• タブレットを活用して、学校でも家庭でも豊富な演習量を確保されています。

    東京都
    香蘭女学校 中等科 高等科 様
    東京都品川区にある香蘭女学校 中等科 高等科。 タブレットを活用して学校でも家庭でも豊富な演習量を確保されています。

貴校の教育理念や指導方針について教えてください。

当校では、少女から女性への成長の過程にある大切な6年間を通して、キリスト教をもとに一人ひとりを大切に教育しています。
 一人ひとり異なる賜(たまもの)を磨き、社会の中で他者とともに、他者のためにそれを活かすことのできる女性を育てたいと考え指導しています。
 ICT教育にも積極的に取り組み、2012年には全教室への電子黒板を設置し、2015年にはiPadの導入が始まりました
 iPadの導入に際し、生徒によるICT委員会を設立し、生徒目線での活用方法の検討やモラル感覚の養成も目指しています。

ICT教育の導入について、教えてください。

本校はミッションスクールですので、以前より他者に寄り添うという理念がありました。 
 そして今、ICTの導入とともに、協働的な問題解決能力の育成が一つの目標となっています。今までの学校らしさを失わずに、これからの社会に出ていく生徒たちに必要な力を伸ばしていってあげたいと考えています。
 「学習道具としてのiPad」という意識づけをしっかりしながら、協働的な学びの場を増やすために活用していきたいと考えています。

eトレ導入のきっかけを教えてください。

自学自習の面で、生徒たちが自分の課題に沿って取り組める教材は何かないか探していました。ICT導入時は一人1台タブレットを持っていなかったため、それを持っていなくても使えるものを考えたときにご紹介いただきました。
 eトレを導入することにより、宿題をあまりやらない生徒や勉強を一人でやるのが苦手な生徒、また自分がどのような順番で勉強すればいいのかわからない生徒が、こういったシステムであれば楽しく学習できるのではないか、と思ったことが導入した理由です。

eトレはどういったときに使うことが多いですか。

試験前に指定された課題に取り組むほかに、放課後に自習をするときに使っています。課題などを出すことはありますが、クラスの授業で行うのではなく、取り組む時間は生徒に任せています。
 eトレを使って強制的に一定のところまで点数を上げようということではなく、全教科をeトレnetという1つのサービスで学習できるので、「これを使って学習してください」と案内をしています。

各教科の先生がそれぞれ課題を配信しているということでしょうか。

先生によっては生徒に配信していますが、基本的に配信せずに単元名を伝えて、自分で取り組んでもらうようにしています。
 世界史の場合は、授業を受け知識を暗記してきても、テストでどのような問題として出てくるのかわからず、テストの点数が伸びないということが多かったです。ですので、こちらから何か仕掛けた方がいいと思い、テスト前に簡単な単元を課題として出して、それ以上のもう少し難しいものにもチャレンジしてみるよう伝えています。
 そうすると、一問一答形式で暗記してきたものがより複雑な問題になっても解ける状態でテストに臨むことができます。これで、今までただ暗記だけをしてテストに臨んでいた生徒を、より難度の高い問題にも対応できるレベルにまでもってくることができ、テストの成績は底上げしやすくなったと思います。

課題を出したり範囲を伝えたりと少しアドバイスをした方が、生徒さんがより使いやすいということでしょうか。

勉強をする生徒は自分からやり始めますが、やはり勉強に取り組むのが苦手な生徒もいますので、こちらからeトレnetを使って課題を出して点数を提出させるようにしています。課題を行ったかどうかを確認するため、また自学自習の意識を高めるために点数の提出をするよう指導しています。今までの学習法と違い、ノートを開かなくても、タブレットですぐに始められますので、以前よりも取り組みやすくなったようです。こちらからも課題をしていない生徒には声かけができます。

eトレの良いところを教えてください。

やる気がある生徒がどんどん自分でステップを進めていけるように設計されているところが良いと思います。
 とはいえ、普段の授業の復習やテストに向けて勉強するのが苦手な生徒もいます。「eトレなら段階を踏んでいてわかりやすい」と取り組む生徒も中にはいますが、それでもなかなか自分から取り組めない生徒もいます。そこで、本校ではそういった生徒へのアプローチの方法も考えています。
 問題のレベルや量については、生徒ごとのレベルやペースに合わせてできますし、1枚がちょうど良い時間でこなせて気軽にできるので、こつこつ取り組む学習習慣を養うことに適していると思います。期限までに終わらせるにはあと何個ファイルがあるかなども考えられるので、勉強の計画も立てやすいです。
 eトレのラーニングプリントを活用すれば、学校のプリントでは内容が細かくてポイントがつかみづらいところも、主要な流れを理解でき、頻出問題もわかるので役立つと思います。

今後の展望をお聞かせください。

本校がタブレットを導入した目的の一つに、協働学習への効果があります。みんなで一緒に学び合えるグループの中で、どのように人に働きかけることができ、どうお互いを高めていくかということです。
 高等科生が中等科生の学習アシスタントを行う学習会ではみんなでeトレの問題をやりながら、わからないところを先輩が教えに来るという取り組みをこの夏に行いました。
 それ以外にもグループワークをして発表する場でタブレットを活用しています。多くの利用法を検討し、グループで発表したりみんなで考えてアウトプットしたりする機会を増やすことで、力を伸ばしていってほしいというのが本校の狙いです。
 もっとeトレの使い方を勉強し、違う教科の先生の使い方も学びながら、どのように投げかけるのが生徒にとって効率的か、やる気がでるかといったところをさらに研究していきたいと思います。

編集後記

普段の授業の復習や予習はもちろん、繰り返し取り組む姿勢を身につけるツールとしてeトレを活用されている香蘭女学校。今後の発展を祈念しております。