【中学準備 小学生の総復習を取り組むかが分かれ目】
中1生が好スタートを切るためのポイント

小学校と中学校での大きな違いと言えば、やはりテストです。中学校では中間テストや期末テストなど、数か月ごとに定期テストを実施します。小学校でのテスト範囲は、広くても1つの単元程度ですから、比較すると中学校でのテスト範囲はとても広くなると言えます。それゆえ、小学校の感覚のまま中学校へ上がると、思うように成績が伸びない、テストで点数が取れないということが起こり得るのです。

小学校で学習する内容は、中学校で学習する内容の基礎なるテーマがほとんどです。つまり、中学校に入学するための準備として、小学校で分からないところを残さないことが、成績を伸ばす上での最大のポイントとなります。

まずは小学校と中学校の勉強の違いを把握させる

生徒や保護者の中には「中学校に入学するための準備は本当に必要なの?」と思っている人は少なくありません。しかし、中学準備をするかどうかで、中学校での学習面のスタートに差がついてしまうのは事実です。学習面でクラスメートと差がついてしまうことは、中学校生活を送る上で大きくモチベーションが下がってしまう原因にもなります。中学校生活の好調な滑り出しは、中学準備にかかっていることを自覚してもらわなければなりません。

とある教育企業の調査結果によると、中学1~3年生を対象としたアンケートで、「中学校入学後の最初の定期テストで90点以上をとれた人」の割合は、中学準備をしなかった人で28%、中学準備をした人では71.9%でした。

では『中学準備』とは具体的に何をすればよいのでしょうか。まずは、小学校と中学校では学び方や学習内容が大きく変わることを、生徒に認識させるところから始めましょう。

小学校と中学校の勉強の一つ目の大きな違いは、勉強しなくてはいけない内容が増えることです。
まず小学校では国語、算数、理科、社会、そして2020年度からは英語(小学5年・6年)の5教科を中心に勉強しますが、中学校では英語、数学、理科、社会、国語に加えて、音楽、美術、技術家庭、保健体育と9教科が評価されます。中学校によっても異なりますが、教科書の重さだけを考えても、2倍近くまで増えることもあります。

また小学校では、基本的にクラスの担任の先生がほとんどの教科を担当します。ところが、中学校では教科ごとに担当する先生が異なり、教え方も先生によってさまざまになるため、入学したばかりの1年生は戸惑うことが多くなる原因の一つとなりやすいのです。

もう一つの大きな変化は、中間テストや期末テストといった定期テストが始まることです。学校や地域によっても差がありますが、一般的に、小学校では1か月に1回程度、学んだ単元の内容を確認するテストがあるのに対し、中学校では年に5回程度の定期テストが行われます。数か月かけて学んだことを問われるテストとなるので、小学校よりも範囲が広くなります。さらに、中学校の定期テストの点数は通知表の評価に直結し、その成績は高校受験でも内申としてつながります。テストの点数に対してよりシビアになるので、進学校を目指す場合、プレッシャーに感じることも少なくありません。

こうした変化は塾の先生であればもちろん、保護者の方も経験していることですから当然知っています。ですが、当人にとっては「初めて」のことばかりです。そのため、小学校では困りごとがなかったとしても、中学校で小学校との違いにつまずいてしまうことがよくあるのです。中学に入学してから戸惑うことのないよう、入学前にしっかり伝えてあげましょう。

まずは小学校の総復習から始めましょう

では、『中学準備』のためには、具体的にどのようなことを勉強するべきなのでしょうか。中学校入学までにやっておきたいのは「6年間の総復習」「中学英語の基礎」の2つです。

6年間の総復習

「6年間の総復習」は、小学校での学習内容にあやふやなところを残さないための大切なポイントになります。小学校で学ぶ内容は、中学校での学習につながる重要なテーマばかりであるため、復習することで分からないところを残さないことが大切なのです。

例えば、小学校の算数では3・4年生で『整数や小数の計算』『分数のたし算とひき算』『長さ』『重さ』『時間』『角度』『面積の単位』などを学びます。5・6年生ではこれらの内容をもとに、『整数の性質』『分数と小数の混合計算』『文字を使った式』『速さの求め方』などを学びます。小学校で学んだ算数を基礎として、中学校での数学は展開されます。中学1年生で学ぶ『方程式』が解けないのは、小学校での『分数』がきちんと身に付いていなかったから、ということもあります。さらに、『一次方程式』でつまずいてしまうと、その先の『二次方程式』『関数』『比例と反比例』などの単元も理解できず、数学がどんどん苦手になってしまいます。

子どもによって「速さの式が理解できていない」「小学4年生で習った単位換算を忘れている」「文章題が苦手」など、つまずきの原因はさまざまです。6年間の総復習をすることで、分からないところをしっかり把握し、「分からない」を無くしておきましょう。

とはいえ、卒業に向けて忙しい6年生の2・3月に、子どもだけで総復習に取り組むのは難しい部分もあります。そこでおすすめしたいのが、eトレを使った「中学準備」です。まとめ分野(算国)やチェックプリント(理社)を利用して効率的に弱点を把握することで、補強すべき単元をスムーズに洗い出すことができます。特にまとめ分野は、標準分野の単元をコンパクトにまとめているので、自分で教科書をおさらいするより効率良く実力アップすることが可能です。

eトレのスモールステップで細かく繰り返し勉強できる長所と、しっかりまとまった分野の長所を活かすことで、残り少ない小学校生活の忙しい時期でも、中学校で好スタートを切るための準備を完成させることができるのです。

英語をはじめとして、中学校の先取りも大切

中学準備として押さえておきたいもう一つのポイントは、「中学英語の基礎」を始めとする「中学校の先取り学習」です。

中学英語の基礎

中学校に入学すると、英語学習が本格的に始まります。現行、中学校で学ぶ英単語は1,200語程度ですが、2021年度からの新学習指導要領では1,600~1,800語程度まで増加します。また、従来の筆記試験に加え、スピーキングのテストを導入する中学校も増えています。これからはスピーチ、インタビュー、プレゼンテーションなどの機会で、実践的に英語で表現する力が、より重視されることになります。

これまでの英語学習は2技能が中心でしたが、これからは4技能が前提となり、取り組み方が大きく変わってきます。こうした変化に対応していくためにも、中学準備は欠かせません。かと言って、特に英語は保護者世代が中高生だった頃とは、大きく変わっているため、家庭でのフォローには限界があります。そのため、塾への需要が大きくなる時期でもあるのです。

中学英語の先取り学習をするなら、英語4技能の大切な基礎となる語彙力を増やすことから始めるのがおすすめです。2015年の調査(先述の教育企業による)でも、中学生の英語のつまずきの原因として「単語を覚えるのが苦手」が第1位に挙げられています。

eトレの教科書準拠シリーズなら、学校で使う教科書に沿って英単語を無理なく学習できます。さらにその単語や、教科書で習う文法を用いた英作文を書く力も鍛えられます。学校に合わせた学習の中で英語力を磨くことで、定期テストの結果にも直結する得点力が身に付きます。

さらに英語以外の科目の予習も、ラーニングプリントを活用することでスムーズに行え、中学1年生の最初の定期テストから高得点が期待できます。特に英語・数学・理科には、入門シリーズもご用意。学習の導入で要点をつかむには最適です。中学生がつまずきやすいポイントをおさえた分かりやすい解説で、中学校での変化にスムーズに対応できます。

中学準備を行うことで入学後も好スタートを切れる!

中学準備で必要なことをもう一度確認しておきましょう。

・小学校の学習内容は中学にもつながっているため、6年間の総復習をしっかり行う
・学校に沿った中学英語の先取りで、語彙力を高めるとともに「読み」「書き」を鍛える
・英語、数学、理科、社会、国語の5教科を先取り学習して、最初の定期テストで好スタートを切る

入学前に準備しておきたい「小学校総復習」「中学英語の基礎」「5教科の先取り学習」の3つのポイントを効率良く進められるのが、eトレです。

中学1年生から好スタートを切ることができれば、部活などやりたいことと勉強を両立できるだけでなく、高校受験に向けても一歩リードできることは間違いありません。中学準備をどうするか悩んでいる場合は、eトレの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

【生徒の背中を後押し!】
子どもが自発的に勉強に向かうような会話を目指す

大人にとっても少し難しい質問「あなたは、どんな○○でありたいですか?」。
この○○のところは、各々が置かれている立場や役割を自由に当てはめてみましょう。例えば、学校の先生であれば「どんな教員でありたいですか?」、保護者であれば「どんな親でありたいですか?」といった問いになり、まとめるのが大変な印象を受けますね。

このテーマは非常に重要なテーマであります。例えば、「私は子どもの可能性を信じて、自発性を引き出す親でありたい」というあり方を自分自身が立てたとしたら、子どもが多少ぐずぐずしていても、必要以上に手や口を出さずに、子どもが自分で考え、行動するのを見守ることができるようになるからです。

子どもは子どもなりに自分で考えられる

さて、小学生にとって、このお題はどうなのでしょうか。
「○○にどんな言葉を入れますか? イメージ湧きますか?」と質問すると、最初は「う~ん?」と困ったような顔をします。ところが、考える時間を取って、書く、話す、コーチングを受けるといった演習を繰り返すことで、「どんな大人になっていたいか?」と自分なりにテーマを置き換え、最後はイキイキと自分の言葉で語るようになるのです。小学生だからといって、決して侮ってはいけないのです。

「どんな大人になりたいの?」という質問

高校生にもなれば、その質問へさらに具体的な回答を示せるようになります。
最初はざっくりとした人物像を答えたとしても、こちらの質問を「どんな風に?」「どんな分野で?」「そのためにはどうするの?」など詳細を問い続けることで、ハッキリとした回答に代わっていきます。

こういった会話をしていくことで、その目標に向けて日々の生活にも変化が表れてくるはずです。目先の宿題をいつやる、テストで何点取るとか、もちろん、それも目標達成の上では大切なテーマであるかもしれません。その前提として、「将来、どんな大人になりたいのか?」について、子どもが自分で考え、自分の言葉で語れることはとても重要です。

小学生でも中高生でも、質問を投げ掛け、考える時間を持てれば、何かしら考えを思いつくものです。考えがないとしたら、それは、考えてアウトプット(語ったり、書いたり)する機会がこれまで十分になかっただけでしょう。子どもは自分で考える力を持っています。それを信じましょう。

大人だって同じではないでしょうか。
よほど、日頃から意識を向けて考えていなければ、「あなたはどんな塾講師でありたいですか?」と問われて、すぐに言語化するのは非常に難しいことです。意識を向け、自分の言葉で語っているうちに、次第に自分の内側で答えが見つかっていきます。自分で見つけた答えは、人から与えられたものよりずっと強力な動機づけになります。

塾でも「どんな大人になりたいと思っているの?」という対話を折々にしてみてはいかがでしょうか。ご家庭とも協力していくことで、次第に、生徒のスイッチも入ってくるでしょう。