒めて自信をつけてあげれば、子どもたちは夢中になって勉強します。中学受験の指導をしているわけではないので、先取り学習をさせるよりも褒めて認めることで、生徒の自己肯定感を高める指導を心掛けています。そういう点でeトレは、生徒を褒める場面が多いので使いやすいですね。
 中学入学に向けて中学ユニットの「入門」シリーズを使って学習している小6の生徒もいますよ。また、漢字検定に向けた対策もeトレで行っています。

中学生準備講座 英語 「アルファベット」「ローマ字」からスタート
中学生準備講座 数学 「正負の数」からスタート
漢字検定対策 7級(小4修了程度)からスタート

▲中学準備講座では、中学ユニットの「入門シリーズ」を活用

eトレでの学習は非認知的能力を高める効果も

小学生への指導で、他にも心掛けていることはありますか。

 学習内容の定着はもちろん、勉強の作法をきちんと身に付けさせています。例えば、字が汚いときは徹底的に書き直させますし、前に書いた答えを消しゴムでしっかり消さないまま答えを上に書いていたら、すぐにプリントを返します。eトレは、「生徒に自信をつけさせる」「粘り強く考える」といった点だけではなく、学習の作法を身に付けるのに大いに役立っていますよ。点数を上げるというよりは、そういった非認知的能力を身に付けていくことを重視しているので、eトレは私が大事にしたいことを反映しやすい教材と言えます。

双方向型のオンライン授業でコミュニケーション不足を解消

ホームページを拝見すると、新型コロナウイルスによる対応がとても早かったですね。

 初めはYouTubeで授業を配信しましたが、一生懸命作った割には生徒数に対して再生回数が伸びませんでした。授業内容のテストを別途行うことを周知したら再生回数は急激に伸びましたが、それではいけないと感じました。それに加え、子どもたちが他者とコミュニケーションを取る機会が減り、ストレスになっているという記事を見て、双方向の授業が必要だと考え、Zoomを使ったオンライン授業に切り替えました。元々プロジェクターで投影しながら授業をすることは頻繁に行っていたので、映す媒体が変わっただけでスムーズに対応できました。
 現在もコロナウイルスが収束したとは言えない状況ですので、中学生はオンライン授業とスクーリングを併用して行っています。中3生に限って言えば、毎年夏を過ぎると毎日のように塾に来て、日々入試に近づいているという雰囲気をお互いに共有しているのですが、オンラインだとその温度感は不足すると感じているので、入試に向けて工夫していこうと考えています。

▲休校期間中のオンラインスケジュール

オンライン授業で土台を築き、eトレで実践的な問題演習を実施

中学生への授業はどのように行っていますか。

 通常は学年ごとの集団授業+チェックテスト+演習ですが、今年に限っては、授業はオンライン、チェックテストと演習はスクーリングで行っています。受験指導には「教える」と「鍛える」の両方が必要です。「分かる」を「できる」に高めるために、授業内容の理解度チェックテストと演習のための時間を別途設けています。
 eトレは「鍛える」ための演習で活用しています。授業とチェックテストで「分かる」という土台をつくり、eトレでより実践的な力を身に付け「できる」ようになることを目指しています。そのため、ラーニングを手元に置いた状態ですぐにステッププリント(練習問題)に取り組ませます。
 中学生の漢検対策もeトレで行っています。教室にいる時間以外の行動デザインをしてあげる必要があると考えているので、あらかじめラーニングをまとめて渡して家で覚えさせ、教室ではひたすら問題演習ができるようにしています。

個々の要望に応えられるeトレは保護者から大好評

eトレの良いところを教えてください。

 自分でラーニングを読んで自分で問題を解く、つまり自力で解決しようとする姿勢が身に付きますね。これも非認知的能力として、私が子どもたちに身に付けさせたい力の一つです。そのおかげか、嫌がりながら勉強する生徒はいませんよ。保護者の方からも「勉強に対する苦手意識が無くなった」という声を多くもらっています。
 またラインナップが豊富なので、個々に合ったプリントを選べるのも満足度が高いポイントです。この前、私立小学校に通う生徒の保護者の方から「明日、○○の単元テストがあるので、今日の算数はその単元のプリントをやらせてほしい」といった要望がありました。そういった要望にすぐに応えられるのがeトレの良さですよね。その後、その保護者の方から「良い点が取れました!」とうれしい報告をいただきました。

子どもから大人まで参加できるイベントを開催SNSを駆使して保護者世代への情報発信を徹底

生徒を集める秘訣を教えてください。

 教室でやっていることを、SNSを通じて外部に発信していくことは常日頃行っています。保護者世代の利用者が多いということで、公式LINEだけではなく、Facebookも活用しています。教室のFacebookページのフォロワーは1,500人以上おり、恐らく神奈川県の学習塾では一番多いのではないかと思います。新聞の折り込みチラシなどは一切行っていないですね。
 また、塾生以外でも参加ができる高校説明会やイベントなども定期的に実施しています。大学の教授や講師だけではなく、弁護士やゲームクリエイターなどを招いた幅広いイベントを開催することで、全国から注目してもらえています。

自らの目で良いものを選択していくことが、今後の学習塾運営では大切に

今後の展望や意気込みを教えてください。

 世の中に多くあるAIを使った教材や学習アプリは、指導経験がなくても扱いやすいツールやサービスであり、それらを活用して開塾するケースも多くなってきました。しかし、自身に教える力がないのに、学生のアルバイトに任せて指導した気になっている方もいらっしゃると思われます。私自身も指導者であり親でもあるので、この業界がどのように変わっていくのか非常に着目しています。
 世の中に多くあるAIを使った教材や学習アプリは、指導経験がなくても扱いやすいツールやサービスであり、それらを活用して開塾するケースも多くなってきました。しかし、自身に教える力がないのに、学生のアルバイトに任せて指導した気になっている方もいらっしゃると思われます。私自身も指導者であり親でもあるので、この業界がどのように変わっていくのか非常に着目しています。

■イルム元町スクール (神奈川県横浜市) ホームページ
https://www.illume-edu.com/

2020年8月取材 (月刊eトレ 2020年10月号掲載)

編集後記

単なる反復トレーニングの材料としてだけではなく、学習に対する姿勢や粘り強さなど計れない力を養うツールしてeトレをうまく活用しているイルム元町スクール。「塾」という既成概念にとらわれない、多くの学びの場を提供し続けています。代表自身、プロフォトグラファーとしても精力的に活動しており、子どもたちにさまざまな姿を見せようとする姿勢に非常に感銘を受けました。今後ますますのご発展を祈念しています。