• ICT教材の導入で、教室や自習室での圧倒的な演習量確保が実現!

    東京都文京区
    獨協中学校・高等学校 様
    東京都文京区にある獨協中学校・高等学校では、主として放課後の自習室での学習にeトレsaを活用されています。

130年以上にわたり男子だけを育て続けてきた経験と実践の積み重ねをもとに、男子特有の成長曲線に考慮した6年間の教育をされている獨協中学校・獨協高等学校。完全中高一貫教育により、丁寧に鍛えながら、社会に有用な人材を育成されています。
ICT教育も、先を見通して計画的な導入を進められています。可動式プロジェクターやタブレットの導入に始まり、2018年にはICT支援員を配置するなど、積極的に実践されています。eトレもその教材の一つとして、自習室を中心に活用されています。

 
 

貴校の教育方針を教えてください。

 現代は〝自分のために生きる〟ことがそのまま誰かの幸せに結びつく時代ではありません。地域、社会、世界と深く関わりながら、自分以外の〝誰かのためにできること〟を常に探求する姿勢が問われます。本校では、教室での勉強はもちろんのこと、課外活動、それぞれの行事、環境教育、海外研修など生徒たちが、さまざまな体験を通して真に人間として成長できる機会を数多く用意しています。世界に向けられる広い視野と、未来に備える豊かな知性、他人を思いやるしなやかな感性を身につける時間を過ごしてもらいます。それが、「あたりまえのことがアタリマエに」できる人間を育てる獨協の「あたりまえ」です。社会に貢献できる人材の育成こそが、獨協に与えられた使命です。

▲外観

自習室を設置したきっかけを教えてください。

 生徒の学力向上のためには、授業を受けるだけでなく、自学自習の習慣が必要だと考えました。うまく自学自習を定着させる方法を模索していたところ、ちょうどその時期に、公立高校でチューターを教室に置いて自習できる環境を整えているというニュースを見て、自習室を設置することにしました。進学傾向も強いため、赤本などの問題集は都度増やしています。

▲教務部長

eトレを導入したきっかけを教えてください。

 中学校の授業で使用する理科用の問題集として教育開発出版㈱の『新中学問題集』を導入した際に紹介され、初めて知りました。どのような自習室として運用していくか、他校を複数見学して、自習室活用のヒントを探っていくうちに、eトレなら自分のやりたい単元を自由に選んで学習できるので、自習室が活性化するのではないかと考え、導入を決めました。

チューターをどのように集めているのか教えてください。

 OBへの直接の声かけを中心に、近隣の私立大学上位校・国公立大学の就職課や教職課に直接出向き、求人の依頼をしています。採用基準としては、一般入試を経験している人にしています。受験をして苦労している分、生徒たちの「わからない」ところをしっかり理解してあげられると思うからです。曜日はそれぞれの希望を聞き、文系と理系が一人ずついる状態にしていますが、理系は研究室や実験などの拘束時間が長いため、集めるのに苦労しています。
 昨年まで、自習室は平日のみの開放でしたが、あるチューターから「土曜日なら参加できる」という提案もあり、今年から土曜日も開放するようにしました。土曜日は自習室をほかの行事で使用することが多いため、PC室・図書室を自習室として使用しています。
 さらに、土曜日に自習室を開放したのにはもう一つ狙いがあります。本校の運動部は、土曜日には前半・後半に振り分けて、校庭を使用しています。後半スタートの運動部はそれまで校内で待機していなければいけないので、その生徒たちの待機場所を確保するとともに、空き時間をうまく使って勉強や宿題をしてもらえたらと思っています。そして、eトレも使って自分から学習してくれることを期待しています。

▲自習室の様子

チューターを導入して良かった点を教えてください。

 OBのチューターの中には、今年の教育実習で教壇に立っていたOBもいます。そのつながりがあるので、今でも教科担当の先生が忙しいときには、代わりに質問を受けることがあります。昨年に比べて自習室に生徒が多いのは、OB中心にチューターを集めた効果もあると思っています。同じ学校で過ごしていたということで共通の部分も多く、生徒との距離も近いのではないのでしょうか。

▲自習室の開放時間・担当チューター表

 さらに、昨年まで3年間続けてくれていたチューターは、質問を受けるだけでなく、「○○が苦手だから、小テストをやってみよう」と積極的に生徒たちに働きかけてくれていました。そのため、そのチューターを目当てに自習室に通う生徒がどんどん増えました。とはいえ、そのチューターも毎日いるわけではないので、チューターのグループLINEで「その生徒の小テストを、ほかの曜日で実施してくれないか」などと働きかけてくれました。ほかのチューターも非常に協力的で、小テストの実施はもちろん、テスト作成の手伝いや、ほかの生徒への小テスト実施の提案などもしてくれるようになり、情報共有をしていく中で、チューター同士のつながりはとても強くなったと感じました。昨年から続けているチューターもいるので、その結束は今年も引き継がれていると思います。

▲わからないところはチューターが指導します

授業の中ではeトレをどのように活用されていますか。

 例えば、中学生の理科においては、物理分野の「オームの法則」を学習する際に、問題集では難しいところから始まるので、なかなか理解できない生徒が多くいました。ですが、eトレであれば易しめの問題からスタートするため、「わからない」と手を止めずに解くことができています。立式のトレーニングもできるので、問題中に式が出てきても、何について聞かれているかをすぐに理解でき、「これならできる」と自信にもつながります。非常にかゆいところに手が届く教材だと思います。
 また定期テスト前の演習問題としても活用しています。テスト前に問題集を解き終えてしまい、時間が余ってしまった生徒にeトレに取り組んでもらいます。演習量を増やせるので、とても助かっています。

ICT教育の導入について教えてください。

 近年、ICT教育が急速に普及していく中で、本校でも可動式のプロジェクターやタブレットを導入しました。導入して間もないころは、機器の予約状況もまばらでしたが、教材が豊富になってくると、予約がほぼ埋まってくるほど活用されるようになりました。そのため、機器の数も増やして対応をしています。将来的には、生徒一人ひとりにタブレットを準備する必要が出てくるかも知れません。

ICT支援員について教えてください。

 今年度より2名を採用しています。校内にあるICT機器の使い方や、授業でのICT機器の活用法などのアドバイス、教材開発の補助が主な業務ですが、放課後のPC室開放時間は、PC室に常駐して、生徒の質問にも答えてもらっています。
 私たちも採用前はICT支援員について詳しく知らず、配置するかどうかを決めるのにさまざまな論議をしましたが、多くのアドバイスをいただけているので、今では採用して良かったと思っています。これからも授業での活用のため、サポートしていただくつもりです。

▲eトレを操作するチューター

今後の展望をお聞かせください。

 自習室の形はまだ定まっていません。多くの学校を見学に行くと、「完全無音型」「グループ学習型」の2つに分かれ、チューターから2種の自習室の併設を提案されたこともありました。
 現在は、無音型の自習室よりも、チューターからの指導を受けたり、アクティブラーニングのように生徒同士で教え合ったりできるグループ学習型の環境の方が本校には合っていると思い、その形を採っています。自習室がさらに活発となるよう、チューターやeトレをより活用していきたいと思います。

チューターの方にも話をお聞きしました

自習室について教えてください。

 13時10分から開放しています。文系と理系のチューターが一人ずつ常駐し、生徒からの質問を受けています。土曜日のみチューターはPC室に常駐し、PC室・図書室で生徒は自習を行います。自習できる内容は限定せず、授業の宿題など自由に学習できます。平日は中学3年生以上を対象としていますが、土曜日だけは全学年利用できるようになっています。
 自習室というシステムは以前からもありましたが、赤本やeトレなどは置いてありませんでした。今ではテスト前は非常ににぎわいますが、普段では10名前後の利用です。まだまだ生徒への周知が必要だと感じています。

▲図書室

早い時間から開放しているのですね。

 当校では、中学1年生から高校3年生までの6年間を3ブロックに分け、段階を経て成長を促す教育システムを採用しています。中学1・2年生は学習習慣を身につける「基礎学力養成期」とした第1ブロック、中学3年生・高校1年生は論理性を身につける「学力伸張期」とした第2ブロック、高校2・3年生は将来に向けた「学力完成期」とした第3ブロックと設定しています。特に第3ブロックとなると進学に向けたコースが細分化され、授業が早く終わる日があります。そういった生徒にも対応できるよう、午後の早めから開放しています。

▲黒板にはチューターの指導科目が書かれています

eトレは生徒さんが自由に使用できるのですか。

 基本的には自由に使用できますが、eトレの操作はチューターが行っています。学習したい科目や単元を伝えてもらい、それに応じたプリントを選んで渡します。また、小テストなどを実施した方が良いと思われる場合は、こちらでプリントを出力して生徒に解いてもらっています。特に、テスト前には問題集を終えてしまう生徒が多いので、試験範囲を重点的にeトレで学習する生徒もいます。
 さらに、今年から中学1年生の英語教科書が検定教科書『ニュークラウン』になりました。eトレなら『ニュークラウン』に対応しているので、教科書に沿った演習がやりやすくなると思います。数学も学習計画や目的別コースで教科書順に並べかえることで、より通年で活用しやすくなると考えています。

チューター日誌について教えてください。

 自習室の様子をチューターで共有するために、日々の担当チューターが書き込みをしています。
 先日、「自習室ニュース」という自習室が発行している新聞でeトレについて取り上げました。eトレとはどのようなもので、どういった学習ができるかということを、チューター目線からのメッセージとして掲載したところ、早速「eトレで学習したい!」と伝えてくれた生徒がいました。そういった情報も日誌では共有しています。ますますeトレが周知されるよう、自習に来た生徒たちに紹介していきたいと思います。

▲チューター日誌

■獨協中学校・高等学校(東京都文京区) ホームページ
http://www.dokkyo.ed.jp

2018年7月取材 (eトレTimes School 2019年1月号掲載)

編集後記

さまざまなツールをそろえた自習室で、生徒の苦手克服や受験対策としてeトレを今後ますます活用していきたいと、チューターの方は話してくれました。 チューター同士のつながりもとても強く、生徒さんたちへの対応も親身であり、非常に理想的な自習室の環境であると感じました。eトレを自習室での利用はもちろん、通常授業での段階的な理解・知識の定着にも活用されている獨協中学校・獨協高等学校。今後ますますのご発展を祈念しております。